第93話
「ドロップしたのは毛皮と牙だけか〜残念」
マンモスの群れを倒してもドロップしたのは毛皮と牙だけで肉はドロップしなかった。
肉のドロップ率って他の素材に比べて更にドロップ率低い?
それとも物欲センサーが発動してる?
「それにしても普通はマンモスって戦闘を避ける魔物なんだろうね」
だって現状の人間でBP3000越えの魔物の群れとか戦闘になったら死ぬの確定だもん。
「流石に数が多かったっすね」
「俺のレベルが51に上がったぐらいだからね」
グラトニースライムを倒してレベル50になってからひとつも上がらなかったレベルがようやく1上がった。
レベル50になってから必要経験値が跳ね上がった気がする。
「イエティ出てくるかもってちょっと期待してたんだけどな」
雪原ならイエティも出てくるのではと思っていたけどイエティとは遭遇せず。
恐らくフロアボスであろう三つ首で青色のワイバーンと遭遇する。
「それにしても10階層じゃなくて8階層でフロアボスか」
次からまた階層の環境が変わるのかな?
まずは鑑定しないとか。
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トライヘッドアイスワイバーン
両サイドの頭がいつも喧嘩している。
真ん中の頭はその喧嘩毎回巻き込まれるのでいつもグロッキー。
BP7280
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「真ん中の頭可哀想」
なんか真ん中だけ元気なさそうだなって思ってたけど、そう言うことか。
それにしても頭が増えたメリットが無さすぎる。
「それにしてもワイバーンの分際で威嚇してくるとはいい度胸っす。映司様アイツは俺がやってもいいっすか?」
「別に良いけど俺から離れて寒く無いの?」
「寒いっすけど。我慢できないほどじゃないっす」
「なら好きに暴れて来ていいよ」
雷太に許可を出すと通常サイズに戻った雷太がバチバチと放電を始める。
あれが雷太のBPを上昇させるスキルかなと思っていたら雷太が消えた。
そして三つ首ワイバーンが地面にたたきつけられていた。
まだ全力で倍率アップさせてないとは言え。
雷太の動きが全く見えなかった。
雷太のBP上昇スキルは速度を上昇特化なのか。
一撃は重く無いようだけど、速度を活かしたヒットアンドアウェイ戦法で三つ首ワイバーンを圧倒している。
最後は雷太の雷ブレスをうけて三つ首ワイバーンは力尽きた。
「ふぅ、いい運動になったっす」
「今思ったんだけど。上位竜って竜の中で1番高位の竜なんだよね?ダンジョンマスターとは言え、どうして下位ダンジョンが召喚できたの?」
「BP上昇スキルを筆頭に大部分のスキル封印とか制限された状態尚且つレベル1だったから下位ダンジョンでもギリギリ召喚できたって感じっすね。スキルの封印は映司様の眷属になった瞬間解除されたっすけど」
最弱の状態プラス能力の制限をした状態だったから召喚できたのか。
ちなみにダンジョンの魔物は従魔や眷属にならない限り、自発的のレベルを上げることが出来ないらしい。
方法はダンジョンのリソースを消費してもらう以外存在しないらしい。
異常種って言う例外は存在するけど。
「そこまでして上位竜を召喚する必要あった?」
ほかの魔物を召喚しても変わらないよねそこまでしたら。それこそ、ふた首ワイバーンをダンジョンマスターにしたって変わらなかったんじゃない?
「ダンジョンマスターやフロアボスは死んでも記憶を引き継いで復活するっす。同一個体と言う訳ではなく前世を覚えているみたいな感じっすけど。なので、早くから召喚して俺に戦闘経験を積ませつつ、リソースが溜まり次第強化したりするつもりだったんじゃないっすか?多分っすけど」
交差点ダンジョンが攻略されずにいたら最終的にボスだけくそ強い下位ダンジョンが爆誕してたってわけか。
まぁ、正解はダンジョンのみが知るってことだな。
「そうだ。ドロップ品回収しとかないと」
ドロップ品は魔石と初回討伐報酬枠でドロップしたランダムでスキルを取得出来るスキルの書だ。
「ランダムとか怖すぎる」
TRPGは出来るだけどれだけダイスを振らずにリアル話術で切り抜けられるかを第一に考える身としてはランダムのスキルの書を使ってファンブルなんてしたくない。
「ランダムでしか手に入らない超激レアスキルとかも存在してるらしいっすよ。とんでもないデメリットスキルも存在するらしいっすけど」
恐ろしいのはゴブリン化とかオーク化なんてスキルまで存在するらしい。
種族が変わっちゃう系スキルなので空白の書があったとしても意味が無い。
そんな恐ろしいスキルまで取得してしまう可能性もあるのにこのスキルブックを使う気にはならない。
SCSFに押し付けよう。
「それとこの魔石意思が宿ってるみたい」
リーリンさんが強力な魔物は魔石に意思が残ることがあるって言ってたけど。
三つ首ワイバーンって強力な魔物なのか?
全体から考えてた強力な魔物とは言えないよな多分。
まぁ、実際意思が宿って魔石を手に持つと話しかけてくるし、どっちでもいっか。
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