第185話
「それじゃ、例の何もドロップしないけど、経験値ウマウマダンジョンに改装されてるの?」
「そうね。ゴミ捨て場はそのままで、他のダンジョンと比べて魔物を倒して手に入る経験値が5倍になってると雷太は言ってたわよ。今じゃ東京だけじゃなくて、関東各地からゴミが運ばれてくるから、それでもリソースの収支は黒字だって」
そう言えば、ダンジョンマスターが人類側じゃない時から、アンデッドダンジョンで人気がないからってゴミ捨て場にされてたな。
ダンジョン側もゴミを吸収する事で手に入るリソースは少量でも、東京中のゴミが一箇所に集まるとなれば凄い量になる。
結果ダンジョンが大量のリソースを獲得する事になり、ダンジョンの難易度がどんどん上がると言う。
このままゴミの投棄を続けると不味いことになりません?って思ってたから。
早めに潰してくれて助かった。
ゴミから手に入るリソースのおかげで当初の予定より、経験値を増やす倍率を高く設定しても黒字を維持できてる見たいだし。
雷太もしっかり頑張ってる見たいだし、今度しっかり褒めて上げよう。
なにかご褒美を用意して。
竜ってなにを貰ったら喜ぶのかな?
人間の生活に馴染んでるし、別に難しく考える必要はないか。
アニメのBluRay全巻セットとかで良いだろう。
漫画を読むのが好きだけど、竜の前足じゃページを捲るのがちょっと大変そうだったし、アニメだったら再生ボタンを押すだけだからな。
取り敢えず。今は、ソフィアを褒めて上げないとな。
「あそこは、腐臭も酷いし大変だったろうに、よく頑張ったね」
「何時までも、映司におんぶに抱っこ状態ってのも嫌だったから。隣にたって戦うのは無理でも、せめて邪魔にならないぐらいの実力はつけたいから」
「そっか。大変だろうけど、俺も手伝えることがあるなら手伝うから、幾らでも頼ってね」
本人に力を借りるのはって思うかも知れないけど。
知らないところで無理されるのも嫌だし。
「そう言えば、リーリンさん。進化ってエルフとかもするんだよね?」
進化するのがドラゴニアンだけってことはないだろう。
「そうだな。エルフにも種族進化は存在するぞ。進化する条件と言うのは、コレというものが設定されている訳ではないから狙って進化するのは難しいが」
俺が進化したのは、グラトニースライムって言うスライムの異常種を倒した時だったな。
あの時は大罪の名を冠する魔物を倒した報酬で進化したんだっけ?
それにしては憤怒の王サタンを倒した時にはスキルが強化されただけで、種族進化はしなかったな。
進化する度に条件は厳しくなるって事なのかな。
俺だって、まだまだ強くならないといけない。
レベルが50を超えてから、レベルが異常に上がらなくなっちゃったから。
強くなる方法として一番わかりやすいのが種族進化する事だからな。
スキルを取得する事でも強くなれるけど。
スキルに関しては当たり外れが大きいし、狙って手に入れる事は出来ないからな。
「そっか。明確な条件が決まっている訳じゃないのか。俺も、もっと種族進化して強くならなきゃって思ってたんだけどな」
「それなんだが、映司は何故進化していない?コレを作り出したのは神器を使ってだろう?自分の神器を作り出したとなれば、1段階ぐらい種族進化すると思うんだが」
確かに、サタンを倒すより、よっぽど難易度が高い事だよな神器の作成って。
これも、神器が完全に完成していないからって事なんだろうな。
理外自体もパワーアップするし、自分も種族進化出来る。
理外の完成は最重要事項と言っても間違いじゃないな。
と言ってっも、風魔さん経由で職人さんに短刀の拵を作って貰っているところだから、今俺が何かできる訳じゃ無いんだけどな。
「いや……今、種族進化すれば、理外が完成した時、更にもう一段階種族進化出来るのか」
種族進化はしっかりした条件が決まっている訳じゃない中、確実に進化出来る方法を序盤に使っちゃうのは勿体ない気がする。
種族進化する度に条件は厳しくなる見たいだし。
「その言い方だと、神器はまだ完成していないのか?」
「そうですよね。まだ、刀身の部分しか完成してないんですよね。この状態でも普通に使えるんですけど。短刀を模したなら、短刀として完成させないと完成とは言えないってオベロン王に言われました」
「妖精王にあったのか?あいつはかなり慎重だから、自分より強い映司には顔を見せないと思っていたが……会わない間に王として成長したか」
やっぱり、オベロン王と面識はあるのか。
それにしてもリーリンさんからのオベロン王の評価が低い気がする。
王としてのオーラを感じたし。力では勝ってるし、神器もこちらは持っていると言っても、殺し合いになったら絶対に簡単には殺されないって言うオーラも感じたし、絶対に油断出来ない妖精だなって思ったんだけど。
「話に全くついていけないから。私にも分かるようにして欲しいんだけど」
そうだよな。ソフィアにも分かるように説明しないと。
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