第477話
「ん~」
昨晩はお互いにちょっと燃え上り過ぎた。
まだ寝ているソフィアを起こさないように静かに起き上がりベッドからでる。
お義父さんお義母さんにはソフィアから報告して許可はもらったとは言ってたけど。
俺からも報告しにかなきゃだよな。
…事後報告って最悪以外のなにものでもないけど。
あ~胃がキリキリしだした。
流石に今すぐ行くのは迷惑すぎるからソフィアを通してアポ取ってからだな。
お詫びの品?おみあげ?も用意しなきゃだし。
「というか。俺の体がどうなってるのかも実際に確認しないと」
ご報告(ごめんなさい)しにいく事もとても重要ではあるんだけど。
寝ている間に俺、種族進化しているみたいなんだよね。
まぁ、その進化を躊躇する理由が無くなったからだろうけど。
それにしても、寝ている間に勝手にするかね普通。
久しぶりにステータスをひらいてみると。
種族欄が神滅者に変わっていた。
物騒すぎるし。それって種族なのか?
まぁ、とにかく神滅者になった事によって
デメリットとして、ステータスの低下
〈憤怒の王〉以外の悪魔由来の特性、スキルの使用不可。
その代わり神と戦闘する場合。
自身のステータスの上昇(極大)
敵対している神のステータス低下(極大)
神力への耐性(極大)
地球との誓約を破った神の神力の封印や剥奪。
といった感じで神と戦うときにかなり有利になるメリットも存在する。
当然、神に対してなら〈憤怒の王〉以外の悪魔由来の特性やスキルも使用可能だ。
弱体化したとはいえ神以外との戦闘なら問題なく戦える。
神力である絶炎とか龍関係の特性、スキルは一切制限されてないんだから。
眷族創造に関して悪魔の能力を利用していた部分も有るから創造できる種族の種類の減少とか
ちょっと残念だなと思う部分もあるけど。
神と戦うときのあれやこれを考えれば、全く持って気にならないレベルだ。
神と戦うことなんて早々無いだろうと思いたいけど。
ファンタジーアップデート以降、異世界の邪神とテスカトリポカ。既に2柱と敵対しているからな。
そう考えると今後も敵対する様な事が起きるだろうと思っていたほうが良いだろう。
「問題は試す相手がいないってことなんだよな~」
知り合いの神様達にお願いして試すのも万が一のことがあったら責任取れないし。
試すなら敵対している神にしたいんだよね~
(それならいい話が有りますよ)
待ってましたと言わんばかりの速度で地球から念話が届く。
正直嫌な予感しかしない。
(異世界って地球の神より縛りが緩いのでチョーシにのってる奴がちょこちょこいるんですよ。他の意思をもった惑星からの侵略時の防壁として役に立つから多少は目を瞑るとはいえ最近は少し度が過ぎるので懲らしめて欲しいんです)
何と言うかスケールの大きな話だ。
つってもな~一度異世界に行ったら一定期間帰ってこれなくなるでしょ?
理外を使った転移では異世界と地球を行き来すること出来ないし…
今のソフィアを連れてくことは当然出来ないし。
そう考えると、悪くないお誘いではあるけど今回はお断りかな~
まぁ、ぶっつけ本番でもなんとかなるだろう…多分。
「私も連れていけばいい話でしょ」
声がしたほうを向くといつの間にかソフィアが起きていた。
というか念話で話していたのに何でソフィアが内容を理解してるんだ?
いやまぁ、地球がソフィアに伝えた。それ以外にあり得ないか。
「いやいやいや。俺が種族進化しているって事は、そういう事何だよ?流石に神と戦うことになるって分かっている異世界に連れて行くとか駄目でしょ」
直接言うのはなんか恥ずかしいけど。
ソフィアが身篭ったって事だからね。俺が種族進化したってことは。
「とは言っても〈嫉妬〉を使って生命エネルギーを集める必要があるから。どちらにせよ戦闘することにはなるのよね」
〈嫉妬〉を使って生命エネルギーの補充に戦闘は必要は必ずしもないはずなんだけどな…
いやまぁ、効率良く生命エネルギーを回収するなら相手を殺す事になるから戦うのが一番早いってことになるのかもだけど…
俺が弱らせてからってのも、弱っているってことはそれだけ生命エネルギーが失われるってわけだがから良い手段とも言えないし。
「後から生命エネルギーが足りないってなるのは映司も嫌でしょ」
まぁ、ソフィアの言いたい事もわからなくはない。
ソフィアが戦闘するときは俺が絶対ついているようにすれば大丈夫かな。
(それなら、子に関する逸話のある神に力を使ってもらい子を守護するというのはどうでしょう?あなた自身の炎で悪いものが寄り付かないように守護すれば守りは更に盤石なものになるでしょう)
なるほど。加護という形でなければ複数の神に力を借りて母子ともに守る事も可能。
異世界に行く行かない関係なしに
これはしておいたほうが良いだろう。
いや、絶対しておくべきだ。
そうと決まれば先ずは天照様の神域に行かなきゃな。
そうすれば、他の神様にも直ぐに話が伝わって話が早く伝わる筈だ。
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