散歩の五百三十七話 明日は湖で遊ぶことに

 部屋にいる間に、明日の予定を確認する事に。

 別荘に来たのにずっと忙しかったから、明日はゆっくりしたいな。


「折角湖がありますので、明日はアトラクションを楽しむのは如何でしょうか」

「そうだね。釣りとか、船に乗ったりもできるだろうし、楽しみたいね」

「「「「お船に乗る!」」」」


 そういえば、以前大きな観光船に乗ろうとしたら整備中で乗れなかったっけ。

 今回は、大きい船に乗りたいと思っているみたいですね。

 僕としては、川ふぐばっかり釣れた釣りのリベンジをしたいです。


「じゃあ、明日は朝の訓練を終えたら湖観光だね」

「「「「わーい」」」」


 こうして、明日の予定も無事に決まったところで、夕食ができたと言われました。

 みんなで侍従の後をついていって、食堂に向かいます。


「「「「お魚だ!」」」」

「湖で獲れた、新鮮な魚をご用意しましたわ」


 食堂に並んでいたのは、美味しそうな魚のムニエルだった。

 シロ達はお魚も大好きなので、この時点でテンション高めです。

 さっそく席について、夕食を頂きます。


「「「「おいしー!」」」」

「シロちゃん達の表情から、美味しいってのが溢れていますわね」

「でも、本当に美味しいですわ」


 しつこくなく上品な味付けなので、ムニエルはとても美味しかった。

 今日は森を歩いたのもあってお腹が空いているのか、シロ達は一気にパスタもかきこんでいました。


「「「「とっても美味しかったよ!」」」」

「ありがとうございます。美味しいって食べてくれるのが、作った人にとっては一番嬉しいですわ」


 あっという間に完食し、リアーナさんもとても満足そうにしていました。

 僕も料理を作る側の事が多いから、美味しいって言って貰えるのはとても嬉しい。


「じゃあ、皆でお風呂に入りましょう。ただ、その、シュンさんだけは……」

「ああ、うん、分かっているよ。この前の時もそうだったもんね」

「申し訳ないです……」

「「「「えー」」」」


 前にも言ったけど、嫁入り前の貴族令嬢と一緒にお風呂に入るのは駄目です。

 またもやシロ達がブーブー言ってるけど、こればっかりは譲れません。

 僕は部屋に戻って、備え付けのお風呂に入りました。


「「すー、すー」」

「もう寝ちゃいましたね」

「朝から動いていたから、仕方ないよ」


 お風呂から出ると、シロ達は直ぐに眠ってしまいました。

 シロとヴィヴィが僕の寝るベッドで、フランとホルンがスーの寝るベッドで寝ています。

 体力が有り余っているように見えて、まだまだ子どもだなあ。


「明日も一日遊んで、直ぐに寝ちゃいそうですね」

「何だか、そんな光景が目に浮かぶな」


 僕もスーも、寝ているシロとヴィヴィを見ながらそんな事を話していました。

 さて、明日も早いから僕たちも寝ないと。

 僕とスーは、先客が寝ているベッドに向かいました。

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