(四)-4
鈍い音が鳴った。古山の頭はブロックの落下エネルギーによって、少し沈んだ。その後、ブロックは古山の頭の位置からずれて古山の足元へと滑落して教室の床に落ち、音を立てた。
その音が鳴るとほぼ同時に、古山の体は膝を折るような形でその場に崩れ、倒れた。
「古山さん!」
萩野と大岸が同時に叫んだ。
古山の頭は出血していた。コンクリートブロックにも血が付いていた。
すぐに萩野が古山の体を抱き起こした。古山は白目を向いていた。というよりも揺さぶられる体の動きに合わせて上下左右に黒目が移動していた。意識を失っていたのだった。
(続く)
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