第331話
「マジックボックスは手に入ったけど。これは持ち運びが出来ないからな〜」
レアなものは手に入るけど。目当てのものが手に入らない……
まぁ今日はここまでにしよう。
まだ、EG国に行く数日あるし。また明日、闘技場に挑戦すれば良いだろう。
という訳で無理せず今日はここまでにして交差点ダンジョンを後にした。
ーーー
それにしても神器のレプリカどうしよう。
家に帰り夕飯を食べてお風呂に入って後はもう寝るだけの状態で自室でノンビリしながら。闘技場で手に入た神器のレプリカの使い道について考える。
なんでもかんでも売りに出したしたら大問題だろうし。
武器とか防具とかが強くても使いこなせないと意味ないしな。
と言ってもミョルニル・レプリカなんてもうダブってる状態なんだよね。
他にもダブっている神器のレプリカがちらほら。
レプリカだからって事かも知れないけど。
そんなに簡単に手に入っちゃっていいものなのだろうか?
最上位龍の素材を沢山用意できてBPが100万を超えるような魔物倒した時に確率で手に入るって考えると。ホイホイ手に入る物じゃないってのは分かるんだけど。
俺からしたら理外が有るから武器系の神器のレプリカは使うことは確実に無いし。
防具系の神器のレプリカも俺自身の防御力の方が高かったり。フルプレートメイルなんて着るのが大変だろうし。動きも悪くなりそう。
そもそも俺が龍に変身する度に壊す事になるって考えると防具を着ることは無い。
神器のレプリカだから自動修復機能が付いている物も多いけど。一瞬で直る訳じゃないし。
それ以外の神器のレプリカは俺も使えるようなものも有るかも知れないけど。
ほとんど手に入らないんだよね。
そもそも武器にも防具にも分類されない神器が少ないからなのかな?
武器っぽく見えなくても武器としての能力を持っていたりするからな神器って。
という訳で売る訳にもいかないし自分で使う予定もない神器のレプリカ達が少しづつマジックバッグの容量を圧迫し始めている。
「って訳なんだけど。ソフィアはいい案思い浮かばない?」
「神器のレプリカを持て余していますなんて言えるの映司以外に存在しないんじゃないかしら?世界中の人が聞いたら発狂する人も出てくるんじゃない?」
「わざわざ言いふらすつもりも無いけどね。現状、ソフィアの装備を神器のレプリカで固める以外にいい案が思い浮かばない。クラリスさんはソフィアの護衛としても働いてくれてるし。貸出って形で神器のレプリカを装備して貰うのもアリかな?」
流石に上げる訳には行かないからな。
逆に言えばクラリスさんなら持ち逃げとか絶対しないだろうし。貸し出すぐらいは全然ありだろう。
彩夏に装備させても良いんだけど。現状の日本の法律的には、まだダンジョンに入れる年齢じゃないし。
既にダンジョンに入って戦闘したことも有るし今更かもしれないけど。
それに、最初から甘やかしすぎるのはな……
彩夏の為にならないだろうし。
そう考えるとソフィアに神器のレプリカを大量に装備させるのも良くないっちゃ良くないかも知れない。
これを言ったら何を今更って全力で言われる気がするけど。
「心配してくれるのは嬉しいけど。流石にそれは遠慮しておこうかしら。それに既に神器のレプリカと同等か、それ以上の性能を持った装備品を使っているから。神器のレプリカを装備したら逆に弱体化する可能性もある気がする」
俺が作って渡した装備品か……
魔力を流すと再生の炎が使えたり聖炎、障壁まで使えるように効果を付与して作ったアンクレット何だけど。
確かに俺もちょっとやりすぎたかな?とは思った。
神器のレプリカの効果によってはアンクレットの方が便利かもって思うことはあるかも知れない。
因みに、ソフィアがこのアンクレットの効果を使っても魔力の属性の偏りが変わる事はない。
装備の効果が発動しているだけで、ソフィア自身が炎を生み出している訳じゃ無いからね。
まぁ、火属性に魔力が偏っている人が使う方が効果が高くなったり多少燃費が良くなったりするんだけどね。
「まぁ、神器のレプリカは無理に使おうとしないで、マジックバッグに仕舞っておくのが良いじゃないかしら?」
勿体ないかな?って思ったけど。結局倉庫番させてるのが一番か。
「そうそう。神器のレプリカより使い勝手が良さそうな魔導具が手に入ったんだよ」
そう言って例のドアノブの事をソフィアに説明した。
「へぇ〜それは確かに凄いわね。実際に中に入って見ても?」
「まぁ、殺風景で何も無いけど中に入って見ようか」
中に入る為にスリッパを用意してからドアノブを使ってドアを出現させる。
「ほんとに凄いわね。刺客対策にもなるし。何処にいても慣れた部屋で休めるって事でしょ?ダンジョンに数日籠るって冒険者の人とかも欲しがりそうな魔導具ね」
「まぁ、万能では無いけどね。電気も通って無いし。トイレは付いてたけどお風呂は無かったし」
それでも十分過ぎるぐらいいい物だってのは俺も思うけどね。
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