散歩の三百九十二話 馬の購入も決定です
「じゃあ、次は馬に装具をつけたりする訓練だ。実際に馬車を動かしてみるぞ。あんちゃん、馬車を出してくれ」
僕は牧場長に言われて、アイテムボックスから馬車を取り出しました。
しゅ、ドン。
「おお、これは良い馬車だな。今年出た最新型じゃないか」
「牧場長は、馬車も詳しいんですね」
「馬車を作る際には、テスト走行とかするから良く立ち会うぞ。それじゃあ、馬に装具を着けてみよう」
僕とスーは、牧場長に手伝って貰いながら馬に装具を着けて馬車に連結しました。
そして牧場内で、テスト走行開始です。
カタカタカタ。
「あんちゃん、上手いな。そんな感じだぞ」
乗馬をこなした事もあってか、馬車もスムーズに動かす事ができました。
スーも交代で動かしていて、シロ達も難なく馬車を操作していました。
馬がとても扱いやすいってのもあるのか、全員が御者を出来そうです。
でも、主に僕が御者をする事になりそうだけどね。
「いやあ、スライムが馬車を操作しているとは……」
「アオは特別なスライムですから」
「そうだろうな。スライムが乗馬をする事もありえないしな」
アオが器用に手綱を動かして馬車を操作している様子を、牧場長は感心した様子で見ていました。
こうして、一時間かけて馬の操作方法を覚えました。
「ちょうど馬が汗をかいたから、ここで綺麗に体を拭いてやるぞ」
「「「はーい」」」
馬も汗をかいているので、シロ達が台を使いながら丁寧に馬の体を拭いてやります。
その間に、僕は牧場長に教えられながら蹄の手入れを教えて貰います。
スーはアオに魔法で出して貰った水を桶に入れて、馬に飲ませていました。
「いきなり上手くいくとは、あんちゃん達は流石だな」
「馬が夜間寝る時はどうするのですか?」
「寝藁を敷いてやればベストだが、遠征中は荷物になるからな。まあ、馬は立って寝るから大丈夫と言えば大丈夫だな」
前世の競馬番組でたまに厩舎の様子が出ていたけど、寝藁とかを敷いていたよなあ。
まあ、あった方が良いと考えて色々と購入しよう。
「では、馬の購入と飼い葉とかも二週間分お願いします」
「そんなに飼い葉を購入して大丈夫か? かなり場所を取るぞ?」
「馬車専用の魔法袋を作ります。後は、僕とアオのアイテムボックスにも入れておきます」
「ははは、それなら問題ないな。じゃあ、事務所に来てくれ」
こうして、無事に馬車旅に必要な物を購入出来ました。
とはいっても、まだまだやる事はあります。
快適な馬車旅をする為に、更に馬車を改造していきます。
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