第46話
「どうやらソードシープが俺のことを警戒してるみたいなので、俺は別行動で闘技場行って宝石集めてきます。雷太は連れてかないんで、ダンジョンで迷うことはないですし。戦力にもなるんで俺がいなくても大丈夫だと思いますし」
「それなら私もそっちに行くわ。そっちの方が面白そうだし。クラリスは雷太のほうね」
えっ!?ソフィア様がこっちに来るのも予想外だし。クラリスさんは別行動ってもっと予想外なんだけど。
「わかりました。映司様申し訳無いのですがソフィアお嬢様のことをお願いします。言うことを聞かなかったら引っぱたくぐらいは問題ないので」
そしてなんで別行動を許可しちゃってるの?
「私の方が年上なのになんで映司が面倒見るみたいな感じになってるのよ」
「映司様とソフィアお嬢様どちらが迷惑をかけるかと考えたら確実に迷惑をかけるのはソフィアお嬢様です。というわけでソフィアお嬢様のお守りは大変かと思いますがよろしくお願いします」
これ選択肢がハイかYESしかないやつだな。
「分かりました。ですが絶対安全ではないですからね?」
「どれはダンジョンに来ている時点でわかってるわ」
ということで俺とソフィア様2人で闘技場。
残りの人はレベル上げというメンバー分けになった。
「出てくるBP的にはソフィア様と同じか少し高いぐらいの魔物が出てきますから。油断はしないでくださいね?」
まともに戦闘するつもりは無いから敵が攻撃してくることは無いだろうけど。
前回と同じように火球を大量に自分の周りに浮かせて魔物がポップした瞬間に攻撃することで何もさせることなく魔物を倒す。
もはや戦闘と言うより作業?
なのでこっちに来ても正直つまんなかったと思うんだけど。
だからと言って真面目に戦闘するつもりは無いので牙をリソースに捧げて 、ポップした魔物に向かって火球を次々と発射する。
なんか体がマグマでできてそうなゴーレムだったけど。
普通に火球でダメージが入っている。
この作戦火に耐性がある魔物が出てきた時のこと考えてなかったな。
まぁ火に耐性のありそうな魔物にもダメージ入ってるから問題ないか。
マグマでできたゴーレムがモヤになって消えて宝箱が出現したので宝箱を開ける。
「3級ポーションか…」
嬉しいけど今は宝石が欲しい。
宝箱を手に入れたことで闘技場からの強制転移が始まる。
一般開放したあとはこの機能必要だったろうけど今はただ邪魔だなこの機能。
自分から提案して追加した機能だけど一旦切ってもらおうか?
と言っても既に雷太たちはレベル上げに行ってしまったので今回は出来ないけど。
転移魔法陣にのって魔物を倒して宝箱からアイテムを取って闘技場から強制転移させられてを繰り返して10ctのカットされた宝石を42個手に入れることができた。
3級ポーションも各種それなりに手に入った。
「魔鋼とかサクランボの種とか初めて見るものも手に入ったわね」
魔鋼は魔鉄の強化版でサクランボの種はキュアチェリーという4、5級ポーションの材料になるサクランボの種らしい。
当然植えれば木が生えてきてキュアチェリーが収穫できるようになるみたいだけど、それって一体何年後の話?って思ってしまう。
ってなるとキュアチェリーを貰えた方が役に立つ気がする。
サクランボの木を植えられる場所なんて持ってないし。
家の庭とかに植えることはできるけど。
キュアチェリーのことが広まったら、毎日侵入者が来そうだから家の庭には植えたくない。
日本政府に押し付けるか。
俺からしたら面倒臭い存在でも日本政府からしたらそうじゃないだろう。
厄介払いができて恩がうれるなんて最高じゃない?
「まぁ、面白い物が手に入りましたね。ちょうど雷太達も帰って来たしこれで終了ですね」
「私も最後に戦わせてって言おうと思ってたけど。仕方ないからまた今度ね」
ソフィア様って以外と好戦的だよね。
「ソードシープはやっぱり俺のことを警戒してるな……」
勝彦の護衛をしてもらう予定なのに勝彦を盾に俺に近づいて来るんだけど。
「こいつはサティって言うんだ」
まぁ、勝彦とサティが上手くやれてるならいいや。
「それで今日はどこまで行ったの?」
「1階でリビングアーマー狩りっす。あと合間に狩ったマジックブックからスクロールがドロップしたっす」
「スクロールって言うと使い捨てでスキルとか魔法が使えるってやつ?」
アニメとかゲームだとそんな感じなことが多いよね。
「それであってるっす。丸められてる羊皮紙を広げると魔法が発動するっす。ちなみに魔力の消費はしないっす」
魔法が使えない冒険者の護身用に需要があるかなって思ったけど。魔力が無くなった魔法が使える冒険者の最終手段としても需要ありそう。
「廣瀬博士といった時もかなり倒したのにドロップしなかったってことはかなりドロップ率低め?」
と言うか宝石よりドロップ率低いってことだよね?俺の運が悪くてドロップしなかったとかじゃなければ。
「あんまり沢山ドロップすると魔法がいらなくなっちゃうっすからね」
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