散歩の五百二十七話 リアーナさんとお喋りタイム
話が終わって大体の人が帰り、残ったのは元々別荘を訪れていたリアーナさん達です。
「スーさん、すみません。みんなスーさんとシュンさんと縁をつなぎたくて、こうして温泉街に来ておりました。両親も、是非と温泉街に行くことを勧めたそうです」
「リアーナ、何も問題ないわ。皆さんが手伝ってくれると言ってくれて、逆に心強いわ」
まあ、リアーナさんの言いたいことはよく分かるなあ。
元から温泉街に来る予定だったリアーナさんはともかくとして、他のご令嬢は僕たちと接点を持ちたいと思っている。
まあ、元々炊き出しで僕たちと接点があるし、シロ達も何も言わないから大丈夫でしょう。
「しかし、まさかドラゴンとは。お目にかかるだけでも、とても凄い事ですわ」
「私達も、まさか森の中にドラゴンがいるとは思いませんでしたわ。でも、無事に治療できましたし、とても素晴らしい物をいただきましたわ」
「凄い、濃密な魔力を感じます。流石はドラゴンが作ったものです」
スーは、ドラゴンから貰ったネックレスを外して、リアーナさんに見せていました。
ネックレスに込められている物凄い魔力にリアーナさんはかなりビックリしていたけど、ネックレスの性能に気づくリアーナさんも中々だと思うよ。
ここで、シロ達がとある提案をしてきました。
「ねーねー、リアーナお姉ちゃんも一緒に温泉に入ろう。とっても大きいお風呂何だよ」
「「「はいろー!」」」
昨日みんなで大浴場に入ったのが楽しかったのか、シロ達はリアーナさん達も温泉に誘っていた。
リアーナさんはスーの方を向いて、スーは笑顔でコクリと頷いています。
「では、温泉だけ入らせて頂きます。次は、我が家の別荘のお風呂にご招待しますわ。流石に王家の別荘にはかなわないですが。我が家の温泉も、中々のものですわ」
「「「「やったー!」」」」
思わぬ展開に、シロ達は両手を上げて大喜びです。
貴族的付き合いもあるだろうし、シロたちならブルームバーグ公爵家の別荘は凄かったと絶対に周りに言いそうだよ。
ここで、思わぬ爆弾発言が。
「じゃあ、シュンお兄ちゃんも一緒に温泉に入ろうよ!」
「僕は、みんなと一緒に温泉に入らないよ。スーはともかくとして、流石に未婚の貴族令嬢と一緒にお風呂には入れないよ」
「「「「えー」」」」
「「くすくす」」
シロ達はみんなで温泉を堪能したいらしいけど、流石にこれは駄目です。
思わず項垂れているシロ達を、スーとリアーナさんがくすくすとして見ていました。
因みに、シロ達はリアーナさんと一回温泉に入った後、今度は僕と一緒に再び温泉に入っていました。
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