散歩の五百三話 今度は武器屋へ

 紅茶を飲みながら待っていると、まずシロ、フラン、ホルンがやってきた。


「「「じゃーん!」」」

「わあ、とても可愛いですわ」


 スーも思わず拍手をしているけど、三人の服を見てちょっと気になった事が。

 あっ、似合っているといえば似合っているよ。


「三人とも、前に来ていた服と色も含めてあまり変わってないよ」

「前の服もお気に入りだったよ」

「だから、似たものにしたんだよ!」

「可愛い服だよ」


 シロが白色、フランが青で、ホルンは薄いピンク色の服です。

 三人とも動きやすそうな服なので、これで決まりでしょう。

 さてさて、ヴィヴィの方はどうかな?


「着替えたよ!」

「こっちはゴスロリって感じだな。可愛らしいけどね」

「ええ、とっても可愛らしいですわ」


 ヴィヴィは、黒を貴重としてピンクもあるワンピースですね。

 裾にフリルも使っていて、とても可愛らしく出来ています。

 中々良い品を選んで貰ったみたいですね。


「謁見用の服は、出来上がりましたらお屋敷までお届けいたします」

「お手数おかけしますわ」


 ヴィヴィが謁見するのはまだまだ先だろうけど、キチンとしたドレスを持っているのにこしたことはない。

 他にも色々な服を購入して、買い物は終わりですね。

 因みに、支払いは既に終わりました。

 うん、沢山買っても手持ちのお金が全く減らないなあ……


「「「「ありがとうございました!」」」」

「またのお越しをお待ちしております」


 こうして最初の服の購入は完了です。

 次は武器屋に向かいます。


 パカパカパカ。


「スー、確かガンドフさん御用達の武器屋何だよね?」

「はい、そうです。伯父様の所属する騎士団でも御用達だそうです」


 騎士団御用達の武器屋となれば、かなり質の良い物が揃っているはずだ。

 ついでだからと、全員の武器を新調することに。

 シロとフランは格闘タイプだけど、ダガーは持っていて良いだろう。

 武器屋は商会から直ぐの所にあったので、あっという間に到着しました。


「「「「こんにちは!」」」」

「お邪魔します」

「おう、待ってたぞ」


 武器屋に入った僕たちを出迎えてくれたのは、如何にも職人さんって感じの頭にバンダナを巻いたヒゲぼうぼうのおっさんだった。

 シロ達は、早速ヴィヴィの武器を見に行きました。


「いつも伯父様がお世話になっております」

「こちらこそ、いつも贔屓にして貰ってありがたい。礼を言うのはこっちだ」


 スーが親方に挨拶をすると、親方もニカッとして笑い返していた。

 とはいえ、この武器屋はかなり大きくて防具も充実しているぞ。

 僕たちの場合は身軽さ重視だから、あまり防具は身に着けないけどね。


「今うちの工房でスー殿下の守り刀を打っている。楽しみにしてくれ」

「ありがとうございます。とても楽しみですわ」

「おう。称号としても武器としても一品な物を作っているぞ」


 スーの守り刀は、親方自慢の逸品になりそうだ。

 王族なんだし、それくらいの物はあっても良いだろうね。

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