散歩の五百話 温泉地に行く予定を決めます

 次に確定している予定は、三週間後に行なう貧困街で行なう無料治療です。

 その為、半月は決まっている予定はありません。

 という事で、みんなで屋敷の応接室に集まってある事の予定を決めています。


「温泉か、確か一日あれば着くんだよね?」

「はい。といっても普通の馬車便を使った場合の話でして、うちの馬車ですとお昼過ぎには着いちゃいます」


 温泉地に行く事は陛下にも許可を貰っているし、何よりもシロがとっても温泉を楽しみにしていた。

 そこで、温泉に行くスケジュールを決めています。


「無料治療を行なうまでに帰りたいから、三日間準備をして一週間滞在して帰るのがベターかな?」

「そうですね。何かあっても、この日程なら王都に戻れますわ」

「「「「わくわく」」」


 具体的な予定を詰めていくと、シロだけでなくフラン達もワクワクし始めます。

 因みに、この準備の三日間は買い物をするだけではありません。


「陛下と王妃様には、必ず予定を伝えないといけないね。後は、冒険者ギルドと軍かな?」

「特に、お義母様には絶対に話をしないとなりませんわ」


 各所に温泉への日程を教えないといけないので、その為の準備が含まれます。

 何と言っても、スーは王族だもんなあ。


「後は、ヴィヴィの服を買って上げないとね」

「今はホルンの予備の服を着ているけど、ちゃんとした服を買ってあげた方がいいですわ」


 買い物は、ヴィヴィの服や冒険者用の装備を揃えてあげないといけない。

 ヴィヴィの武器適正も確認した方が良さそうだし、丁度良い機会です。


「じゃあ、これで決定ね。出発は四日後だよ」

「「「「おー!」」」」


 大体の予定が決まった所で、昼食を食べに食堂に行きます。

 今日は一日のんびりする予定です。


 ガチャ。


「おお、話は終わったか?」

「はい、日程も決まりました。三日間準備をして、四日後に出発して一週間滞在予定です。明日王城に行って、陛下に報告しに行きます」

「出発までの間に、ヴィヴィの服などを買い揃えます。私達は、服などはありますので」

「うむ、その日程なら問題ないだろう。私も後で騎士団に伝えよう」


 今日は午後から出勤予定のガンドフさんに色々と話をしたけど、ガンドフさんも日程は問題ないと言ってくれた。

 すると、ガンドフさんが全然別の角度から話をふってきた。


「このメンバー以外で温泉に行く予定はないのかい?」

「えっ、何も予定していませんよ」

「元々このメンバーで行く予定でしたから」


 うちの馬車はこのメンバーでも全然余裕があるけど、そもそもが他の人を誘う予定はないもんなあ。

 僕もスーも、ガンドフさんの発言を不思議に思っていた。

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