第106話ガーゴイル




62階では、通路を通り抜けると広い空間があった。

今までの空間と違ってるのが、すぐにわかった。


ギリシャにある石柱が対になって並んでいるのだ。

その数14。


「え!あれはガーゴイルか・・・」


石柱の上に石で彫刻されたようなガーゴイルがいるぞ。

急いで鑑定だ。


【ガーゴイル】


石の彫刻、進入者を発見時に目が光、空を飛び侵入者を襲う

目と目がが合うと石にされる


火が弱点



だから言わんこっちゃない。

次々に目が光って飛び回ってるぞ。


「ギ、ギ、ギャー」と仲間と会話中だぞ。


そして、1体が俺に向かってきたぞ。これはヤバイ・・・

あ!そうだ思い出したぞ。

亜空間からマジックミラーを取り出して、マジックミラーでガーゴイルを確認して火球を放つ。


一瞬だが目と目が合ってしまったぞ。

なんだか体が変だぞ。

光魔法を体に発動。全体に張り巡らす何かが「パリンッ」と音がして開放。

石化状態が治ったぞ。


その瞬間に【石化耐性習得(弱)】と表示。


マジックミラーでガーゴイルの石化を軽減出来たようだぞ。

鑑定では、石化は一気に進むらしいから・・・

助かった・・・異世界に持って行く為に購入した物だ。



あ!ガーゴイルは何処どこだ。空中高く飛んで逃げ回ってるのを発見。

周りのガーゴイルが騒ぎだしたぞ。

そして、火球が当たった瞬間に爆発が起きた。

追尾機能と強化機能の強化火球だ。


「ざまあみろ!」


おっと危ない!近くに石像の残骸ざんがいが落ちやがった。

もうちょっとで直撃だったぞ。




あ!油断してた。いつの間に後ろから肩を掴まれた。

そのまま空中に舞い上がりやがったぞ。


「やめろ!放せ!この野郎」


あっちこっちからガーゴイルが集まりだしたぞ。

このままでは危ない。破れかぶれだ・・・空中に爆風を発動。


爆風の衝撃をまともに受けた俺は、凄い勢いで飛ばされた。


「あ!地面だ」


両手で頭を抱え込んで背中を地面に叩き付けらる。


「いてーー!」


背中の損傷が激しいのか、激痛だ。


痛さを我慢して、マジックミラーを取りだす。

火球を発動して放つ瞬間に、又も目が目合ったぞ。


少し弱めの石化が体に始まるが、又も光魔法で跳ね除けてやった。

それと同時に背中も完治。


1発、2発、3発と火球がガーゴイルに命中して爆発して仕留める。


又も後ろから来たか・・・残していた火球を放つ。


もう逃げ出しても逃げ切れないぞ。

ガーゴイルの背中に命中して端微塵ぱみじんにしてやった。



マジックミラーから見えるガーゴイルは9体だ。

その9体がこっちを睨んでるぞ。


又も体がヒシヒシとしてくるが、魔力で跳ね除けた。

今のは、やばかったぞ。


【石化耐性習得(中)】と表示。


石化耐性が強まったのか・・・

ガーゴイルは、まだ見詰めてるが強まった耐性で防いでるぞ。

こりゃいいぞ。


9つの火球を発動。1体、1体に狙いを定めて、全てに向かって発射。


7体は逃げるが2体が向かってきた。

寸前でかわすが、こっちはお見通しだ。

火球は、ブレルように移動してガーゴイルに命中。


風の盾を発動。

どうにか間に合って爆発から難を逃れることに成功。

しかし、白い煙で前が見えないぞ。

風魔法で一気に消し飛ばす。


あ!無数の爆発音が・・・

上を見て、これはやばいぞ。


瞬間移動で回避だ。

隕石いんせきが降るように激しく、無数に落下物が落ちやがった。

土煙を上げて地面に穴を開けてゆく。


大小の石が風の盾に衝撃を加える。なんとか跳ね返した。

もう穴凹だらけだぞ。


「終わったのか・・・これで終わりか・・・」


残骸跡に、魔石だけが空しく光ってる。その魔石の回収を済ませる。

普通の魔石なのでちょっと残念だ。




通路から見える石柱の数を数える。


「12か・・・奥のは、角度と石柱が邪魔で見えないな・・・」


探索を発動。

やっぱりガーゴイルは22体だぞ。

この安全地帯から発射は在りか・・・やってみたら分かることだ。


火球を1つを丁寧ていねいに作って狙いも定めて空中にキープだ。

22の火球を探索とリンクした状態で22体に向かって発射。


近場から爆発が始まり、全てが終わった。

こんなことがあって良いのか・・・呆気ないぞ・・・

ありがたく魔石は回収する。



今度は、1体だけ残して全滅だ。

残ったガーゴイルに何度も何度もにらまれて、何度も光魔法で状態異常を治す。

100回目には【石化耐性習得(強)】と表示。

これでガーゴイルは怖くないぞ。



落下する石に注意して無双状態。

ざまあみろだ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る