第343話
「これで、ドラゴニュート部隊の仕事は終わりな訳ですが。このまま待機ですか?」
「余力が有るなら地上部隊に合流するのもありだが……」
「あんまり活躍しすぎるのものって事ですね。それじゃ大人しくしときます」
そう言えば、報酬ってどうなってるんだろう?
部隊ごとに違ったりするのかな。
姫さんに呼ばれて、そこら辺の話一切聞かないでここに来ちゃったからな。
「お疲れ様。映司」
「ソフィアもお疲れ様。ナンパして来るような奴はいなかった?」
そんな奴がいたとしたら少しお話しとかないといけないからな。
「領主の息子だってのが妻にしてやると言って来たから。断ったら、癇癪を起こしてたけど。それぐらいだったかな。ワイバーンと映司の戦闘を見て怒らせたいと思う人は普通いないでしょうし」
「ふーん。その領主の息子とやらにはお話しに行かないとな。何処に行けば会えるかな。やっぱり街の中心かな。恐らく中心にあるのが領主館とかでしょ?」
ぶっちゃけ報酬とかどうでも良いや。
ディメンションルームからロスとスゥを呼び出す。
もう一々対処するの面倒臭い。ここらで大きい釘を1本刺しておこう。
後、魔導具使って姿を変えるか認識阻害するかどちらかしようと思う。
そういう事するとバレた時に何でそんな事してるんだ?やましい事が有るから姿を隠してるんじゃないか?となってしまうと思って使って無かったんだけど。
これからも貴族に絡まれそうだし、気にせず使おう。
「まぁ、なぁなぁで終わらせると調子に乗りそうだし。しっかりとお話しといた方が良いかも。貴族が強い権力を持っているこの世界だと尚更」
「少し待って欲しい!ここの領主と妾は知り合いだから話をつけてしっかりと話をつける。それと言い方は悪いがその程度で怒って武力行使をしてたら最終的に世界を敵にまわすことになるぞ?」
「世界ね…まぁ、その時はその時。しっかり滅ぼすのもありかも。その方が邪魔が入らなくなるし」
こちらの意識関係なしに異世界に拉致られて帰る為には神を目覚めさせる必要がある。
なんで俺がこんな事しないといけないの?とかなりムカついていたけど。そのせいで性格がちょっとバイオレンスになってたな。
流石に世界を滅ぼすってのはヤバいだろ。
後、そう言った事をしようとする奴は何だかんだあって正義の味方に討伐される事になるだろう。
まだ死にたくないし。今後は姿を変えて目立たないようにして大人しく活動しよう。
「まぁ、姫さんがしっかり話をつけるって言うならそれで良いけど。謝罪は受け取らないから。それだけは伝えといて」
特に暴れる訳じゃ無いけど和解もしない。
取り敢えず映司とソフィアとして馬鹿正直にこの世界で活動するのはこれが最後だ。
ワイバーンの素材とか防衛戦に参加した報酬とか手に入らないのは残念だけど。
理外を使った転移で街から森に移動した。
「さてと、今回は俺が姿を変えたりするような魔導具の利用はバレた時に無駄に問題が大きくなりそうと思って使わなかったせいでこんな事になってしまったのは反省するとして。こうなったら今後は使用がバレたらどうしてそんな魔導具を使用していたんですか?と怪しまれてしまうような魔導具もどんどん使って行く事にする。と言うか俺が幻影を見せる炎を使って俺とソフィアが他人に見える様にする」
変に自重すると逆に面倒臭い事になる。
何事も全力でやった方が良いって事だな。
誰かに、それは違うって突っ込まれた気がするけど今回はスルー
「俺の力じゃ声まで変える事は出来ないから。そこら辺は魔導具の力を借りよう」
「ねぇ。ちょっと気になった事聞いてもいい?」
「別に構わないよ?」
「何でそう言った変装系?の魔導具は持ち歩いてるの?」
「まぁ、家具を運ぶようのマジックバッグ以外にも普段使い用のマジックバッグは持ってたし。その普段使い用にしたマジックバッグは容量は多いいけど。時間経過は通常って感じの腕輪型だったから。鮮度が落ちる食材系は一切収納してなかったけど。魔導具は時間経過とか関係ないからね。ある程度持ち歩いてるよ」
大気中の魔力を魔石に変換してくれる魔導具も持ってきてたらもっと楽できたんだけど。
あれは家に設置済みで持ち歩いて無いからな。
「なるほどね。それなら納得」
取り敢えず今日はディメンションルームに戻り。明日姿を変えたり色々してもう一度街に行ってみる。
魔導具の燃料的な意味で魔石は確保したいからな。
魔石はいっぱい持ち歩いている訳じゃ無いし。
魔導具を沢山持ち歩いてるなら魔石も大量に持ち歩いとけよって話なんだけど。
俺って闘技場でアイテム集めをしていることの方が多いいから魔石自体そこまで大量に所持している訳じゃ無いんだよね。
勝彦達と札幌ダンジョン行った時とかある程度の数の魔石は手に入れたけど。
河村さんにお願いされて売っちゃったんだよね。
俺が上げたエネルギー弾を打てる銃火器系の魔導具は魔石の消費激しいからな。
まぁ、俺は必要ならまた取りに行けば良いしと思って売っちゃったんだよ。
こうなるって分かってたら売らなかったのに。
まぁ、そう言う訳で魔石不足なので早いところ魔石を集めなきゃいけない訳だ。
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