第44話アジト襲撃
あ!ここがホワイトハウスか・・・案外でかいな。
テレビの画面では分からないほどに、庭が広過ぎてもったいないぞ。
「地上4階、地下2階の建築物です」
え!そうなの・・・
そんな建物に数人の護衛を引き連れて入った。
歩きながら鑑定を開始。
あ!あれは・・・後ろに向かって握り拳を見せた。
向かって来る女性職員を護衛官が、腕を掴み床に倒しながら手錠を掛けようとしている。
「何をするの・・・はなして・・・私はここの職員よ」
「お前が吸血鬼だとばれてるんだぞ」
すると凄い力で「ドン、ドン」と壁に2人が打ちのめされているぞ。
1人は、そのまま気絶してうな垂れている。
もう1人は、倒れた状態から懐に手を入れた。
しかし、その手を女が蹴り折って、俺らを睨みつけて言い放った。
「人間
「やはり、ダメか・・・お願いします」
俺は、その言葉で反応した。
凄い形相の女の心臓に、暗黒吸刀を突き刺した。
女は、
そして、一瞬で粉々になって消えた。
それを見ていた他の職員が、悲鳴を上げた。
「静まれ!!あれは吸血鬼だ」
俺は、大統領執務室へ入った瞬間に、男性2人の心臓を暗黒吸刀で突き刺していた。
男2人は、一瞬で粉々になって消えた。
「ナッシュとハリーも吸血鬼だったの・・・」
「大統領、全てを見終わりました」
「それで・・・人数は」
「31人です・・・」
「そんなにも・・・対策は」
「強力ライトの照射を10分以上も照射すれば、正体を現すでしょう」
「すぐに用意を・・・」
あわただしくホワイトハウスは、動き出した。
ー ー ー ー ー ー ー ー
道路一面にアスファルト
その数は100人だ。
「しばらくここで待機しろ」
その言葉を言って、隊長は黙って海兵隊を見続けた。
照りつける太陽光で、アスファルトの照り返しも海兵隊に襲い掛かった。
5分で我慢できなくなった兵隊が、逃げ出した。
すでに数十人の狙撃者が包囲していて、「撃て!!」の合図で撃ちだした。
吸血鬼の心臓を数発が撃ち込まれた。
その途端に体が、土に変わって崩れ去った。
更に逃げ出した兵隊にも、弾丸が襲い掛かった。
高くジャンプした吸血鬼の手足に命中して、バランスを崩した。
そのまま地面へと落下。それでも心臓部をかばうように歩き出した。
それでも
何も知らされてない海兵隊は、思わずざわついた。
「なんで俺らを撃つんだ!」
「あの弾丸は、新兵器の弾丸なのか・・・」
「静まれ!!あれは吸血鬼だ。ゾンビは知ってると思うが、ゾンビよりタチが悪い吸血鬼が発生した。諸君らには、吸血鬼の親玉のヴァンパイアを仕留めてもらいたい。今、見てもらった通りに人間界にも吸血鬼が入り込んでいる。それも日光の耐性付きの吸血鬼だ」
ー ー ー ー ー ー ー ー
マリアが潜むアジトを包囲した。
赤外線スコープで観察をすると、窓は厳重に
「今から踏み込みますか・・・」
「日の出を待って踏み込んだ方がいいだろう。闇は奴らの味方だ」
そんな会話を聞きながら、腕時計を俺は見た。
そろそろ日の出の時刻だ。
あ!朝日が見えてきた。
包囲した海兵隊と俺は踏み込んだ。
建物内は真っ暗だ。
後方に居た海兵隊は、吸血鬼によって数十人が絶命。
建物内を銃声が響きパニック状態だ。
俺は、十字剣を呼び出した。
『我に任せろ!』
一瞬で吸血鬼30人を葬っていた。しかし、時すでに遅しだ。
マリアの姿が見当たらない。
「ドン」と鈍い音がした。
俺は、鈍い音がした方へ走った。
「あ!隠しドアだ」
暗黒刀で切り刻んで蹴り飛ばした。
下へ行く階段だ。
俺は、階段を駆け下りた。大きな空間の地下室だ。
「誰も居ません」
俺は慎重に壁を鑑定し続けた。
又も隠しドアだ。
それも頑丈な鍵だ。
暗黒刀で鍵穴に突き刺して、こねくり回して引き抜いた。
思い切り蹴り破った。抜け穴のトンネルだ。
急いで入ったが途中で落盤で進む事ができない。
「ちくしょう・・・やられた」
マリアの捜索は引き続き行なわれたが、抜け道の先を見つけた時は夜だった。
捕まった吸血鬼は、研究所へ送られたらしい。
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