散歩の四百八十八話 アジトを制圧
ふう、これで大体の物は抑えられた。
下の階からの音もしなくなったし、うまく制圧できたみたいだ
すると、窓の外に大量の騎馬隊が到着するのが見えた。
「直ぐに建物の中に入るぞ!」
どうやら、騎士団と聖騎士団が到着したみたいだ。
これで、もう大丈夫ですね。
「シロ、一階に降りようか」
「はーい!」
僕とシロは、二階から一階に降りました。
すると、そこは凄い状況が。
「「「うぐぐ……」」」
「うわあ、これは凄いなあ……」
「壁や天井に、人が突き刺さっているよ!」
「「ブルル!」」
馬は一階の設備をあまり壊すことなく闇組織の構成員を倒すという、凄いことをしている。
しかも突き刺さっている闇組織の構成員は全員生きているけど、かなり酷いことになっている。
馬はやりきったと、自慢げな表情だ。
「こ、これは……」
「物凄い事になっているな……」
ガンドフさんと聖騎士服に着替えたヘーベル枢機卿が、床に転がったり壁や天井に人が刺さっている光景に言葉を失っている。
後ろに控えている騎士も、同様の表情をしていた。
「あのね、お馬さんが全部やったんだよ」
「「ヒヒーン!」」
「いやはや、スーからとんでもない馬だと聞いていたが、物凄く強いな」
馬は、ガンドフさんに自慢気にいなないています。
いずれにせよ、一階は制圧完了です。
「二階は完全に制圧しています。証拠品になりそうな物も、全部アイテムボックスにしまいました」
「そうか、流石はシュンとシロだな。押収した物は、後で詰め所の指定の場所に出してもらおう」
押収した物は分析が必要だし、そもそも僕が持っていてはいけないものだ。
後でアオが押収した物と併せて、ガンドフさんの指定した所に出しておこう。
「こっちにも担架を持って来い」
「全員気絶しているぞ」
騎士が次々と闇組織の構成員を拘束して連れて行くけど、完全にノックアウトされています。
といっても、二階にいた構成員も全員動けないんだよね。
「では、地下に行こう。物音は聞こえないし、どうせ制圧完了しているだろうな」
「地下だから、一階より酷いことになってはいないだろう。しかし、騎士団が苦戦した闇組織のアジトを、こうも簡単に落とすとは。シュン達は末恐ろしいな」
あの、ガンドフさんとヘーベル枢機卿、ニヤニヤしながら僕達の事を見ないで下さい。
アオがいるからやりすぎないと思うけど、ちょっとどうなっているか心配だ。
「「ヒヒーン」」
「お前らも地下にいくのかよ。階段で転ぶなよ」
馬も地下室についていくと行ってきた。
こんな馬は、絶対に他にはいないだろうな。
ということで、みんなで地下に向かいます。
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