第10話 少なくとも私は
第10話 少なくとも私は Part1(ゲーム)
風瓜が七掌陣であることが判明し、町に潜んでいた
ヴォーテは責任を感じ、オースを操る第六の七掌陣との勝負に挑む。
相手の奇妙な戦術を警戒したヴォーテだったが、その慎重さを利用され、翻弄されるのであった。
TURN4
(オースのターン)
オースの残存行動値:4
「私のターン。
【再起の
不死鳥が消える。
「【
【
思念部類 固有行動値2 思念攻撃力1000
召喚条件:手札から召喚する場合、攻撃を行なっていない自分モンスター1体を墓地に送って召喚しなければならない。(残存行動値は消費しない)
思念効果:自分ターンに1度、発動可能。
相手に1000ダメージを与える。このターン、このモンスターは攻撃できない。
(争いを好まない、おとなしい性格の蜻蛉)
「(これは、風瓜を攫っていったモンスター!)」
「【
さらに、1ターンに1度、相手に1000ダメージを与える!」
「うわっ!」
ヴォーテの累積ダメージ:1000(0+1000)
「ターン終了。
早く何とかしなければ、あと3ターンでお前の負けは決定する」
手札(残存行動値)
ヴォーテ:4枚(2)
オース:4枚(4)
TURN5
(ヴォーテのターン)
ヴォーテの残存行動値:6
「私のターン。
(【
【
奴はそのことを承知であのモンスターを召喚した…
また私に攻撃を躊躇させるつもりか?)」
「(今度は先程とは違う。
奴が攻撃してこようと、私の手札には【逆風の咆哮】がある)」
【逆風の咆哮】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:自分の場のモンスターが戦闘で破壊された時。
効果:相手モンスターを全て破壊して、(場での攻撃力の内)最も高い攻撃力分のダメージを相手に与える。
「(これで【
「現れろ。
【
【
思念部類 固有行動値3 思念攻撃力1700
思念効果:攻撃時、発動可能。相手の手札を1枚墓地に送る。
攻撃成立後(攻撃が無効にならず、勝敗判定を行なった場合)、次の相手のドローフェイズでのドロー後に発動可能。
相手の手札1枚を墓地へ送る。
(夜も昼と錯覚させてしまうほどの輝きをもったブレスを放つ金色の龍。
その光の中で身を隠すことはできない)
「(手札を削る能力を持つ、奴の主力)」
「バトル!
【
【
vs
【
「【
「(見たいなら好きなだけ手札を見るといい。
仮に【逆風の咆哮】を確認できたとしても、【クレアー】の効果で墓地に送れるのは1枚のみ。
私の手札は4枚。
奴がダメージを凌げる確率は1/4に過ぎない…)」
「さらに、逆行カード【読心】を
相手の手札を確認する場合、相手はそのカードを公開し続けなければならない」
「!?」
【読心】
逆行カード(
固有行動値1
発動条件:相手の手札を確認する効果が発動した時、それに対して発動可能。
効果:このターン、相手はそのカードを公開し続けなければならない。
**********
<
効果の発動に対して、その効果を処理する前に効果を発動すること。
(
通常、カードの効果は発動した後、そのまま処理される。
しかし、
主に、カード効果を強めたり、相手の効果を無効にしたりする役割がある。
たとえば「相手に500ダメージを与える」効果を持つカードAの発動に対して、「効果ダメージを2倍にする」効果を持つカードBを
**********
ヴォーテが手札を確認する。
【再起の
思念部類 固有行動値1 思念攻撃力100
思念効果:戦闘で破壊された場合、手札を1枚墓地に送れば復活できる。
(何度倒しても立ち上がる、粘り強さが取り柄の不死鳥)
【逆風の咆哮】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:自分の場のモンスターが戦闘で破壊された時。
効果:相手モンスターを全て破壊して、(場での攻撃力の内)最も高い攻撃力分のダメージを相手に与える。
「【
「(しまった!このままでは…)」
「これで手札の中のどのカードが【逆風の咆哮】なのか分かった。
【
さらに思念効果を発動し、お前の【逆風の咆哮】を破壊!」
【クレアー】が【逆風の咆哮】を破壊する。
「くっ…」
【
vs
【
「
【
「ぐわっ!」
オースの累積ダメージ:1700(0+1700)
「ターン終了」
「臆することなく攻めてきたことは褒めてやる。
私も場に出ることにしよう」
手札(残存行動値)
ヴォーテ:4枚(2)
オース:3枚(4)
TURN6
(オースのターン)
オースの残存行動値:6
「私のターン」
「【クレアー】の効果で、手札1枚を破壊する!」
オースの手札:4枚
「リードカード【
【
思念部類 固有行動値3 思念攻撃力1700
思念効果:互いのターンのバトルフェイズに1度、発動可能。
相手モンスター1体を従えることができる。
この効果は場にいる限り、1度しか使用できない。
(太陽光を使って育てた実を使い、敵をおびき寄せる龍)
「これがオースを操っている七掌陣。
お前自身の姿か」
「そうだ。
この男は愚かだった。
私の力を使い、
奴は強大な力を持つ私に、自身が選ばれたのだと思い上がっていたが、私はこの男に価値を見出してはいない。
人間と敵対するなら、正面から対峙するのではなく、人間を操る方が効率的だ。
私はそのために欲の深い奴を利用したまでのこと」
「お前は他の七掌陣とは違って賢いようだな。
(ここまでの戦術。
奴の力は侮れない。
ここは…)」
「逆行カード【鎮静の念】。
【
【鎮静の念】
逆行カード
固有行動値2
発動条件:自分が相手の手札を墓地に送ったターンで、相手モンスターが召喚された場合。
効果:自分モンスター1体を墓地に送ることで、以降、その相手モンスターは攻撃ができない。
【
「バトル!」
「なっ!
お前の場に攻撃できるモンスターは…」
「【
相手モンスター1体を従えることができる。
私が選ぶのは【
【ソーラー】が実を落とすと、【クレアー】がそちらに飛んでいった。
「【クレアー】!」
「これで【クレアー】は私のものになった。
【クレアー】で【
【
vs
【
「私も【クレアー】の効果を使わせてもらおう。
お前の手札1枚を破壊する!」
「くっ…」
ヴォーテの手札:2枚
「そして【
「うわっ!」
ヴォーテの累積ダメージ:2700(1000+1700)
「ターン終了。
どうやら勝負あったようだな。
お前はなぜ、あの少年をかばう?
奴こそ、お前と果地繁風が探し回っていた七掌陣ではないか」
「確かにそうだな」
「ならば何故…」
「だが同時に、私の仲間でもある。
彼は何も知らず、兄とともに、純粋に人間として生きてきただけだ。
しかし、私はあの子を不用意に追い詰めた。
そんな自分が許せない。
そして、風瓜を連れ去ったお前達のこともな!」
「くだらん」
「お前の理解を求めてはいない」
手札(残存行動値)
ヴォーテ:2枚(0)
オース:4枚(3)
TURN7
(ヴォーテのターン)
ヴォーテの残存行動値:6
「私のターン」
「【
「くっ…」
ヴォーテの手札:4枚
「私は…
【鏡の獣 リフ】を召喚」
【鏡の獣 リフ】(前線)
思念部類 固有行動値1 思念攻撃力100
思念効果:互いのターンに1度、発動可能。
相手の場のカード1枚と同じ効果を得る。
(他人の心を読み取るのが得意な獣。気がきくので皆に好かれている)
「【リフ】の効果発動。
【
【リフ】が【ソーラー】を見つめる。
「バトル!
【リフ】が得た【ソーラー】の思念効果を発動し、【クレアー】を私の場に取り戻す!」
【クレアー】がヴォーテの場に移動する。
「そのことも私は読んでいる。
先の戦闘で破壊されたお前の【
【
思念部類 固有行動値1 思念攻撃力400
思念効果:このモンスターと戦闘が成立した(攻撃が無効にならず、勝敗判定を行った場合)モンスターは、以降、攻撃ができない。
(羽に眼の模様を持つクジャク。その眼を目にしたものは恐怖で凍りついてしまう
「さらに逆行カード【制裁の
【制裁の
逆行カード
固有行動値1
発動条件:自分の場のモンスターが相手の場に移動した場合。
効果:このターンの終了時に、そのモンスター全てを破壊して、攻撃力分のダメージを相手に与える。
【クレアー】に爆弾がつけられる。
「自分の場のモンスターが相手の場に移動した場合、このターンの終わりにそのモンスターを破壊し、攻撃力分のダメージを与える。
お前の累積ダメージは既に2700。
これで終わりだ」
「増援カード【奇襲】!
手札のモンスター1体を召喚する!」
【奇襲】
増援カード
発動条件:手札にモンスターカードがある場合。
効果:手札のモンスター1体を召喚する。
「バトルフェイズでのモンスター召喚だと!?」
「【
【
「【
【
思念部類 固有行動値3 思念攻撃力1700
召喚条件:手札から召喚する場合、自分の場の【煌明龍クレアー】1体を墓地に送って召喚しなければならない。(その際、残存行動値は消費しない)
思念効果:相手の手札の枚数により、以下の効果を得る。
・3枚以下:このモンスターの攻撃力は500上がる。
・2枚以下:自分ターンに発動可能。
次の相手ターン終了時まで、相手は手札を公開する。
・1枚以下:このモンスターは戦闘で破壊されない。
・0枚:このモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(夜も昼と錯覚させてしまうほどの輝きをもったブレスを放つ金色の龍の次なる姿。
状況を読み取り、その場に適した戦い方ができる)
「【
オースの手札:3枚
「お前の手札は3枚。
したがって、攻撃力が500上がる」
【
「(【制裁の
「【
【
vs
【
「
【クレアー】のブレス攻撃が【ソーラー】を貫く。
「ぐっ!」
オースの累積ダメージ:3900(1700+2200)
ヴォーテの勝利。
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