第83話

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マグマタートル


自慢の甲羅を使った体当たりや高火力のビーム。甲羅に付着した亀の手やフジツボによる自動砲撃も驚異的。


BP1500


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飛んできた亀の手やフジツボを回避しながら鑑定した結果がこれだ。

今まで行ったダンジョンの一階層に比べるとBPがかなり高い。


ちなみに今回はマジックバッグでは無く。

宝石に小収納の魔法陣を刻んで作った人工マジックバッグを持ってきている。

マジックバッグ持ってきて燃えたらショックだからね。

バックを何一つ持たないで来てるから、宿屋の人は心配そうだったけど。


「BP1500の魔物が出てくるって事はゲーム的に言うなら中級ダンジョンってところっすね」


「中級ダンジョンなの?」


「俺のダンジョンを含め今までのダンジョンは全て下級ダンジョンっすからね」


へぇー。確かにダンジョン時間がかかるだけで意外とチョロいなとは思ってたけど。


「そう言えば桃源郷も下級ダンジョンなの」


「桃源郷は意図して下級に留めている感じっすけどね」


そういう事ね。ぶっちゃけリーリンさん1人と戦闘になっただけでもアイツチーターか?って疑いたくなるレベルの無理ゲーなんだけどね。


「そんなことより。さっきから攻撃してるのにこっちがガン無視してるから敵さメッチャ怒ってっるっすよ」


そう言えばマグマタートルが攻撃してきてたな。

攻撃に当たっても痛くないし忘れてた。


マグマタートルに青い炎で作った火球を投げつけて周囲の溶岩ごと凍らせる。


本来は狭くて安定感の悪い足場で、亀の手やフジツボの砲撃を避けつつ。

足場に体当たりされる前に倒さないといけないと言うかなり厄介な魔物なんだろうけど。


俺たちからしたらこんなもんだよね。


凍ったマグマタートルの上に着陸して叩き割る。


マグマタートルのドロップ品である魔石が溶岩にプカプカ浮いているので手で直接とる。


やっぱり溶岩程度直接触ろうがなんともないようだ。


「溶岩に近づいたから溶岩の中にいる魔物を刺激したらしいな」


いくつかの魔力がこちらに接近して来る。


「なになに?モンスターイールにマグマサーペントJrか」


でっかくて火耐性のあるヤツメウナギのモンスターイールにシーサーペントの火属性番マグマサーペントの子供。マグマサーペントの子供、マグマサーペントJrが襲いかかってくる。


さっきマグマタートルを倒した時にそのまま倒しちゃうとドロップ品が溶岩の中に現れて火耐性の無いものだったら燃えちゃうし。

火耐性があっても浮かんで来ないこともあるだろうと思い。


飛びかかって来たところを掴んで足場に乗っけてから倒す。


マグマサーペントJrの方は魔石しかドロップしなかったけど。モンスターイールの方は縦1m 、長さ5mぐらいの皮がドロップした。


「溶岩の中を泳いでいた魔物の皮なんだから火耐性は高いだろうし。優秀な素材だと思うんだけど…」


ヤツメウナギの皮で作った服を着たいと思う人はいるのだろうか?

幸いマグマの中を泳いでいるからかヌメヌメはしないけど、触るとブニョブニョする。


まぁ、皮だけでそんなに重くもないし持って帰ろう。


「ねえ、溶岩の中で視界って確保できると思う?」


「どうなんすかね?流石に俺は溶岩遊泳なんてしたことないから分からないっす」


そりゃそうか。


「じゃあ、ちょっと試しに溶岩遊泳して来る」


溶岩の中に宝箱設置されてるんじゃね?と少し思ったので、実際に潜って探してみる。


視界的には先1m見えていればいい方かな?


溶岩湖の底を目指して泳いでいると魔物が襲ってくるので返り討ちにしていく。

ドロップ品が浮かんで行くのがちょっと面白い。


いくつかジュと言うアイテムが焼ける音が聞こえてきたので魔石以外の火耐性のないドロップもあったみたいだけど。これは仕方ない。


底までたどり着いて適当にフラフラ探していると、宝箱がポツンと1つ設置してあるのを見つける。


溶岩の中にある宝箱箱なんて普通取れないから中身にも期待できるんじゃないだろうか。


ふと、ダンジョンが宝箱あり設置するメリットってあるのかなと思ったけど。

宝箱を設置するとリソースの貯まる速度が上昇するとかそんな感じのメリットがあるんだと思う。


あとは宝箱を狙って人が入ってる機会が増えるとか?


とりあえず見つけた宝箱を足場まで持っていく。ついでに溶岩にプカプカ浮いている魔石も回収していく。


いつも通り竜牙兵に宝箱を開けさせる。

流石にトラップは仕掛けられてないようだ。


「溶岩の中にあった宝箱なんてアツアツってレベルじゃないっす。宝箱の温度がトラップのようなものっす」


なるほど確かにその通りだ。

まぁ、溶岩が平気な俺からしたら無意味なトラップだけど。


宝箱の中身を確認すると中には腕輪が1つ入っていた。


これは腕輪型のマジックバッグだと言うことがわかった。

それはもうバッグじゃないと思うけで、手に触れたものを300kgまで自由に収納できると言う中々優秀なマジックバッグだ。



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読んで頂きありがとうございます。





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