第6話銃の注文




神須ギルドで探索承認の為に寄った。それにもう1つの用事もあった。


カードリーダーにカードを読ませた。


「おばさん、銃を買う事にしたから画面で承認確認してくれるかな」


「とうとう下の階層に行くのかい」


「そうだよ。ジャンジャン倒してみせるよ」


「あまり無理をしなくていいからね。ここの探索者はあんたしかいないから心配だよ」


「その為の銃だから大丈夫だよ」


そう言いながらモニター画面が銃販売の画面に変わった。



SIG P226 MK25 9mm NAVY SEAL   110,900円

ベレッタM9        60,000円

キンバー・カスタムII 45ACP   78,300円

グロック17 Gen4 9mm     63,300円


ハンドガンの中からベレッタM9を選んだ。

まあ護身用だ。


次のライフルは、悩んだ。



コルト MT6400 5.56 NATO セミオート   114,800円

ナイツ SR-25 7.62NATO          555,400円

アーセナル AK-47 SAM7SF-84 セミオート  157,600円

FN SCAR 5.56NATO セミオート        274,500円

CIA WASR AK-47 7.62x39mm セミオート    66,500円

ステアーAUG A3 セミオート 光学サイト付 228,300円

バレットM95 .50BMG            644,000円

バレットM107A1 .50BMG          1,305,000円


コルト MT6400 5.56 NATO セミオートを選んだ。 

遠くの敵も倒せて、セミオートで一気に殲滅せんめつも出来そうな気がしたからだ。

それに安かった。


後は銃弾を大量に選んで買った。



「あんたの家は、1キロ内だから家に保管するなら、頑丈なロッカーも注文するのを忘れちゃーダメだよ」


「それは十分に分かってるよ」


そう言ってロッカーを適当注文した。

最近、規制がうるさくなって金庫なみのロッカーだ。値段もバカ高いのがネックだが仕方ない。


「前は2万円~3万円ぐらいですんだのに」グチを言ってしまった。


しかし、銃を異世界に持って行くには必要だから仕方ない。


そして大量にナイフも注文した。

異世界に持って行けば、ぼろもうけができるからだ。


そんな作業が終わったので、急いでここを出た。




今まで1階層で頑張ったが、2階層のスライム退治だ。

そして目の前のダンジョンを下りた。



最後のゴブリンを暗黒吸刀で斬りすてた。

もう60体も倒した。嘘のようにゴブリンが倒せたから自分が怖くなった。

いままで苦労して倒していたのに・・・

だから最短で階段まで1時間も掛からずに来てしまったぞ。



そして60体も倒したせいで、暗黒吸刀の効果を実感した。

力が強くなった気がする。斬るスピードが違うのだ。

空間を斬り裂く音が「ビュ、ビャァ」とする。今まで無かった。


それに透明な画面は優秀だった。

隠れているゴブリンを、前もって点滅表示で知らせてくれるからだ。



いよいよ2階か・・・

2階層のスライムは、今だに倒したと報告されてない魔物だ。

何故なら物理攻撃がつうじない魔物だった。


大きなハンマーで叩く方法もとられた。

それでも跳ね返される。


普通の武器などすぐに溶かされる。

だから探索者は、敬遠する魔物の1番に選ばれた程だ。


誰か火炎放射器で焼き払う行動にでて、返り討ちにあった記事を読んだ事もあった。


それ以上にたちが悪いのは、スライムが見つけにくい事だ。

なので上からの落下攻撃で命を落とす探索者は、数を数えれば相当な数だろう。


なのでギルドも正確な発表を控えていた。


だから探索に優れた探索者が、同行するのが当たり前だった。

しかし、俺には必要ない。


見えてないが、あの位置にスライムがいるらしい。

早速、弱めの雷魔法を放った。


「バチ、バチ、バチ」と雷魔法がスライムに命中。

「ポタッ」と落ちてきた。そして破けて地面へと吸収された。

余りにもあっけない。


近寄って見たら、あれ!これって魔石なのか・・・?

青い魔石があった。通常は赤い魔石なのに・・・


ぐちゃぐちゃ考えても仕方ない。

画面を見ながら、スライムを倒し続けた。


「ここがスライムの棲家か」


それは広い空間だった。

その空間に大量のスライムがウジョウジョと這っていた。


ここでは、1匹でも攻撃すると・・・大量のスライムが襲ってきてアウトだ。

だからここには、探索者は立入り禁止の場所だ。

しかし、俺は平気だ。


「バチ、バチ、バチ」と放電を放ちながら入った。

「ボタ、ボタ」と大量にスライムが落ちては、姿を消した。

これでもかと放電した。

そして全滅させた。


大量の青い魔石があった。

1つ1つ取るのも面倒だ。一気に念じて亜空間に収納だ。



あれ!地面が揺れだした。

ダンジョン内で地震なんて聞いてないよ。

あれ!中央から何かがせり出したぞ。そして揺れも止んだ。


これは一体なんなんだ。

あ!円柱だ。高さ1メートルで何やら文字が書かれていた。

あ!読めるぞ。


なんじ、未知なる力を欲するなら思いながら祈れ』


え!それって魔法の事なのか、好きな魔法を祈れば叶えてくれるのか・・・



たしか魔法には、火、水、風、土、雷、光、魔の7つが基本らしい。

光は、アンデットに効果的な攻撃魔法だとマスターは言ってた。

それに癒しの光で傷や病気も治してくれる力があるとも言ってた。

俺は光魔法を選ぶぞ。それしか考えられない。


手を合わせて祈った。


「どうか光魔法が習得出来ますように・・・南無阿弥陀仏なむあみだぶつ・・・」


お、お、お、体が光ったぞ。画面に【光魔法習得】と表示された。




傷はないが試してみよう。

「光よ、我を照らせ」と唱えた。急に淡い光に包まれた。

なんだか気持ちがいい。これが光魔法か・・・


マスターが言うには、口に出して唱えると発動しやすいって本当だった。

誰もいないから恥ずかしくないが、人がいれば顔が真っ赤になってただろう。



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