第371話
「ギルドマスターさんの要件はどうだった」
「魔人関係で何か知っている事はないかって聞かれただけだよ。結局こっちの方が色々質問して教えて貰った感じ」
ギルドマスターの部屋を後にして、建物内で待っていたソフィアと創造神と合流する。
「それで新しい情報は?」
「特に無し。今日はここまでにして泊まる宿を決めよう。宿無しは嫌だし」
正直、俺たちが探している。神鉄が使われている武器の持ち主の当てがない訳じゃ無いし。
個人的にはメナージュだろうなと考えている。
ただの冒険者じゃなくて、アレッタルト竜王国のお姫様だからな。
そう言う特殊な武器を持っていてもおかしくないだろう。
メナージュなら知り合いだし交渉しやすいからそうであって欲しいと言う願望も混じってるけど。
「あぁ、やっぱりちょっと待って。受付の人に少しお願いしておく事があった」
俺が話をしたがっているって伝言をお願いしておこう。
「すいません。ちょっと良いですか?」
「はい。どうなさいました?」
「ちょっと伝言をお願いしたくて。メナージュさんが来たら。映司が話があるから会えないか?って」
「かしこまりました。宿等がお決まりでしたら伝えて頂ければ、それもお伝えいたしますが?」
「あぁ〜、今日この街に帰って来たばっかりでまだ宿を決めてないんだよね。前回泊まったところに行く予定では有るけど。部屋がうまっている可能性も有るし」
「そうだったのですね」
「一応。冒険者ギルドに毎朝顔をだすことにするから。そう伝えて頂けると」
「承知いたしました」
良し。これでちゃんと冒険者ギルドでやる事は終わりだな。
「お待たせ。今度こそ冒険者ギルドを出よう」
「例の武器メナージュが持ってると思ってるの?」
「姫様だし。可能性は高いでしょ?」
「まぁたしかに。そう言えば映司はメナージュが使っている武器まじかで見た事有るでしょ?なら、例の武器なのか分かるんじゃない?」
そう言えば確かにワイバーン防衛戦の時に同じ部隊で戦ったからな。
確か、メナージュは戦斧を使っていたけど。
……神剣みたいな特別なオーラは感じなかったな。
神剣は折れていてもただの武器じゃないって感じの特別なオーラを感じるからな。
当てが外れたか?冷静に考えたら戦斧なんて金属を沢山使うだろう。金属を沢山使うという事は神剣の欠片と言う少しの量しか無い
神鉄の含有率が少なくなり、神鉄を使う意味が無くなってしまう気がする。
そうなるとますますメナージュが神鉄を使った武器を持っている可能性は低くなった気がする。
少しでも神鉄の強さを引き出す為に使用する金属が少なく済む武器に加工するよな。
まぁ、良いや。メナージュなら俺たちよりツテが有るだろうし。メナージュが持ってなくとも協力して探して貰えば割と直ぐに見つかるかも。
「冷静に思い出して見ると多分例の武器じゃなかったと思う。まぁ、メナージュなら持ち主を知っている可能性も有るし……」
そんな話をしている間に前回泊まった宿に到着する。
ギリギリ1部屋だけ空いていたので。泊まる事が出来た。
部屋に入り少し休憩した後。宿のご飯を食べて食休み中だ。
「うーん。精霊武器か……精霊と契約するとなると、魔力の属性の比率が変わるってのもあってソフィアは水、氷属性の精霊としかしてない。と言うかウィー以外と契約してないけど。契約の必要が無いなら別の属性の精霊の力を借りる事も出来るよね」
エルフや精霊に関係するスキルが無くても精霊の力を借りる事が出来るようになる精霊武器。
ソフィアは種族名にアイスとつく程魔力の属性が氷属性に偏っている。水10%氷90%って感じかな?
ソフィアは魔力の属性について聞いてから氷魔法しか使ってないからな。
水の10%はウィーと契約している分だ。
氷を使って攻撃も出来るけどウィーは水の精霊だからな。
水属性と氷属性はほぼ同じだけど。別判定ではあるらしい。
ソフィアは自分の魔力の属性を出来るだけ偏らせたまま維持するつもりなので、ほかの属性の精霊とは契約していない。
増やせる機会はあったけど。増やすんじゃなくて、ウィーの進化を選んだし。
けど。精霊武器と言う形でソフィアが装備すれば、別の属性の精霊の力を借りる事も出来るだろう。
それなら魔力の属性の比率は変わらないはず。
「精霊か〜今なら生み出せる……ような気がするんだよね」
今まで俺が出来ていたのは竜や龍の素材を使って作ったゴーレム。
魂を作り出す事は出来ないので生き物を生み出す事は出来なかった。
けど。今ならそれも出来るようになっちゃってる感じがするんだよね。
正しくは、魂が発生してそのまま器となれる側を作れると言ったところか。
魂は作り出すものじゃ無くて、宿る事が出来る肉体が作り出されたら、自然発生して宿る物だそうだ。
正直、複雑でよく分からないんだけど。そんな感じのニュアンスっぽい感じ。
今の俺なら火属性の精霊とか爬虫類系の魔物とか亜竜種ぐらいだったら誕生させられる……と思う。
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