(143)余り月の間はデリラへ。

「ほう、それで友人達が過保護になって困っていると」

『ええ、何だか見張られている様で落ち着かないのですよね。そうで無くても変な二つ名を付けられてしまいそうですのに。嫌ですよ、自爆娘とか呼ばれるのは!?』

「ふん、そうやって周りから見守られているなら安心だな。お前は何を為出かすか分からんからな」

『聴取にも時間を取られてしまいましたし、思った以上に騒ぎになってしまいました』

「当たり前だ。片手の指が全部ぽっきりといって、鼓膜も破れて顔面半分焼け爛れたなど、騎士が聞いても慌てるわ! 学院は戦場では無いのだぞ!」

『え~? ……軟弱ですねぇ?』


 オルドロスは、馬鹿な言葉を告げるノッカーを軽く睨み付けた。

 普通では無い経歴を辿った英雄な子供に言っても仕方が無いが、戦場を経験する事も無い民衆にディジーリアの存在は毒だろう。


「お前だって本当は分かっているのだろう? いつもより口数が多い。後ろめたい事が有る証拠だ」

『…………そんな事は有りませんよ?』

「ええい、白々しい。少し繊細な作業をしているのだ。黙っていろ」


 言って、オルドロスは小さな短冊に切った紙片を、糊に浸けては破れ目の裏に載せていく。軽く押さえ付けては次の短冊と載せて行き、修繕が完了する頃には半刻十五分ばかりが過ぎていた。


『何でしょうかね? 本が破れてしまったのですか?』

「……ふん、お前の冒険譚が取り合いになって破られたのだ。本が破れたならこうして修繕も出来るが、完全に元通りになる訳では無い。怪我にしても同じなのだぞ? ――友人達が心配するのは当然だ。心配させたくないならば、余り血腥ちなまぐさい部分を見せないでおく事だな」

『はぁ……言ってる事は分かりますけど、今更のそれは私が冒険者だと見られていないという事なんでしょうかね? 何とか大物感を出そうと頑張っていたつもりでしたけど、中々道程みちのりは遠いのですよ』


 何処か疎ましさを感じさせるディジーリアの声に、オルドロスは思わず頭を抱え込んだ。

 デリラに居た頃のディジーリアは、少なくともこうして敵意に似た感情を周囲に向ける事は無かった様に思うからだ。

 尤もそれはディジーリアの父親がやらかしていたが故に、強く出られなかったのも有るかも知れないが、幼い特級が不特定多数に敵意を抱く様な状態が良い物で有る筈が無い。

 しかも、願望混じりの思い込みが混じっている様にも思えるのは、解決が見えないだけにたちが悪かった。


 オルドロスが知る限り、自然と漏れる貫禄なんて物は無い。しかし、最近ディジーリアが愚痴として口に上らせる「どうやって大物感を出せば」との言葉には、魔力や“気”の様に、体から溢れる謎の“大物感”との力が有ればという願望が透けて見える。

 オルドロスが嘗てライクォラスと共に各地を巡った際には、どうしても目立つライクォラスを矢面に立たせている間に、何度もフィズィタールと共に潜入捜査に励んでいる。その時にその謎の“大物感”が有ったなら、どれだけの危地に陥った事かと考えるだけでも溜め息が漏れそうだが、つまりそんな謎の力などは無いのだ。


 しかし、それをそのまま言っても恐らくディジーリアは聞かないだろう。本来ならば心配している友人に感謝の気持ちを抱いても良い所を、僅かにとは言え忌ま忌ましさを滲ませているのだ。

 頑なになった心を解きほぐすには、丁寧に解き明かす必要が有る。

 魔の領域の歪みには強いディジーリアかも知れないが、まだ十二歳の子供だ。切っ掛けさえ有れば心は容易く歪んでしまうだろう。

 孤児院の院長でもあるオルドロスにとって、それは看過出来ない事態だった。


 修繕を終えた本を紐で綴じながら、オルドロスは考える。

 恐らくディジーリアに冒険者としての思い違いを直截に指摘しても通じはしない。拘りが有るだけに、冷静になれないからだ。

 子供達の相手でそれを良く知っているオルドロスは、綴じ終わって見た目は元通りな冒険譚に目を遣って、本を喩えに諭す事とした。

 ディジーリアにとって本は趣味であり、理想を投影して拘る対象では無い筈だ。そもそも冷静になって客観的に見直す事が出来無ければ、書き手なんて務まらない。

 それはオルドロス自身も良く知っている事だったのである。


「無茶を言うな、お前は。いいか? 喩えるならお前はこういった本を、題名も何も見ずに面白いかどうか判断出来る筈と、そういう事を言っているのだぞ? そんな事は誰にも出来ん。積まれているだけの本が面白いかどうかなど、どうやって分かると言うのだ。

 そんな有りもしない気配では無く、数ある本の中からその本を手に取るには、必ず何か理由が有るのだ。

 まずは見た目だ。当然ながら本の形をしている事だな。当たり前の事と思うかも知れないが、かども揃えずに束ねた紙ではまず相手にされる事は無い。

 装丁の色も重要だろう。めまいを起こしそうなどぎつい赤紫の装丁をされては、中々手が伸びはしない。

 背表紙の文字も読めない字で書かれていてはげんなりする。少なくとも字は丁寧に綴って欲しい物だ。

 それだけ体裁が整っていれば、何と無く手に取る事も有るだろうが、この時点では面白いと思って手に取る訳では無いな。面白いかも知れないから、ちょっと立ち読みしてみようという所だろう。

 冒険者で言うなら、余所から新しくやって来たが悪い奴らでは無さそうだ、ちょっと試しに話し掛けてみようか、という所だな」

『……まぁ、何と無く分かりますね』


 オルドロス自身もディジーリアを心配しつつ、当然の事の様に語り始めてみれば、予想した通りに本に喩えればディジーリアも冷静に聞く事が出来ている。

 それを確認して、オルドロスは少しずつディジーリア自身が拘っている部分へも踏み込んでいく。


「因みに、お前の場合はこの段階でどうしても子供と見られてしまうな。見た目から入られてしまうのは仕方が無い。諦めろ。

 その代わり認められた時にはお祭り騒ぎだな」

『むぅぅ、其処が納得行かないのですよ! どうして初めから認めてくれないのかと――』


 しかし、行き成りそこに冷静さを求める事は出来無い様だと思いつつ、オルドロスは丁寧に言葉を積み上げていくのだった。


「だからそれが無茶だと言っている。本の喩えに戻って続けるぞ?

 試しに少し立ち読みしてみれば、例えば昔読んで面白かった本の作者と同じだと気付く。或いはその本の題材にされた出来事を知っている。宣伝文句を書いているのが有名な推薦者だ。そんな事から興味を惹かれる事も有るだろう。

 お前もそれを利用したのでは無いか? 劇場の周りで冒険譚を売り歩いたと聞いたが、劇場の周りだからこそディジーリアの名に思い至り手が伸びたのだろう。そうで無ければ英雄だからと言っても遠い辺境の田舎者だ。そうそう名前は出て来んな」

『酷い事を言われてしまいましたよ!?』

「もっと現実を見ろと言っているのだ。

 因みに、これは冒険者で言うならランクを含めた名声だな。お前は名誉や栄誉を余計な物と言い放ったが、どこぞの領主から褒賞されたというのも名声を高める手段の一つだ。そんな噂でも無ければ名声なぞ伝わらん。それこそ外見で分かる事しか判断材料が無い事になる」

『私が子供としか見られないのは、仕方が無いと言いたいのですか?』

「おい、状況の認識は正確にしろ。実力が有るのにそうと認められないのと、子供と見られるというのは別問題だぞ。十二歳は子供だ。それは事実なのだから受け入れろ」

『でも……!!』

「大体が、子供だとか、若造だとか、何其れの坊主だとかいう言葉は厄介なのだぞ? 五十を超えようが、百を超えようが、爺共はそんな言葉で遣り込めようとしてくるのだぞ? 況してやお前が子供なのに間違いは無い。お前を貶める言葉で無いのなら、今は大人しく心配されておけ。

 それにな、俺が思うにお前の友人達は、仮令たとえそれが指先をナイフで切っただけでも慌てて飛んで来るのでは無いかと思うぞ? 心配するのに実力がどうのなど関係無い。お前のしているのは八つ当たりと言うのだ」

『むぅ……』


 オルドロスは、てっきりまだ反論すると思っていたディジーリアが黙ったのを見て、案外普通に言い諭しても聞き分けるかも知れないと考えた。

 直ぐに、ここで手を抜くのは危ないと思い直したが。


「でだ、確かに世の中には外見を裏切る実力の持ち主も居る。本で言うなら、雑に束ねた紙束なのに書かれている物語は至高だったり、逆に王に献上出来そうな装丁なのに読めば一頁も進まない内に投げ捨てたくなる物だったりとだ。

 しかし、評判も何も聞かずに、読む前にそれを判断する事は出来無い。ならばいつその本が面白いか判るかと言えば、それはその本を読んだ後だ。

 冒険者で言うならば、それなりに付き合って為人ひととなりが分かってからで無ければ、何の判断も出来んという事だな。

 ここまではいいか?」

『……言ってる事は理解出来ますけど、納得は出来ないのですよ』

「それも当然だな。まだ半分しか話してはおらん。

 まぁ、ここまでは書き手、或いは冒険者本人が何とか出来る範囲だ。言ってみれば、提供出来る判断材料だな。

 そして、当然の事ながら判断する基準という物は、噂の当人では無く受け取る銘々が持っている。

 お前が引っ掛かっているのは、この基準に納得が行かないと言っている訳だな。お前の場合は子供が実力者の筈が無いという判断基準だ。しかしこの基準はその者の経験から積み上げられてきた故に、強固で融通が利かん。たった一人の例外の為に、何百何千の先例を蔑ろには出来んだろう? お前の様な者は例外で、子供を見る度に実力者かも知れないと考えるのは、余程強迫観念に曝されて錯乱している者だけだ。

 これは態々本に喩えるまでも無いだろうが、可愛らしい装丁の本は子供向けだと思うだろう? それが実際は大人向けの英雄譚だと言われたら、それは困惑も招くだろう。或いは内容に対して装丁がおかしいと言ってくるかも知れん。これがお前の直面している事態だ。しかしそんな本でも何冊かシリーズが続けば、この作者は可愛い装丁が好きな例外だと噂が広まって、その内慣れてくるだろう。これがお前の目指すべき状態だな。

 冒険者として言うならば、今迄は子供で有りながら特級なんて冒険者は知られていなかったから、誰も初見ではお前に特級の実力が有るとは見抜けない。見抜ける奴は、見た目に騙されて痛い目に遭った奴らばかりだろうな。だからお前は一から積み重ねて自分の実力を認めさせなければいけない。しかも子供に実力が有る筈が無いという先例を撥ね除けた上でな。

 尤もそうしてお前が実力を認めさせた後ならば、次に実力の有る子供が出て来た時には、お前という先例が有るだけに、その子供は早々に実力を認めて貰えるかも知れん。だが、お前自身にはそんな恩恵は無いのはもう分かるな?」

『む……むむぅ。悔しい事に説得力が有りますよ』

「それにだ。ここまで話せば理解出来るだろうが、もしもお前が王都でも初見で実力を認められていたとして、それで納得出来るのか? その認められた理由は、王都には既に実力の認められた子供の冒険者が居たという事になるのだぞ?」

『――ああっ!!』

「それはお前の趣味では無さそうに思えたのだが――」

『趣味じゃ無いです! 趣味では有りませんよ!! あ、危ない所でした。危うく要らぬ恨みを募らせる所でした。ふぅ~、全て混じり気無しの私の世評と言われると、込み上げてくる物が有りますねぇ。これはオルドさんに感謝なのですよ』


 納得した様子のディジーリアに、漸くオルドロスも軽く息を吐いた。

 オルドロスが口にしたのは、或る一方からの見方に過ぎない。他にも説明の付く論は有るだろうし、オルドロスが言った事が正しいとも限らない。

 しかしそれでも筋は通っていて、そしてディジーリアがそれに納得しているのなら何の問題も無い。


 人によっては子供騙しに思えるかも知れないが、ディジーリアは子供で、そして子供を相手にするならば孤児院の院長でも有るオルドロスに一日いちじつの長が有る。相手に多少都合が良く、そして筋を通して話すのがこつだ。

 それに案外外れた物でも無いとオルドロスは思っている。実際にこの論を、オルドロスは世直しの旅で活かしてきたのだから。


 しかし、そんな遣り遂げた達成感も、次のディジーリアの言葉を聞いて閉口する気分へと変わる。


『まぁ、王様にも似た様な事を言われて、分かってはいたのですけどね。

 王様には揶揄われただけでしたが、オルドさんの説明には納得しか有りませんから、もう諦めるしか無くなってしまいましたよ』

「…………何が有れば陛下とそうも気安くなれるのだ? 言え! 陛下に何を言われた!?」

『王様はですねぇ~、私の噂は水面下で蠢いていて、何かの切っ掛けで一気に溢れ出す事になると脅すんですよ。お婆さんに変装したりとか、王都でした事に限らず諸々の事柄が確かなのも怪しいのも取り混ぜて、噂となって王都中に広がるというのですよ。

 自爆のディジーもそうやって知られてしまうと考えると、今から気が重くなってしまいます』


 しかしより詳しく聞いてみれば、出て来たのは呆れ混じりの戒めの言葉だ。

 その言葉を聞いた途端、オルドロスの脳裏にも、ディジーリアがデリラの街で為出かしたあれやこれやが思い浮かび、思わず笑いが零れてしまう。

 本の修繕具合を確認していた手元が狂いそうだった。


「――ぐふっ、くっくっくっ。――全く……。

 陛下が許されているならこれ以上は言わんが、陛下の言う通り常に見られていると考えて気を引き締めておかねば、とんでもない噂が出回るというのはその通りだと思うぞ?

 まぁ、その噂が大物感の正体なのだろうがな。

 確かにそんな得体の知れないオーラを出す方法が有るのなら、俺の方が知りたいくらいだぞ? 全く、棚には俺の本も置いてあるというのに、取り合いなどされた事も無い――」


 言いながら、気の抜けた勢いで変な事を口走ってしまったと、オルドロスは自嘲する。

 しかし、不思議とディジーリアは目を丸くして、今までになくオルドロス自身の話題に反応しているのだった。


『へ? オルドさんの本も本棚に有ったのですか?』

「……待合室に有る棚の大体二割は俺の本だな」

『で、でも、オルドさんの名前で書かれた本なんて…………も、もしかしてスロードルフォンって――』

「……俺の筆名だな」

『え、ちょ、ピ、ピノの冒険はオルドさんの本だったのですか!? ちょっと、六巻までしか置いてませんでしたよ! 入り口の無い三重螺旋の洞窟に迷い込んでしまってからどうなったのかが分かりませんよ! 続きは何処に有るのですかね!?!?』


 それまでの愚痴り気味な様子から一転して、食い付く様なディジーリアの様子に、オルドロスは口を閉ざして表情から感情も消した。

 次に口を開いた時には、違う事を聞いている。


「――で、そんな雑談をする為に連絡してきたのか?」

『誤魔化しましたね!?

 ……いえ、ちょっと王様の剣を打つ事になったのですけど、王様の魔力も練り込もうと思って軽く鎚で叩きましたら、王都では王様に随分刺激が強いらしくてですね、びくんびくんしちゃうみたいなのですよ。

 なので、余り月の間はデリラの家で鍛冶をする事になりそうなので、一応お知らせしておきましょうと』


 そして浮上していた気分が、あっと言う間に叩き落とされた。


「何だそれは!? まぁ良い。陛下が決めた事ならば、何か考え有ってのものだろう。しかし――まさかお前は陛下に失礼な事をしているのでは無いだろうな?」

『大丈夫ですよ? 既に遠慮無用との権利をご褒美で頂きましたので、失礼には当たりません』

「何だその不安しか抱けない答えは!?」


 ディジーリアが口にしたのは、何一つ安心出来ない答えだ。

 しかしながら、実はオルドロスやライクォラスの下には、最近になって陛下から気安い内容の手紙が届いている。

 そこには随分とディジーリアを気に入った様子の言葉と、ディジーリア絡みでオルドロスを揶揄う言葉、そして王家が第三研究所の後ろ盾になる旨の内容が記されていた。

 陛下を不愉快にさせている訳で無ければ、そこに口を出すのは野暮の極みだ。

 ディジーリアとの会話は、こういう諸々を抑えて呑み込まなくてはならない案件が多過ぎるから疲れるのだとオルドロスは溜め息を吐く。


「――だが、用件は分かった。何か話題に上る事が有ったならば、帰省しているとでも言っておこう」

『いえ、客に来られても困りますから、寧ろ人が近付かない様にお願いします』

「……人払いまでは出来んが、お前の要望は伝えておこう」

『ええ、充分です。というより、私が鍛冶に集中している間の警備は私の愛刀の“黒”に任せるつもりですから、下手に訪ねて来られても危ないのですよ』

「……言っている事は良く分からぬが、人死にが出そうだという事は分かった。通達は徹底しよう。

 しかしお前に会いたがっている者は多い。時間が出来たなら顔ぐらい見せに来い」

『しょっちゅう戻って来てはいるんですけどねぇ?』


 戻って来ても、挨拶も無しにまた王都へ帰られては、誰にも気付かれないままだろう。そう呆れるオルドロスに、ディジーリアの声は辞去の言葉と共に途絶えたのだった。


 ふんと鼻を鳴らしたオルドロスは、修繕した冒険譚を手に待合室の本棚へと向かう。

 其処で冒険譚を本棚へ収めた代わりに、『ピノの冒険』全巻を持って引き返した。

 そのオルドロスに声を掛けたのは、受付に座るリダだった。


「オルド、何か良い事でも有ったの?」


 受付の席から、可愛らしく首を傾げて見上げて来るリダの頭に手を伸ばし、軽く頭を撫でる序でに手に取った一房の髪を掌の中で滑らせる。

 無意識の行動だった。

 顔を赤らめたリダに愛しさを募らせながら、オルドロスは優しく答えを返した。


「内緒だ」


 そう言って執務机へと向かうオルドロスの口角は、にやりと上を向いて歪むのだった。

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