第108話月旅行
63階層の攻略を終えた俺は、地上へ戻った。
異世界で手に入れた重力魔法陣を使って、壮大な事をやろうと思うように・・・
個人資金を投入して、アメリカ航空宇宙局(NASA)から人を雇い入れた。
主にロケット機内の密封するノウハウと酸素供給。それに宇宙服に従事していた人達。
さまざまな人達を面接して、1週間が経過。
重力魔法陣を世に知らせるイベントにもって来いの月旅行計画を発表。
あれ!あんなに宣伝したのに・・・その発表に来た報道陣は、ゴシップを扱う雑誌記者など5人程。
「なんで報道陣が少ない」
「誰も信用してないのが本音ですよ。宇宙ステーションにシフトした方がいいのでは・・・」
中々信用されて無いのか・・・
発表したのでやるしかない。
本当は月の資源まで発掘をしたいが、個人でやって良いのか国際弁護士を交えて相談中。
知っているアメリカギルドにも「どうにかならないかな・・・」て聞いている最中。
案の定、各国からクレームがきたよ。
なので研究目的として月面基地の建設と月旅行と合わせて同時進行で進める。
月面基地で生活して
そして発掘して資源を地球に持ち帰る。
あれ!月の石は売ってたな。
調べたら月の
588グラムで19,800,000円。
とんでもない値段だぞ。
向こうの関連企業はなぜか乗り気で、資材から機器の購入も順調に進んでいるぞ。
『成る程な。宇宙に飛び出すのだな』
何だよ、急にアルが出て興味を示したぞ。
「魔法国では、どんな宇宙開発をしたか教えてくれるのか・・・色々と聞きたいと思ってたんだ」
『いや・・・やってないな・・・魔法士達が興味がなかたったのが原因だ。魔法関係しか興味がなかった』
「便利な魔法があるから、宇宙の広大な空間には興味なかったのか・・・」
『亜空間には興味があったぞ。亜空間魔法士の専門職もあって必死に取り組んでいた。それに亜空間魔法を使って時間旅行を考えていた』
「とんでもない事を聞いたな・・・時間旅行に比べたら月旅行は、ちっぽけな事なんだ」
『そうだな』
え!そこを同意するのか・・・
出来上がったのは、フェリーのような船体。ただ甲板は無い。
海の港を使えば
それに港なら交通の便もいい。
そして月に行って帰って来るまで日数もかかる。
それに客は多い方がいい。
全長224.5メートル、全幅26メートル、総トン数16,810トン、旅客定員244名。
客室
スイートルーム 2名×4室 リビング付きツインベッド、バス(窓付き)、トイレ、洗面台
デラックスルームA 2名×108室 ツインベッド、ユニットバス(バス・トイレ・洗面台)
デラックスルームS 1名×20室 シングルベッド
設備
レストラン、カフェ、自動販売機、展望大浴場、コインランドリー
最大の セールスポイントは、王妃から教えてもらった結界を張れるって事だ。
宇宙には何があるか分からない。結界は、それか守ってくれる重要な機能といってよい。
船体その物には、ロケットのような頑丈なボデーは必要ない。
そもそもロケットエンジンのように推進剤を噴射して、その反動で進む物と全然違うのだ。
重力を利用してゆっくり飛行する。大気圏を突破するのもそんなに負担はない。
宇宙空間で高速移動すれば良いだけだ。
帰る時もゆっくり降下するから耐熱も不要。結界もあるから大丈夫だと思う。
地球から月までの平均距離は、約36万3228キロ。
その距離をわずか100時間余りで到着する予定だ。
アメリカの有人宇宙飛行計画、アポロ計画。その計画と同じ時間で月に到着するのだ。
なので4日で月に到着。月で2日を過ごす。4日で帰還。
NASAの雇った人達が動画投稿など宣伝したせいで、アメリカからの応募客が殺到。
その客に月面を歩く訓練をさせる。
「宇宙服は安全確認をしてますが、自分の着る宇宙服の最終安全チェックは、自分自身でするように・・・理解しましたか」
「OK、大丈夫だ」
「ではハッチを開けます。さあ入って下さい」
狭い空間に入った瞬間に入ったハッチが閉められる。
ランプが赤から青に変わった。自動的に別のハッチがゆっくりと開いた。
宇宙服を着て入った施設は、天井が高く広い空間で外からも中が強化ガラスで見えた。
「ここが月の重力を再現した施設です。自由に歩いて体験して下さい」
「成る程・・・宇宙服が軽くなってるぞ・・・こりゃいいぞ」
最初は慎重に歩いていたのに、慣れるピョンピョン跳ねて飛び回り空中回転す者も・・・
その光景を見てる次の訓練者は、目を輝かせて見てる。
手に持ったスマホで撮る者が現れて、投稿が始まる。
【月面を飛び跳ねる訓練】は話題を呼んだ。
更に客の応募が増えた。
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