散歩の五百四話 武器も無事に選び終わります

 さてさて、本題のヴィヴィの武器選びなのだが、結構ゴツい武器を選んでいた。


「ヴィヴィ、それってバトルハンマーだけど扱えるのか?」

「大丈夫だよ。魔法を使えばへっちゃらだよ!」


 ヴィヴィは習ったばっかりの身体能力強化魔法を使って、バトルハンマーをブンブンと振り回していた。

 ヴィヴィにはこのハンマーを扱えなくはないので、取り敢えずバトルハンマーは購入決定。


「あとは、ダガーとかも買っておくよ」

「じゃあ、カッコいいのが良いな!」


 ヴィヴィは、ダガーもゴツいのを選んでいた。

 本人が良いのなら何も言わないけど、女の子っぽくないと思ったりもするぞ。

 と思ったら、ヴィヴィは購入したバトルハンマーとダガーにピンクのリボンをつけていた。

 ちょこっと女の子らしさを出しているね。


「シロとフランも、念の為に新しいダガーを買っておいた方が良いね」

「おお、ダガー二刀流だよ!」

「シュパシュパって、何でも切っちゃうよ!」

「ホルンも、ダガー買っちゃおう!」


 シロ達も、念の為にダガーを購入していた。

 素早い格闘戦が得意のシロとフランは、取り回しのきくダガーもきっと合うでしょう。

 ホルンは後衛なので、護身の為って感じですね。


「うーん、私もショートソードを購入しようかな?」

「おお、スー殿下にぴったりのショートソードがあるぞ。魔力伝導も良く、魔法剣としてもばっちりだ」

「装飾もとても良く出来ていて、とても素晴らしい逸品ですわね」


 親方が綺麗な装飾がされたショートソードを持ってきたけど、剣や柄だけでなく鞘もとても華美な装飾がしてある。

 王族のスーが持つにはとても良い逸品だ。


「シュンさんはショートソードを選ばないのですか? シュンさんなら、二刀流もできそうですけど」

「うーん、そうだな。親方さん、何かお勧めのショートソードはありますか?」

「そうだな、あんちゃんならこの剣なんかどうだ? ちょっと無骨だが、強度や魔力伝導も中々いいぞ」


 親方さんが僕に選んでくれたのは、装飾なども特にないショートソードだけどとても手に馴染む物だった。

 流石は騎士団御用達なだけあって、どの武器もとても質が良かった。

 因みに、アオは様々な武器をこれでもかって買っていた。

 ハルバードやバトルアックスも購入していたけど、アオなら余裕で使いこなせそうだ。

 みんなの武器の代金を支払って、これで無事に目的完了です。

 昼食の時間になったし、一旦屋敷に戻りましょう。


「「「「おじちゃん、またね!」」」」

「あいよ!」


 馬車から身を乗り出して、シロ達は親方に手を振っていました。

 温泉に向かう為の準備も、これでバッチリですね。

 明日は忘れ物がないか、色々と確認する予定です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る