第87話

「毛皮か〜凄い肌触りは良いし綺麗な白だし人気はでそうだけど。魔物の肉の味が気になる身としては肉がドロップして欲しかったな」


軽自動車ぐらいの垂れ耳の白うさぎ

スノーロップイヤーを倒したら毛皮がドロップした。

毛皮としての人気は凄い高そうだけど。肉が食べてみたい。


後、倒して肉を食べてみたいと言った後に言うのもアレだけど、テイマーが本気で羨ましくなるレベルで可愛かった。

スノーロップイヤーテイムして従魔にしたい。


「そこら辺は運っすから仕方ないっす」


ゆっくり肉がドロップするの待つしかないか。


5階層に戻った時にツインヘッドファイアーワイバーンが復活してたので倒したけど魔石以外のドロップはなかった。


ワイバーンの肉なんてファンタジー感があってちょっと憧れるよね。


何日も通うことになるし毎日倒してれば肉がドロップするかもな。


ダンジョンからでて宿に向かっていると泊まっている宿を警察が包囲している。


もしかしなくても事件が起きたわけだ。


俺狙いで襲撃をかけたとかだとやだな。


うーんでも、宿を襲うなんてそれぐらいしか理由が浮かばないんだけど。


でも、かなりお高いお宿だしお金目的ってことも有り得るのか?


立てこもってるならお金目的じゃ無いのか?


お金狙いなら宿の人脅して金を奪ったらすぐに逃げればいいんだし。


とりあえず。警察に話を聞いてみるか。


話を聞いてみると過去に勤務態度が悪くて解雇された元従業員が逆恨みで襲撃してきたらしい。


暴れている間に警察が集まってきちゃったから逃げるために女将さんを人質にとって立てこもっていると言う現状らしい。


なんと言うか災難だな。


狙撃など遠距離攻撃を警戒してこちらから見えないところに陣取っているらしく膠着状態が続いてるけど。逃げ出した従業員が言うには女将さんは軽傷とは言えない怪我をしているらしく、時間をかけると女将さんの命が危ないという話だ。


見えないってのが厄介だなと思っていると宿の中から人が出てくる。


血だらけで顔色の悪い女将さんを連れた犯人だ。


どうやら、女将さんが死んだら警察が突入するのに躊躇する理由が無くなってしまうので焦って外に出てきたらしい。


出てきちゃえば問題ない。


燃やしちゃっても良いけど。焼死体よりかは氷漬けの方が刺激が低いか。


青い炎で作った火球を投げつける。

ちゃんと女将さんは凍らせないように制御したので女将さんは俺の攻撃では無傷だ。


と言っても犯人の攻撃で大怪我をしているので3級ポーションを飲ませる。


ここまで大怪我している人に飲ませたのは初めてだけど問題なく怪我が治っていく。


すごいな〜ポーション。


と言っても失った血まで元通りになるわけじゃないから自力で動ける状態じゃない。

大事をとって病院で精密検査をした後数日入院すると言う話になった。


そう言えば一番重症を負っていたのは女将さんだけど他にも怪我していた人いたよな。

と言っても3級ポーションじゃないと治らないって感じの怪我をしている人はいない。


と言ってもこの状況怪我を治さないのもどうかと思うし…


「そう言えばあの水差しがあったな」


日本政府に買い取って貰おうと思ったけど。

ちょっと買い取るための予算が……って言われちゃったからまだ俺が持っている中の水をポーションに変える水差しがあった。


水差しを取り出して中にペットボトルの水を入れてポーションに変化させる。

コップを用意して貰って、怪我している人に配って回る。


「ふぅ、これで一段落したな」


と言っても今日、泊まるところが無くなってしまった訳だけど。どうしようか?

今から新幹線で帰っても途中で電車が終電でなくなって帰れなくなるだろうし。


どうしたもんか。


それに帰っちゃうとスプレーで作った道標が無駄になっちゃうし。



「映司様それならネカフェを使ってみたいっす」


ネカフェね〜確かに悪くないな。と言うか雷太はネカフェで何をするつもりだ?


ネカフェに泊まるんならカプセルホテルで良くない?


「別に良いけど。雷太ネカフェでできることあるの?」



「パソコンぐらいは弄れるっすよ。それに本だってめくれるっす」


漫画を読んでるの見たことあるから知ってるけど。君力加減ミスって破ったことあるじゃん。

無言でジーッと雷太の目を見つめるとプイッと目を逸らされる。


俺が言いたいことがわかってるみたいだな。


とりあえず今から宿が取れるか微妙だけど電話をネットで番号を調べて何件かかけてみるか。


後処理を手伝ったことで 、もうすっかり夜になってしまっているし。

何軒も電話をかけることになったけど。

駅に近いカプセルホテルで部屋を確保することができた。

このから歩きだと少し遠いのでタクシーをひろってカプセルホテルまで送って貰う。


出来れば湯船でゆっくりしたかったけどシャワーしかないのでシャワーで済ませる。

途中のコンビので買っておいたお弁当を食べてさっさと寝てしまう。

カプセルホテルじゃ特にのんびりしたりするスペースないし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読んで頂きありがとうございます。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る