第6話

(アーッ、わたしの恋乗せて、地中海を

ひとっ飛び)

(さあ、次のステージに行こう。次のステージへ)

ルイヤが汗💦だくになりながら、大絶唱する。

客席とルイヤが一体となって、濃密な時間が

流れた。

「お疲れ様ーッ」

楽屋で大塚が揉みてしながら、ルイヤの

ところにやってきた。

「いゃ〜、ルイヤちゃんあっての我が事務所。

ルイヤちゃんには足を🦶🦵向けて眠れません」

「おべっかはいいから、なにか言いたいことがあるんじゃないの」

ルイヤがそういうと、大塚は辺りを見回し、

「ルイヤちゃん、切り裂きジャックって知ってる」

小声でそう囁いた。

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