(四)-5(了)
「すぐに救急車を!」
萩野が怒鳴ると、大岸は頷いてすぐに教室から出て行った。
「古山さん! 古山さん!」
萩野は古山に何度も声をかけた。しかし、古山は返事をしなかった。
古山の頭から流れ出る血は止まらなかった。慌てて萩野は傷口に手を当てたものの、手と古山の頭の隙間からは血があふれ出てきていた。
古山の頭に直撃したのはブロックの、半分に欠けた、切り欠けのギザギザの部分だった。その鋭利に尖った部分が、古山の脳天に直撃したのであった。
救急車が到着したのは、この十五分後であった。
(了)
ドリフにあこがれて 【い-14】文学フリマ京都_筑紫榛名 @HarunaTsukushi
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