第8話
「危ねぇなぁ…何者だよテメェ…」
「俺か?俺は一般生徒だが?」
ただ教師より強いだけの一般生徒やぞ
「ふざけんな!教師でもなくただのの生徒がこんな化け物な訳あるかよ!」
「はぁ!?失礼な!ぶち殺してやる!」
失礼じゃなくても魔神の手先だからぶっ殺すつもりだったけどな!!!
てめぇの仕えてる魔神様のせいでどれだけの人が
犠牲になったと思ってんだボケ!
「感動:感撃」
技能によって発生した念動力により相手を掴む
「なっ…転新:雷!」
が、雷となり念動力からスルリと抜けていく
「雷になる能力…?」
となれば念動力の使い方を変えた方が良さそうだな
さっきみたいに普通に掴むと抜けられるから…
まぁ球体で包むようにして捕獲って所か
「クソが!こんな化け物とやってられるかよ!」
「逃がすかよ!怒:激昂!」
これで俺への異常な怒りを植え付けた
多分これで逃げるという選択肢をとれない…はず
「なぁっ…!?ぐぐぐ…こ、殺す!転身:鬼!」
「よっしゃぁ!!!」
逃げる選択肢も潰したしこれは行ける!
これは行けるぞ!
「怒:逆鱗」
「ここで溜め技なんて舐めるんじゃ…!?」
はい残念!こいつは溜め技に見せかけたカウンターでーす!!!冷静さを失ってるみたいだなぁ!
…いや、俺が冷静さ失わせたんだけどな
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「怨:怨嗟!」
そのまま追撃!
やれる、殺れるぞ!
「…!!!転新:光」
「は?」
高速移動?なぜ?俺に攻撃じゃなく?
逃げられない筈なのに?
なにかがあった?俺の後ろに?
「おい、そのまま攻撃せずに振り向けさもなければこの人間を殺す」
「…!?先生っ!?」
人質か…これはマズイな…
「どういう状況ですよこれ…」
「魔神の手先と戦ってたら先生が来て今ちょうど人質にされてる」
「…なら私の事はいいからこいつを殺せですよ」
「それは…できない」
流石に人を見捨てられねぇし
それにそんな事したらリースに顔向けできねぇよ…
「だよなぁ?だったら俺に掛かったこれを解除しろそしたらこいつを開放してやる」
「…それなら、いい」
溜めてから光になるくらいなら対処法はある
つまり即座に逃げるならともかく先生を攻撃すれば切り札を切る事にはなるが殺せる
「ははは、ははははは!ようやく逃げられるぜ…」
「さっさと先生を離せ」
準備だ、準備…
あいつが先生を攻撃したら即座に殺す…!
「分かったよ、ほらよ!転新:雷!」
「キャッ!」
あいつ!先生投げやがった!
確かに小さいけど!頭掴んで投げてんじゃねぇ!
感情術師は不遇である〜天才感情術師、技能学園で成り上がる〜 龍百 @ryu_100
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