第4話 食べるとパワーが出る食べ物があるんだって。キ○コかな?
「わあ?!なにあれ?!」
「ラームです!王子を攫ったバラミの配下です!」
「なんですって?!」
あのバラミの部下と聞いたら戦うしかない。
でも、攻撃を仕掛けようにも、どうすればいいのだろう。手持ちの銃火器を使ってもいいが、森が焼け野原になってしまう。
「ど、どうすればいいの?」
「えっと……あっ!」
またまたゴモラが指をさす。目を向けると、さっきのブロックとは違って、三角形の模様が描かれていた。
「あれに頭突きしてください!」
「ええええ?!なんで?!」
「生きるためです!さあ!」
「し、しかたないわね……」
しぶしぶそこの真下に行き、ジャンプした。
ガツンと当たっていたかった。が、そのすぐ後に人の声と軽快な音楽が耳に入った。
見上げてみると、そこには、山奥のペンションを彷彿とさせる小屋の前にカフェの店員の衣装を着たモデルみたいな女性が立っていた。
その子がプラスチックのコップの中に満たされた青空と雲の色合いした飲み物をストローで飲んでいた。
それが終わると、突然そこにいた光景が消えてしまった。一体どういうマジックを使ったんだ。
すると、頭に何か直撃した。石頭だったので、何とも思わなかったが、足元にバスケットボールサイズの林檎みたいな果実が落ちていた。
それを拾う。見ればみるほど林檎だった。
「なんなのこれ?」
「マジックアポウです!」
「マジックアポウ?」
「食べるとパワーアップするんです!」
「へー」
試しに一口かじってみる。すると、見る見るうちに元気が出てきた。それがドレスにも現れ、オレンジ色のドレスが真っ赤になった。
「アッポーー!」
無性に戦いたくなり、猛ダッシュで怪物の所へ駆ける
「へい!」
思いっきり蹴っ飛ばす。怪物はポーンと飛び、近くにあった木にぶつかった。するとQRブロックと同じような模様に姿を変えた。
「あっ!ポインチャンス!」
すぐにドモラを抱え、浮かんでいるそれを読み取ると、『100ポインゲット!』が表示された。
「やった!」
「いい調子です!では、お店に向かいましょう!」
「うん!」
昨日から全然違うことが起き過ぎて大変だけど、なんか楽しくなってきた。
私はドモラの小さい手を繋いで、彼がオススメする店へと歩いていった。
――――
ここで一旦おしまいです。
続きは……結果しだいです。
助けてぇえええええ!!!お姫様ぁああああああああ!!! 三玉亞実 @mitama_ami
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