九百三十九話 屋敷の清掃も頑張ります
年末のお片付けは、僕たちの屋敷でも行われていました。
といっても、僕はいつも片付けているので、自分の部屋の自分の部屋分は問題ありません。
「えーっとね、これとこれとこれもいらないよ」
「これもいらなーい」
リズたちとミカエルたちが僕の部屋を根城にしているので、沢山の荷物が溜まっています。
いるものといらないものに分けて、自分の部屋に運んでいました。
でも、少しするとまた沢山の荷物が僕の部屋に集まってくるんだよね。
スラちゃんとプリンは、自分のアイテムボックスがあるのでそこにしまっていきます。
屋敷自体はいつもお掃除してくれているので、とっても綺麗です。
お庭もだけど、ドラちゃんのお昼寝エリアだけは何故か野良猫がいるんだよね。
お昼寝しているドラちゃんは、子猫の格好の遊び場です。
よく、体に登っていますね。
では、こちらはどうでしょうか?
ごそごそごそ。
「エレノア、お片付け終わった?」
「もうちょっと」
王族もよく屋敷に泊まっているけど、エレノアが自分用にしている部屋を片付けていました。
ティナおばあさまも自分用の部屋があるけど、こちらはとても綺麗です。
そして、ある意味一番大変な部屋に向かいました。
「随分と色々なものが増えましたね」
「常に、新しい勉強道具が増えておりますから」
勉強部屋に使っている部屋には、沢山の勉強道具が置いてありました。
お隣の双子ちゃんやレイカちゃんたちもやってきて勉強することがあるので、結構な量があるんだよね。
それに、孫の為にと宰相やニース侯爵が勉強道具を送ってくるんだけど、何故かジンさんのところじゃなくて僕の屋敷に溜まっていくよ。
専用のマジックバッグを作って置いてあるけど、もう一つ必要になるかもね。
そして、応接室ではこんなことが行われていました。
ぱちぱちぱち。
「こっちだよー」
「こっちこっち」
「あうあう」
今年生まれたセオちゃんが、一足先にお片付けを終えたサンディとイヨのところにゆっくりとハイハイをしていきます。
メイちゃんやリラちゃんたちも、セオちゃんに向けてぱちぱちと手を叩いています。
セオちゃんもとっても大きくなったし、来年はちびっ子軍団とともに屋敷を走り回っていますね。
元気なのは、とっても良いことです。
お片付けを終えたリズとエレノアにミカエルたちもやってきたので、更に賑やかになっています。
「はいはい、昼食が出来ましたよ」
「「「はーい」」」
ここで、侍従のお姉さんが僕たちを呼びに来ました。
みんな一生懸命お片付けをしたから、お腹ペコペコですね。
一斉に立ち上がって、侍従のお姉さんの後をついて行きました。
ぎゅっ。
「どうした? セオちゃんも一緒にいく?」
「あう!」
セオちゃんも、僕のズボンを掴んで訴えていました。
抱っこして、みんなのところに向かいます。
きっと昼食を食べたらみんなお昼寝になるねと思いながら、僕も食堂に向かいました。
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