第317話

武器と防具を売っているお店後にした後は寄り道することなく家に帰った。


帰宅後家で買ってきた漫画を読んでいたけど。全部読み終わっても2時間ぐらいしか経っておらず、やる事が無くなってしまった。


何もせずにダラダラするのも良いけど。それだったら、どこかのダンジョンで体を動かしたい。


ドラゴニアンになる前だったらこんな事絶対に思わなかったんだけど、進化してからは家でのんびりしているより体を動かしている方が好きになった。


何だかんだ言って因幡ダンジョンに行って兎系の魔物の毛皮を狙いに行けて無かったからな。


軽く運動するには丁度良いかな。


早速、因幡ダンジョンに向かう為に家から出て飛んで因幡ダンジョンに向かった。



「到着っと」


来た事が無かった場所だったから飛んで来たけど。今度からは転移で一瞬で来る事が出来る。


飛んだとしても大して時間がかかる訳でも無いし。問題ないと言えば無いけど。

どこかのタイミングで日本にあるダンジョン周辺に転移できるようにしておくべきかも。


自分で飛んで行くか、ビーコンをSCSFに渡してダンジョンの近くに設置して貰うか。


わざわざビーコンを設置してもらう方が時間かかりそうだし、気が向いた時に直接飛んで行けば良いか。


他のダンジョンの事を考えるのは後にして、今は因幡ダンジョンに集中しよう。


因幡ダンジョンは小島が等間隔に存在する海が広がっていて小島と小島の間には人が10人ぐらい同時に乗れるぐらいの岩が飛び石のように設置されていて、その岩を使って島から島を移動して進むダンジョンらしい。


飛んでショートカットしても良いけど、急いでいる訳じゃ無いし。

岩を乗り継いで次の小島を目指そう。


岩を乗り継いで進んでいると、水面から俺の事を丸かじりしようとサメが勢いよく飛び出して来た。


岩を乗り継いで進んでいるとこんな感じでサメに襲われるらしい。

兎系の魔物がメインのダンジョンな時点でそうだけど。

ちょこちょこ因幡の白兎を連想するような要素が出てくるよね。

ちょこちょこと言うよりかかなりか。

まぁ、完全に一緒って訳じゃ無いけど。


このまま丸かじりにされてもかすり傷すらつかないだろうけど。

丸かじりにされるつもりは無いので、大口を開けて俺に向かってくるサメを殴って海にお帰り頂いた。


この方法だと。ドロップ品をわざわざ海に拾いに行かないと行けないな…

今度からは岩の上で倒そう。

わざわざ拾いに行くほどいい物をドロップするとは思えないので、海には潜らず岩を乗り継いで小島を目指した。


海中を探せば宝箱の1つでも見つかりそうだなと思ったけど。

なんでもかんでも俺が見つけちゃ他の冒険者達のやる気を削いじゃうかもしれない。

わざわざ宝箱を探さなくても、闘技場でレアなものは手に入るからって理由もある。


「それにしてもサメの背ビレか。フカヒレに加工出来たりするんだろうか?」


襲いかかって来るサメを倒しながら進んでいると背ビレをドロップした。

サメのヒレと言えばフカヒレをだろうけど。

背ビレもフカヒレに加工できるのか知らないし。そもそも、フカヒレに加工する方法から知らない。


ジャンさんに話を聞きに行けば何とかなりそう。

C国料理が得意な料理人の筈だし。

と言っても。元高級ホテルのシェフだから、C国料理より別の料理が得意って事もあるかも知れない。


まぁ、全くできないって事は無いだろう。

俺がそのホテルで食べた料理はC国料理だったし。


今回の目的はフカヒレではなくうさぎの毛皮なので、ここで引き返さず先に進む。


それにしても、小島にしか兎が出現しない様なので、早く小島にたどり着いてしまいたい。


ダンジョン内にいるのは俺だけという訳じゃ無いので、自分のペースで岩をピョンピョン乗り継いで進む事が出来ない。


俺より先に因幡ダンジョンに入って、岩を乗り継いで移動中の冒険者がそれなりにいるからな。


海面ジャンプして噛み付こうとしてくるサメの魔物がいるので、俺みたいに無警戒にピョンピョン岩を乗り継いで進む事が出来ないのが一番の理由だ。


最初は急いでいる訳じゃ無いし、ゆっくり岩を乗り継いで進もうとか言ってたけど。

予定変更。空を飛んでさっさと進もう。


「飛べば数分でたどり着く距離なのに地味に時間がかかった。自分のせいなんだけどさ……もうちょっとスムーズに行けるかなって思ってたんだよね。それにしても本当に1階層に現れる兎の魔物は全身禿げてるんだな」


ようやくたどり着いた小島で遭遇したうさぎは全身の毛を毟り取られていて、毛が1本も生えて無かった。

これも因幡の白兎を参考にした結果だろうな。


それにしても。俺が欲しいのは触り心地の良い毛の生えた毛皮なので、このうさぎを倒してもな〜


ハゲうさぎの相手をする旨味が無いので、空を飛んで一気にショートカットして2階層に移動する。


2階層にもハゲうさぎが出現するけど、1階層と違いハゲうさぎだけではなく、魔兎と言う毛が生えてる兎の魔物が出現するので。

毛皮ゲットチャレンジをする事が出来る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



読んでいただきありがとうございます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る