第116話緊急召喚
待望のオリハルコンを回収して現代世界に戻った。
それなのにスマホが鳴って緊急召喚で呼び出される羽目に・・・
急いで会社の倉庫を出ると消防重力機が着陸態勢に入っているぞ。
消防重力機を使うなんて・・・それ程の緊急なのか・・・
「神須さん!早く乗って下さい」
スマホで内容確認する暇もなさそうだ。
乗り込むと有無も言わず飛び立つ。
「何があった。それ程急ぐのか」
「詳しい情報ではないですが、オーストラリアの自然動物が魔物によって怪物化させられて人を襲い続けていると聞いてます」
「あ!今、入った動画はひどい」
言った人物は、ヘルメットを取って
パイロットの男が「しっかりしろ!それでも消防隊員か」
「浅田も見れば、絶対に吐くって・・・焼かれた死体は何度も見たが、人間が食われるのはひどいありさまだぜ」
「・・・・・・」
「見せてくれ」
手に取ったタブレットには、カンガルーが巨大化して踏み付けた人間を食ってる場面で、目をそむけてしまう。
「連絡による情報では、オーストラリア政府は国際ギルドに緊急救援を要請したと・・・」
緊急救援って国が魔物に対抗出来ない状況で、他国に救援を求めてるって・・・ヤバイ状況だぞ。
あ、窓の外では、学園から飛び立つ消防重力機が・・・
え!消防重力機が着地した先に、銀河号が停泊してるぞ。
俺は急いでスマホを見た。
会社からのメールでは、日本政府からの要請があり仕方なく貸し出す事なったと・・・
宇宙旅行の客も、説得されて納得済みらしい。損害費用も計算中だと・・・
俺は 特別待遇らしくスイートルームへ案内された。
この銀河号に乗ったのは、造船途中の船内だったな~。
実際に完成後に乗ったのが今回が初めて・・・こんなに豪華だったのか・・・
窓の外には、消防重力機が着陸して覚醒者が降りて来るぞ。
もう人だらけだ。
この銀河号は、定員244名なのに軽くオーバーしてるぞ。
何人乗せるんだ。
結局、2836人もの覚醒者を乗せて浮上。
ドアを開けて見たが通路にも人が溢れてるぞ・・・
炭酸飲料でも飲もうと思ったが諦めて、部屋の冷蔵庫から炭酸水にオレンジジュースを割って飲む。
中々の味だな。
あ!放送だ。
「大気圏を突破しました。宇宙を楽しんで下さい」
そう言えば・・・俺って宇宙は、未体験だぞ。
リビングからの窓から宇宙を見るとなんて美しい景色なんだ。
展望室の眺めは、どれほどに美しいのだろう。
ドアを開けて出る。
そんな俺に誰かが抱きついて来た。
「師匠・・・」
「ハルか・・・」
「何処に居たんですか、必死に探したのに・・・」
「スイートルームの1号室にいたよ」
「え!わたしは、スイートルームの2号室ですよ」
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