第23話
「と言うかソフィアお嬢様の胸がどうとかはどうでもいいです。重要なのは映司様がE国に旅行に来ることを了承したことですよ?」
「あれ?確かに良いですね。って言ったわね」
なんか2人ともテンションおかしくなってない?
俺が断ること前提あったから旅行ぐらいなら良いよって言ったのがそれほど予想外だった?
「それにソフィア様が帰国される際、俺が飛行機の外から飛行機を護衛ってことになりそうですし。そのついでにE国を旅行するのもいいかなって」
龍の姿に時間制限とかないし。数十時間龍の姿のまま護衛することになるけど。
ソフィア様達が安全に帰国するにはそれぐらいしか無さそうだし。
「それ考えなかったわけじゃないけど。映司の体力は持つの?」
「試す機会もないから絶対とは言えないけど、余裕だと思いますよ?」
ドラゴニアンになったことで体力も増えてるし。
「それに雷太も増えましたから最悪交代で外から飛行機の護衛をするってことも可能ですし」
飛行機の燃料補給の時に交代すれば交代することも可能だろうし。
「飛行機ではなく龍の姿の映司様に乗せて貰うのはどうなんでしょう?」
「風を防ぐ手段がないですし、吹き飛んでっちゃうと思いますよ?試してみます?」
速度を出せば出すほど風を受けることになるだろう、その風から身を守る手段がないと乗せてあげることは出来ない。
「確かにリアルではそうなっちゃいますか……残念です」
さては龍に乗ってみたかっただけだな?
「話はこれぐらいにして今日はもう寝ましょう?映司も疲れているでしょうし」
ソフィア様がいい感じに切り上げてくれたので、部屋に戻ろうとするとスマホから着信音が鳴る。
予想通り河村さんからだ。
ソフィア様とクラリスさんに断ってから電話にでる。
「もしもし、河村さん?記者会見に出て欲しいって話なら嫌ですよ?」
だいたいそんな理由だろうと先手を打って断る。
「その気持ちも分からなくもないが。ダンジョンに関しては、映司くんとダンジョンマスターの雷太?くんにして貰わないと信ぴょう性にかけてしまう」
まぁ河村さんの言うこともわかるけど……
「あら、映司がE国に移住してくれるならそう言うの私が全部引き受けてあげるわよ?」
ソフィア様が電話越しの河村さんに聞こえるようにわざと大声でそう発言してくれる。
河村さんはかなり焦ってるみたいだし。ナイスアシストだ。
「まぁ、落ち着いてください河村さん
今のところE国に移住するつもりないですから。そうそうスキルには外国語を喋れるようになるスキルもあるみたいですよ。
俺もそのおかげで日本語とE国語のバイリンガルになれました。
それで会見に関してはなんですけど。ダンジョンのことに関しての事のみに答える。それ以外の質問をした瞬間会見即終了ってことでどうですか?」
「わかったその条件で会見を開けるよう交渉する」
これで無駄な質問を省けそうだ。
あっそうだ、何かしらで生放送とかをしとかないと、マスコミが悪意ある切り抜き編集で俺を悪者に仕立てあげてくる可能性もあるか。
「あと、Dtyubeでその会見配信しましょう」
「それも条件としてあげておく」
「じゃあお願いしますね。河村さん」
河村さん俺と上司の板挟みにあってストレスマッハだろうな。
だからと言って何でもかんでも言うこと聞くつもりはないけど。
「映司割と容赦ないわね」
「1回舐められると大変ですし」
今度こそ解散して1日が終了した。
ー次の日ー
スマホの着信音で目が覚める。
まだ午前5時なのに…まぁ会見の話だろう。
「おはようございます。河村さん。会見の件どうなりました?」
「映司くんの条件は全て了承されたから安心して欲しい。それですごい急なんだが、今日の12時から会見をしたいと言う話なんだが……」
舐めてんのか?って思うけど。むしろ好都合だろう。
マスコミにも準備する時間が無くなる訳だし。
「わかりましたそれで良いですよ。迎えは来てくれるんですよね?」
「それはもちろん。と言うかそのホテルで会見を開く。会見に使えるような大部屋もあるからね」
なるほど。それは楽で良いや。
それにしても7時間後に会見か、まぁなるようになるか。
もしマスコミがやらかしてくれるならすぐに会見を終了させられるし。
今後の会見も断れるし。
とりあえず二度寝はダメそうだし、起きて準備を始めよう。
「おはようございますクラリスさん。昨日話していた会見今日の12時からだそうです」
「おはようございます映司様。それはまた急ですね。そうなるとは思っていましたが」
「まぁそうですよね。って訳で今から朝ごはん買いに行くがてらちょっとダンジョンに行ってきます」
雷太が侵入禁止にしてるとは言えなんか変なことされてないか心配だし。
あとはちょっと出来ないかな?って考えてる簡単ではないけど宝箱を手に入れる方法を雷太に提案して出来そうなら試してみたい。
そっかそれなら雷太を起こさなきゃダメか。
雷太を叩き起こして2人でホテルの外に出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んで頂きありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます