第62話
「ダンジョンマスターって単体でダンジョンから出てこれるんですか?」
「ダンジョンとダンジョンマスターの力関係が逆転すれば出れる」
そう言えばダンジョンって魔物だったね。
「じゃあ、異常種みたいにダンジョンマスターが外に出てくることもあるってことですか?」
それはそれで厄介だぞ。
そのダンジョンマスターが人類に友好的とは限らないんだし。
「まぁ、私のダンジョンは特殊だから。ダンジョンに意思など存在しないから最初から自由に出入りできたけど」
そう言えば人間だよね。雷太が言うにはダンジョンマスターは魔物しかなれないって言ってたけど。ほんと例外だらけだなこの仙人。
……もしかしてそう言うことか。
「もしかしてダンジョンってスキルを手に入れたことでダンジョンマスターになりました?」
そう言えばそれでE国の人がダンジョンマスターになったんだったと思い出す。
「ほぉ、そのスキルについて知ってたか。私は10歳の時に〈ダンジョン〉を手入れてしまったせいで10歳から歳をとらなくなってしまった。だからちびっ子の姿をしているわけだ」
「1匹、ダンジョンマスターを眷族にしてるので、〈ダンジョン〉を手に入れちゃった人にダンジョンについて教えて欲しいって相談されたことがあったんで知ってたんです」
「なるほどな。暇だし私が教えてやっても良いぞ?元々ここに来たのもちゃんと戦闘になりそうな龍がいたから暇つぶしにちょうどいいと思ったからだし」
俺、暇つぶしで捻り潰されるところだったの?
「じゃあ、あの異常種で暇つぶしすれば良かったじゃないですか」
そう、結局そこに戻ってくるんだよね。
「今も昔もC国の連中は信用ならない。あいつらは恩を仇で返すやつらだ」
あぁ、この人も昔色々あったのね。
だからC国を助けなかったと。
「じゃあ日本にきます?今のところ俺は働いた分しっかり報酬は貰えてますよ」
これからは分からないけど。
そこも考えると現状俺以上に強い仙人が俺の味方として日本に連れて来れれば、俺を良いように操ろうとか考える人も減るだろうし。
「お主が自由に暮らせてるなら確かに日本に行くのもありだな。それにお主ともいつでも戦うこともできるし」
やだこの仙人思ったよりバトルジャンキー。
このバトルジャンキーが異常種を倒しに行かないって昔のC国は仙人に何したんだよ。
「戦うのは良いですけど。お互い殺すのは無しですよ?」
と言うかこれを約束しておかないと俺が殺される。
「ちょっと遊び相手になってくれれば良いだけだから命まではとらん。腕をもぐぐらいはするかもしれんが。龍ならそのぐらいで死なんだろう」
俺も死なないと思うしトカゲの尻尾みたいに生えて来ると思うけど。遊びで腕をもがれるってやばすぎだろ。
と言っても仙人から技術を習うまたとないチャンスでもあるんだよな。
仙術を使う龍。弱いわけが無い。
まぁ、仙術関係なしに命の危機無しで格上と戦闘ができるだけでもいい経験になるだろう。
「まぁ、日本が嫌になったらまた別の場所に行けば良いだけだし。お主がいるし大江山に行けば奴もいる。遊び相手には困らんだろうし」
この人を日本に連れて行って良いか不安になってきた。
「そんな事よりお主らC国の悪事の証拠が欲しいんだろ?日本への手土産として私が集めて来てやろう」
仙人がそう言うと身長10センチぐらいの仙人が大量に現れる。
「これで1時間もすれば、それなりの量、証拠が集まるだろう」
仙人なんでもできるな。
「俺たちの仕事なくなりましたね」
「これが俗に言うもうこいつ1人でよくね?ってやつかと言うか分身とか自分の忍術と被ってて自分の存在意義がマジでゼロです」
風魔さんも分身できるんだ。
さすが忍者。
「良いな〜俺も分身したい」
分身も龍の姿に慣れれば凄いことになりそう
「中位龍なんだしその気になれば分身程度簡単にできるだろう。龍ってそう言う理不尽な存在だし。と言うかお主龍のくせに龍について知らな過ぎじゃないか?」
「龍になってまだ10日経って無いですし当然です。知らないことだらけです。むしろ知ってること教えて欲しいです」
自分でも信じられないけどスキルを使えるようになってまだ10日経ってないんだよね。
仙人に龍化スキルでドラゴニアンになったからガチで龍についてほとんど知らないと説明する。
「そう言うことだったか。火属性の中位龍なら世界の法則を無視する炎を生み出せるはずだ。正直私が理不尽だ!と言うたくなるぐらいやりたい放題な能力だ。炎で分身を作ったり、触れると凍りつく炎だったり。傷を癒す炎だったりもうやりたい放題だ。まぁ、世界の法則から逸脱すればするほど消費する魔力が増えるとは言っていたが。膨大な魔力を持っている龍だしな。大したデメリットにもならない」
世界の法則を無視する炎ってほんとにやりたい放題できるのか。
試しの触れた物を凍らせる炎をイメージして手に纏わせる。
いつもの赤い火と違って火が青い。
普通青い火の方が高温なんだけど……
凍らせる、冷たいってイメージも青だからな。
マジックバッグからコップとペットボトルを取り出す。
ちゃんとこれは自分の物だから凍らせないって思っておけば青い火を纏った手でも物を持てるようだ。
コップにペットボトルから水を入れて人差し指をコップの水に入れるとパキパキと言う音を立てて一瞬で氷になった。
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