第23話 あのひとのもとへ
――カーティス脱出の少し前の事。
……私は妙に冷静だった。
どんなに私が馬鹿でも、状況証拠を集めて、一つ一つ精査してみればわかることだった。
私のお父さん、お母さんを殺したのは、きっとあいつらだ。
これまで旅をして来た、あのヴァンパイアハンターを名乗る二人。
私、シャロン・ハートフィールドはこの島で初めてヴァンパイアを見た。
……アルクアード・ブラッドバーン男爵。聞いていた残虐非道なヴァンパイアの性質とはとても似ても似つかないほど、彼は紳士的で、優しくて、そして臆病で……いつも、どこか悲しそうだった。
きっとそれは、背負わされてしまった、背負わせてしまった「ヴァンパイアの宿命」のせいなんだと思う。前者は、きっと彼を生き永らえさせるためにヴァンパイアにした、彼の大切だった……きっとそれは父とも言えるような人。大昔に、ヴァンパイアになった彼は、訳も分からずに、記憶もおぼろげな状況で、自分の意志に関わらずその人を殺害した。血の宿命に従って。多分、わかんないけど。
そして後者はレーリア・クローデット子爵様。愛したその人の命を救うため、彼はその宿命を彼女に背負わせてしまった。もう二度と会うことは叶わないのに。再び会えば……殺し合ってしまうから。
(……なんて悲しいの。)
驚いた。
今、私は同情しているのだろうか?
私はこの世の不幸を一心に背負ったような顔で今まで旅をして来た。
両親の復讐のために、ヴァンパイアを殺すために。
その旅の間、不幸な人間は数多く見て来たが、こんな感情になることは無かった。
どうせ私も不幸だ。
私の方がかわいそうだ。
そんな感情しか湧き上がってくることは無かった。
しかし。
悠久の罪と悲しみを背負った、死の宿命のヴァンパイア様を前に、私は自分の不幸を忘れるほどに、彼のその途方もない絶望に、寄り添ってしまっていた。
それはまるで、永久に狭い空間に一人で閉じ込められるかのような絶望であり、それはまるで、陸の見えない大海原のど真ん中に、いかだ一つで放り出されるような絶望だった。
(でも、それでも……。)
私は、もう決めたんだ。
ここで、旅の目的がなくなっても、どうせ帰るところなどない。
それに、私はここで、新しい目標を見つけたんだから。
その感情をなんというのかは分からない。
でも、彼の永遠の悲しみと絶望によって、私の節穴だった目は覚まされた。ならば……。
そして、私はその扉の前に立った。
向こうには、私の両親の敵であるウォーレンとアリスが居るはずだ。
長い、大陸での旅の記憶が思い出される。
時に厳しく、そのくせ時にだらしないが、二人とも、本当に頼れる、優しい、兄貴分であり、お姉さんだった。
本当に、人間って生き物は恐ろしい。
つくづくそう思った。
キイッ
耳障りな音を立てて軋んで扉を開けた。そこにはウォーレンとアリスが……いると思ったが、ウォーレン一人が椅子に腰かけて、銃を磨いていた。
「おお、シャロンか。お帰り。どうだった?」
屈託のない笑顔で、笑いかけてくる。いつもの彼だ。
「うん、色々分かったよ。」
「そうか、でかした。で、何が分かったんだ?」
ついついいつもの調子に流されそうになる。駄目だ、ちゃんと聞かないと。
「ねえ、ウォーレン。ヴァンパイアは人を殺さないんだって。」
「ははは、そんな馬鹿な。そんなことがあるものか。」
「本当……なんだって。」
ウォーレンが笑いを止めて少し黙った。そして、顎に手を当て、口を開く。
「お前のあったヴァンパイアは、『人間を殺したくない』って言ったって事だろ? 俺は殺したくなくても、殺さなくてはいけなかった人間を嫌って程見て来た。『殺したくない』は『殺さない』と同義ではない。」
「違う! 彼らに、人を殺すことは出来ないのよ!」
再びウォーレンが黙った。
それはそうだろう。
私の発言を仮定でも認めてしまったら、これまでの私たちの旅の全てに矛盾が生じるのだから。流石に言葉を返せないウォーレンに、私は言葉を続けた。
「ねえ、あの時、あの場所に居たのは誰?」
「あの時?」
指示語ばかりの私の質問に、要領を得ない顔をして首をかしげるウォーレン。
「あの時よ。私の村で、私が……殺された直後のお父さんと、お母さんと、そしてその横に立っていた犯人を見てしまったあの時。」
ウォーレンは答えない。
「あそこにいたのは人間だった。ヴァンパイアじゃない。そして、あの日、村に居た、村人以外の人間は二人だけ。」
いつものウォーレンなら、笑いながら否定するだろう。「おいおい、やめてくれよ。俺がそんなことするわけないだろ!」って。しかし、今日の目の前のこの男は、妙に真剣な表情で何かを考え込む。
もうそれで答えは出たようなものだった。
笑って、誤魔化して、適当な理由と推測を並べ立てれば、私をまるめ込むことなんて造作もない。それなのに、否定すらしないのだから。
少しの沈黙の後、ウォーレンは再び口を開いた。
「なあ、シャロン。お前の言う、『ヴァンパイアが人を殺さない』ってのは確かなんだな?」
「……ええ。」
「……そうか。」
そして、彼は言った。
「ああ、お前の両親も、カーティスの姉も、俺たちが殺した。それだけじゃない。ここまで追いかけて来たかのように見える数々の殺人事件。それも全て俺たちがやった。」
「や……っぱ、り。」
そうじゃないかと思っていた。
しかし、実際その言葉を聞くと、体が硬直し、視界が歪んだ。
私は、なんてことを。なんて旅を続けてきてしまったのだろう。
「あの時、お前に見つかったのは俺だ。お前を突き飛ばして外に逃げ、入れ替わりで見張りをしていたアリスが入って行ったって訳さ。俺も、フードとマントを外して、もっかい家の中に戻ったのさ。あたかも、犯人を、ヴァンパイアを取り逃がしてしまった、ヴァンパイアハンターであるかのようにな。」
「……。」
なんでこんなことを、まるで昨日の食事の感想を述べているかの如く、軽い口調で喋れるのだろう。私には理解できなかった。
「おいおい、シャロン。固まってる場合か? 今、お前の目の前に居るのは殺人鬼だぞ?」
私の心情とは裏腹に、余裕の笑みを浮かべるウォーレン。その言葉にハッと我に返った。
今この瞬間、私は、目の前の男にとって、「口を封じなくてはならない相手」なのだ。
勿論、なんの準備もせずに来たわけでは無い。この部屋に入った時から、右手をウォーレンの角度からは見えない位置に隠している。そして、私のその手には、弾丸を込めて撃鉄を起こした銃が握られているのだ。
「ウォーレン!」
私は、何の躊躇も無く、右腕を伸ばし、ウォーレンに向かって弾丸を放った。
ハズだった。
その人差し指に力が伝達するより前に、私は立つ力を失っていた。
後頭部に残る衝撃と、頬に当たる床の冷たい感触。
「油断し過ぎよウォーレン。シャロンが私に気づいていたらどうするつもりだったの?」
そして、聞き覚えのある女の声。
ああ、ここが彼の屋敷だったなら、この感触も、あのふかふかの絨毯のものだったはずなのにな。
(これ……やっちゃったな。わたし、一緒にいかだに乗ってあげられないや。ごめんね。)
そして、
私の意識は途絶えた。
******
無意識か、夢のまどろみかは分からない。
そこから、意識の糸を手繰<たぐ>り寄せる。
横たわっている感覚は分かる。眠っていたのだろうから当たり前か。
目を閉じたまま、もう少し外界に意識を集中する。
ガラガラと言う木車の回る音。
それに合わせて不規則に揺れる体の感覚。
そうか、今は旅の途中。
馬車に乗り込み、そのまま眠ってしまったのか。
長い旅路では良くあることだ。
あれ、どこからどこへ向かう馬車に乗っていたんだっけ?
あれ、そもそも眠る前は何をしていたんだっけ?
少し薄目を開けてみる。
うん、やはり、どうやら馬車の中の様だ。
中に少し外気が流れ込んでくる。
こういう時、何故か、匂いと言うか、雰囲気で朝なのか昼なのかが判別できてしまうのが不思議である。ちなみに今は朝、しかも早朝のようだ。
起き上がろうとして体に少し力を入れてみる。
その刹那。
全身に激痛が走った。
(!!??)
その瞬間、全てを思い出した。
「うおおおっ!! 痛てててて!!」
痛みなどそっちのけで、上半身を勢いのままに起こした。
そうだ、俺は、あの時、撃たれて、宿屋の二階から……飛び降りて。
「よう、兄ちゃん、起きたか。」
俺の叫び声に反応してか、馬車の御者が半身で振り返り、声を掛けて来た。
聞き覚えのある声だ。
その声で全てを思い出した。
このわずかな時間に、二回も「全て」を思い出してしまったが、どちらもこの形容が正しい気がしたので仕方ない。まあ、さしずめ前者は怪我をした原因。後者はここに居るいきさつ、とでも言ったところか。
「ああ、ありがとう、マックス。」
御者の名はマックス。あのウォーレン達と泊まっていた宿屋兼酒場の主だった。
本当に幸運だった。
全ての運を使い果たしてしまったのではないかと思うくらいの。
あの時、俺、カーティス・レインは路地裏に落ちた。二発の弾丸を受けて。
幸い急所は外れていたが、走って逃げることなど到底不可能、あのまま降りて来たアリスとウォーレンにとどめを刺されるはずだった。
「おい、どうした、大丈夫か!?」
二階から二人が姿を消すと同時に、路地の向かいの扉が空き、男が声を掛けて来た。
マックスだった。
ちょうど朝の仕込みの為に、店の倉庫に入っていたのだった。
「マックス! 早く倉庫の中に! 鍵を! 明かりを消して!」
「あ、おお! わ、わかった!」
そして、息をひそめた。少しの呼吸でも漏れれば、二人に殺される。
ガチャガチャ。
暫くしてやってきた二人は、あたりの扉の施錠の有無を確かめはしたが、この扉を含め、近場の全ての扉に鍵がかかっていることを確認すると、そのまま去っていった。
正に、九死に一生を得た。そんな気分だった。
「おい、兄ちゃん。どうした? その怪我は?」
「はあっ、頼む、マックス。くっ、急ぎ……なんだ! すぐに、連れて、行ってくれ……。」
俺からの要望を聞いたマックスは、すぐさま、自前の馬車を用意してくれた。俺が入った出口は倉庫の裏口。90度移動した、大通りに面した側にも出口はあり、そこの扉は宿屋からは死角になっていたため、到着した馬車に、見つかることなく乗り込むことが出来た。
そこで俺の意識は途絶えた、とまあ、そういう言う訳だった。
見れば、大雑把ではあるが、体に包帯が巻いてあった。きっと彼が手当てしてくれたに違いない。
「そういうんは、倉庫にいくらでもあったからな。まあ、出番があって良かったぜ。」
身体に巻かれている包帯を気に留めている俺をみて、マックスがそう言った。
「店の方は、店の若い衆に任せておいたからな、心配すんな。」
そして更に、彼はそう気さくに笑いかける。
そんなに申し訳なさそうな表情に見えたのだろうか。今の俺は、申し訳ないどころか、この気のいいおっさんに一生ついて行きたいと思うほどの感謝以外なかったのだが。
「マックス、あんたは命の恩人だ。お礼を言っても言い尽くせない。ありがとう。」
「なに、いいさ。それよりも、何があったのか、話してくれるかい?」
――――
「……そうか。」
暫く俺の話を黙って聞いていたマックスは、無感情にそう呟いた。
馬車の荷台から、御者の隣に移動した俺は、全ての話を彼に話した。
姉の婚約者の死。姉の死。そしてここまで旅をして来た目的といきさつ。そしてこの島で起こった出来事。それら全てを余すことなく話した。
「あんまり驚かないんだな。」
「うん、まあ、そういう輩はこれまでも少なからずいたからなあ。ま、お前さんの連れは飛び切りの悪党だがな。」
マックスは少し苦笑して言った。俺は「申し訳ねぇ」と返すことした出来なかった。
「人間はいずれ死ぬ。もしそれから逃れられたとしても、きっと、それ相応の宿命を背負うのさ。アルクアード男爵や、レーリアちゃんみたいにな。」
「レーリア……ちゃん?」
突然飛び出した、子爵様へのちゃん付けの呼称に、思わず聞き返してしまった。
「ああ。初めてレーリアちゃんに会ったのは、男爵と一緒にうちの店にお使いに来た時だったかな。礼儀正しくて、綺麗な娘、ってのが最初の印象だよ。それから何度も男爵と、時には一人でうちにお使いに来るようになってな。実際口説こうかとも思ったこともあったけどな、二人があまりにも幸せそうだったからな。それは諦めたんだ。」
マックスは遠い目をしてそう言った。
……そうか。
彼女がまだ人間で、このロチェスターに居た頃。マックスとレーリア様は、その時分の知己だったのか。
いやそれよりも、年の差を考えろよ、と一瞬思ったが、それは誤りだと気づいた。きっと、その時はマックスもまだ若かったのだ。きっと今のレーリア様と外見的には同年代かと思えるほどに。
「でも、あれ以来、男爵が心から笑っているのを見る事は無くなった。」
あれ以来、と言うのは、男爵がレーリア様をヴァンパイアにして以来、と言う意味だろう。
俺は黙って、彼の次の言葉を待った。
「俺には分からねえ。何が良いのか、何が正しいのかなんてな。でもよ、アルクアード男爵も、レーリアちゃんも、俺の友達だ。そんでヴァンパイア様は、この島の守り神みてぇなもんだ。幸せに笑っていてもらいたいじゃねえか。」
「……そうだな。」
俺にだって分からない。
マックスの話は一見救いに見えた。
人間だった時のレーリア様と一緒だった男爵は確かに幸せだった。
愛する人とヴァンパイアが僅かながらでも時間を共に過ごすこと。
それは確かに幸せだったのだ。
しかし……。
レーリア様が病気でなかったとしても。
もしも、仮に二人が結婚でもして、共に長い時間を過ごせたとしても。
その時はやってくるのだ。
必ず。
最愛の人の死を看取る瞬間が。
逆の立場の状況になる事はありえない。
必ず、ヴァンパイアが人の死を看取るのだ。
愛する人の死を。
そして、その手の中には、「その人を『生かす』手段」が握られている。
例え二度と生きて会うことは叶わなくとも。
愛する人を、生き永らえさせる手段が。
その状況になった時。
俺ならどうするだろうか。
レーリア様ならどうするだろうか。
……俺は。
「あああ、くっそ! 分かんねえ! 畜生!」
俺は思わず、声を荒げていた。
「ヴァンパイア様とな、親しくなった島の人間はな、みんな同じもやもやで悩むのさ。ロチェスター伯爵家を筆頭にな。……よっと。」
マックスはそう言うと、馬車を止めて、村の入口に立っている男に声を掛けに向かった。いつの間にか、馬車は隣の村に到着していた。
昨晩の事件からどれくらいの時間が経っただろうか。
彼らの事だ。まだ宿を出立してはいないだろう。窓が突き破られた件は、部屋に泥棒が入って、取り逃がした、とか説明するに違いない。窓が突き破られた状況で、意識がない娘を連れて姿を消して、騒ぎになり手配される、なんて愚かな行動はアリスが取るはずがなかった。
恐らく、薄めたロチェストの原液を飲まされていたであろうシャロンの事は気がかりだが、人質にする以上、すぐに命を落とすことはあるまい。最悪解毒材となるフィルマの薬も持っているのかもしれない。
(でも……。)
俺は分かっていた。
きっと、シャロンは、いや男爵とシャロンの出会いは、きっと特別な出会いだったのだと。
何でもかんでも色恋話にするのは俺も嫌いなたちだが、何と言うか、そう。「お互いに必要」な関係に見えた。
だから。危ない。
そんな予感がした。
あの二人、特にアリスはやばい。彼女の手回し、手際の良さ、頭のキレは下手をすれば男爵が手玉に取られかねない。
男爵や伯爵の利点は、ヴァンパイアの血の宿命『ブラッドバーン』の真実を知っている事だ。しかし、アリスがもしも、どこかで『ブラッドバーン』の仕組みに感づけば、ウォーレンを裏切ってでも、男爵を殺してでも一人でヴァンパイアとして生き残る選択を取るだろう。
もしも男爵が抵抗できなかった場合、シャロンに危険が及ぶのは勿論、レーリア様に害を為す可能性も考えられる。逃げおおせて、大陸で姿をくらまされたりなんてことになったら、今後の人類の歴史に、いたるところで暗躍しかねない。
やはり……。
(怪我の具合もあったし、ここまでは少しゆっくりと進んでしまったが、のんびりしてる場合ではない。急がなくては。あの
しかしどうすれば良い。
この馬車のスピードで、フィルモア領まで進んでいたら数日はかかってしまう。最悪レーリア様の屋敷についた時にはもうことが全て終わっている、なんてことになりかねない。
「おい!」
ならば降りて走るか。少なくとも馬車よりは若干早そうだ。そうも思ったが、流石に体に穴が二つも開いているこの状況では、フィルモアにつく前に命が先に尽きそうである。
「おい!!」
「おあ? な、なんだよマックス。」
いつの間にか戻って来ていたマックスが俺の横で、と言うか俺の下で声を荒げていた。
「さっさと降りろ兄ちゃん。」
そう促してくるマックス。気づけば村の若い男が三名、マックスの横に立っている。なんだかわからんが早朝からご苦労なことだ。
「降りろって、どういうことだ?」
「こいつらは俺の商売仲間だ。馬車を預かってくれる。」
「ああ?」
まさか、マジでフィルモアまで走るつもりか?
そんなことをしたら、俺よりも先にマックスの命が尽きると思うぞ? いや、体形的に?
「こんな馬車でちんたらフィルモアまで行くつもりか? 話を聞く限り、一刻も早くレーリアちゃんの所に向かわねえとヤバイかもしれねえ。村の連中が、早駆け用の馬を用意してくれた。こいつで飛ばせば、半日とかからねえさ。だからさっさと降りろ。まずはそれに耐えられる様、がっちり傷を塞いで、処置しないとだからな。馬には乗れるな?」
「ま……まっくすぅー……。」
若干失礼な感想を持ってしまった俺をよそに、長文の返答で、俺の抱える全ての問題を片付けてくれた、目の前の気のいいおっさんに対して俺は尊敬の眼差しを向けた。
(この人を一生兄貴と呼ぼう。)
そして、俺はそう誓ったのであった。
……ちなみに。
激痛に耐えながら、包帯と添え木でぐるぐる巻きにされている間に、その誓いの記憶はすっかりどっかに吹っ飛んでしまったらしく、俺がこの先、マックスを『兄貴』と呼ぶことは無かった。
(つづく)
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