Tips 祭器
※設定情報のみの回です。読まなくても本編は理解できますので、飛ばしていただいても大丈夫です。
【
異世界に存在する人型駆動兵装。内部フレームと呼ばれる駆動装置の骨格に、
機体の胸、腰、肩、脛から脹脛にかけて、プロテクターの役割を持つ鎧で覆われている。頭部にも兜を装着し、仮面で顔を覆っている。背中には操縦者が乗り込むための箱型のユニットが備わり、ユニットと内部フレームは連結している。
祭器は「人間専用」となる。異世界に住む人種も搭乗することはできるが、人工筋肉の操作は人間にしか発生していない「FP値」という脳波が必要となるため、まともに操縦することはできない。
また、祭器の人工筋肉は燃料の役割も担っている。稼働させるほどに筋肉量が目減りしていく。完全に0になると内部フレームが剥き出しになり停止するため、人工筋肉の補充は必須となる。
祭器は機体の種類があるが、機体色と仮面の形状しか違いがない。性能においても種類ごとの差はなく、どの機体も操縦方法やスペックは同等である。
種類ごとに名称がつけられているが、現状は識別コードとしての目的しかないと考えられている。
一緒くたに祭器と呼んでも支障はないため、なぜ識別コードが与えられたのか疑問視されているが、一説によれば製造元が違うからではないかと噂されている。
【祭器の操縦】
祭器は駆動装置である内部フレームをマニュアルで操作して動かす。
移動はフットペダル、方向転換は二本のスティック型操縦桿によって定める。
各種の行動はあらかじめプログラムされたモーションパターンを呼び出すことで行う。スティック型操縦桿にはボタンが5つ、合計10個のボタンが設置されており、一つ一つの行動はボタンを押す数と順番を組み合わせたコマンドとして記録させている。攻撃だけでなく、防御、移動、特殊な用途に合わせた動きなど様々なモーションパターンが存在しており、操縦者の戦法やセンスによって千差万別となる。
祭器にはもう一つ、人工筋肉の操作機能が備わっている。
操縦者が装着した額当てから脳内の思考を読み取った人工筋肉は、その思考通りに体内を移動する。思考の伝達には「FP値」という脳波の影響が大きく、値が大きければ大きいほど人工筋肉は精密かつ素早く反応する。
筋肉の量は自由自在に変化、増減させることができ、モーション中の補助・強化に利用される。筋肉量の増加はそのまま攻撃力、防御力、移動力のアップに繋がるため、操縦者は人工筋肉を適切なタイミングで、適切な部位に集めるイメージ操作が求められる。
また、人工筋肉は内部フレームに接した状態でなければ操作ができない。一旦切り離された人工筋肉は、内部フレームと再び固着するまで操作できない。
操縦者のイメージ通りに動くため、人型を逸脱した形状にさせたり、面積を極端に細くする、広げる、伸ばすといった動作も可能である。ただし実現するには具体的かつ破綻のない命令、つまり完成形を伝えられる高いイメージ力に加えて、FP値の高さも要求される。手元でマニュアル操作をしつつ人工筋肉に明確なイメージを伝える作業は高度な技術であり、一部の人間しか扱えない技となっている。
そうした難易度の高い技には固有の名称がつけられることがあり、高い破壊力を誇る必殺技として利用される。
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