四百二十三話 イヨと一緒の食事
軍の病院での治療後は、オカマさんのお店で昼食を食べます。
一度教会に戻って、それから教会の前にあるオカマさんのお店に向かいました。
相変わらずオカマさんのお店は大行列です。
僕達も、割り込まない様に列に並びます。
「あのお店ですね、前に全国行脚した際にこの地に来た時に行きました。店主は、その、変わっていますが、確かに料理はとても美味しいです」
「そうなんだ。とっても楽しみだなあ」
カレン様は、オカマさんのお店を訪ねた事があるのか。
確かに初めてオカマさんに会うと、普通の人はかなりビビるよね。
エレノアは自身の誕生日パーティと帝国でのリルムの誕生日パーティでオカマさんと出会っているので、久々にオカマさんに会うのを楽しみにしていた。
因みに、イヨの事は治療の時に簡単に話をしておいた。
そして順番がきたので、お店の中に入ります。
「あらあ、聖女様じゃなぁい。それにエレノアちゃんも久しぶりねえ」
「お、お久しぶりです」
「久しぶりだね」
オカマさんは会計をしていて、店内に入ると直ぐに挨拶をしてきた。
エレノアはともかくとして、カレン様はオカマさんのインパクトに再び衝撃を受けていた。
「席に案内させるわ。私はイヨを呼んでくるわね」
オカマさんは僕達にそう告げると、厨房の中に消えていきます。
僕達は店員に店の奥の部屋に案内されました。
「うわあ、色々なメニューが書いてあるね」
「どれも美味しいんだよ!」
お店のメニューを見たエレノアは、沢山の料理が載っていてびっくりしていた。
そしてリズよ。
確かに他の人からも料理を貰っていたが、沢山は食べていないだろうが。
そんな事を思っていたら、オカマさんがイヨを連れてきた。
「皆、お待たせね。イヨを連れてきたわ」
「こんにちわ」
イヨは相変わらず無表情だけど、僕達にキチンと挨拶をした。
そして、リズとエレノアの間に座る事に。
昨日エレノアがイヨの事で僕に詰め寄ってきたから大丈夫かなと思ったら、どうも心配しなくても良さそうだった。
「うわあ、イヨってお人形さんみたいだね」
「そうかな?」
「そうだよ。とっても可愛いよ」
「本当に可愛いよね」
「リズとエレノアとサンディの方が可愛いよ」
イヨは無表情だけど、リズとエレノアとサンディと楽しくお喋りをしていた。
この分なら、エレノアに限らず他の人とも大丈夫だろう。
「お待たせ、料理を持ってきたわ」
「「「わーい」」」
そして料理を注文すると、わざわざオカマさんが料理を持ってきてくれた。
今日は皆で別々の料理を頼んで、食べ比べをするらしい。
昨日オカマさんの料理を食べたリズとサンディは勿論の事、エレノアとイヨも出された数々の料理を楽しみにしていた。
カレン様も、美味しそうな料理に視線が釘付けです。
「美味しいね!」
「うん、美味しいね」
やはりというか、オカマさんの料理はとても美味しいね。
エレノアも勿論だけど、カレン様もイヨも美味しそうに料理を食べていた。
僕としてはイヨの事で女性陣がギスギスしないかハラハラドキドキだったけど、何も起きなくてホッとしています。
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