(一)-3

 そんなことを思い出しながら、古山は液晶を見ながらリモコンをテーブルの上に放り投げた。リモコンは、封を開けられた封筒と、広げられたままで何枚も乱雑に放られたままになっている「不採用通知」と書かれた手紙の上に転がった。

 番組はしばらくドリフのコントを流していたが、いつしか別の番組の紹介に切り替わっていた。

 古山の視線の先にはもちろんテレビの画面があったが、その手前のテーブルの上には、放置されている手紙が何枚もあった。


(続く)

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