競輪の『道』

第48回 2024年！！ついに競輪GPがやってくる！！

　さて、いよいよ2024年12月30日（月）に競輪GPが行われます。今年の舞台は静岡競輪場。2018年、2021年に続き三回目の競輪GP開催となります。では、今年の競輪GPを走る9名を確認しましょう。

　①番車：古性優作（こしょうゆうさく）（大阪府）

　②番車：平原康多（ひらはらこうた）（埼玉県）

　③番車：郡司浩平（ぐんじこうへい）（神奈川県）

　④番車：眞杉匠（ますぎたくみ）（栃木県）

　⑤番車：岩本俊介（いわもとしゅんすけ）（千葉県）

　⑥番車：清水裕友（しみずひろと）（山口県）

　⑦番車：北井佑季（きたいゆうき）（神奈川県）

　⑧番車：新山響平（しんざんきょうへい）（青森県）

　⑨番車：脇本雄太（わきもとゆうた）（福井県）

　次に選手たちの並びです。各選手のコメントから以下のようになります。

　←⑦③⑤（南関東） ④②（関東） ⑥（単騎） ⑧（単騎） ⑨①（近畿）

　基本は地区ごとの並びで、同じ地区の選手がいない⑥清水選手と⑧新山選手はそれぞれ単騎になります。さて、ここからが予想タイム。まずは展開を予想しましょう。

　今回のGPで誰が先行するのかを考えると、やはり⑦北井選手の可能性が高いとみます。④眞杉選手や⑨脇本選手もいますが、脚質的に言っても⑦北井選手がより先行意欲が高そうに思えること。また、南関東ラインが⑦③⑤の三人で並ぶため、先行するにも有利になると思うからです。

　ちなみに、⑧新山選手も脚質的に言えば積極的な先行タイプではありますが、今回のGPでは先行しないと思います。本来、先行力では⑦北井選手に引けを取らない⑧新山選手ですが、今年のGPは単騎のレース。流石の⑧新山選手でも、たった一人で逃げ切れるような簡単な相手ではないのです。

　仮に⑦③⑤の南関東ラインが逃げた場合、この後ろにどの選手（ライン）が来るのかが次なるポイント。先行する南関東ラインの後位（こうい）は絶好の位置。他の選手やラインはここを狙うでしょう。

　他の選手やラインが避けたいのは、⑦北井選手率いる南関東ラインとの先行争い。これは他の選手（ライン）にとってかなりキツい展開になるでしょう。⑦北井選手が位置を下げれば展開が違ってくるのですが、もしも3人並ぶ南関東ラインとの真っ向勝負になれば、激しい叩き合いで共倒れになりかねません。それを狙ってさらに後方に構えた選手やラインには捲り頃になり、勝ちを譲る羽目になります。

　私の予想では⑦③⑤の南関東ラインの後ろには、④②の関東ラインか、単騎の⑥清水選手や⑧新山選手が来て、⑨①の近畿ラインは最後方へ。そして、⑨①の近畿ラインがラスト1周で大まくりを狙うのでないかと考えています。

　もしも南関東ラインに勝負をしかけるのであれば、④眞杉選手か⑥清水選手でしょう。その場合、先行争いをするのではなく③郡司選手の位置を奪い、南関東ラインを空中分解させる必要があります。③郡司選手の位置が奪えなければ、先に述べたように叩き合いになり、共倒れになりかねません。

　では、ここから具体的な車券予想へ。いま述べて来た展開予想から考えてみます。

　予想①：南関東ライン勝利

　これは⑦北井選手が徹底的な先行（逃げ）した場合。そうなると、⑦北井選手の優勝は難しくなりますが、③郡司選手と⑤岩本選手には大いにチャンス。ですが、そうなれば③郡司選手と⑤岩本選手は、他の選手に絶対に負ける訳にはいきません。

　2車単：③⑤の南関東BOX、③－①④⑥⑨（郡司選手が優勝）、⑤－①④⑥⑨（岩本選手が優勝）。

　3連単：③⑤－③⑤－全、③－①④⑥⑨－①④⑥⑨（郡司選手が優勝）、⑤－①④⑥⑨－①③④⑥⑨（岩本選手が優勝）

　予想②：近畿ラインの大捲りが決まる

　ここでは残り1周で⑨脇本選手の大（おお）捲（まく）りが決まるパターン。南関東ラインが逃げて、それを⑨①の近畿ラインが捉えるというもの。⑨脇本選手の爆発的な捲りが決まれば、同じく近畿ラインの①古性選手が脇本選手を交わせない可能性も。

　2車単：⑨①の近畿ラインBOX、⑨－④⑥②（脇本選手が優勝）、①－②④⑥（古性選手が優勝）。

　3連単：⑨①－⑨①－全（面白みに欠けるが）、⑨－③④⑥－①②⑥⑤④（脇本選手が優勝）、①－③④⑥－⑨②⑤（古性選手が優勝）。

　予想③：南関東でもない、近畿でもない結末

　ここでは、南関東ラインでも近畿ラインでもない優勝者が出た場合。その場合、優勝の可能性有りは④眞杉選手か、⑥清水選手と予想します。

　2車単：④⑥のBOX、④－⑤①③（眞杉選手が優勝）、⑥－⑤①②③（清水選手が優勝）。

　3連単：④⑥－④⑥－全、④－⑤①③⑧－①⑧⑥③⑤（眞杉選手が優勝）、⑥－⑤⑧①②－⑤⑧①②③（清水選手が優勝）

　予想④：大穴！？GPの一撃にかける！！

　これは大穴予想です。前提として、ラスト1周（位で）で大混戦になり、その混戦を突き抜けてくるパターン。その場合に②平原選手か、⑧新山選手とみます。

　※混戦を突き抜けてくるという意味では①古性選手や⑥清水選手もありえますが、先に記載しているので省略。

　2車単：②⑧のBOX（かなりの勝負車券です）、②－①④⑥⑨（平原選手が優勝）、⑧－①④⑥⑨（新山選手が優勝）

　3連単：②－①⑥⑧⑨－①④⑧⑨（平原選手が優勝）、⑧－①②⑥⑨－①④②（新山選手が優勝）

　予想⑤：出た！？オカルト車券だよ！！

　その名の通り『オカルト』な車券。予想も何もないですが、私の直感（ちょっかん）車券です。

　2車単：①③⑥BOX→静岡での記念競輪（GⅢ）を優勝した選手の組み合わせ。今回のGP出場者では①古性選手、③郡司選手、⑥清水選手が直近10年の静岡GⅢで優勝経験あり。

　①④BOX→過去、静岡競輪場で開催された特別競輪（GI）とGPを優勝した車番の組み合わせ。①番車と④番車の優勝確率が高いため。今回のGPに当てはめれば、①古性選手と④眞杉選手の組み合わせになります。

　3連単：①－②－④（BOXでもヨシ！）→これは2018年・静岡GPの出目。今回のGPに当てはめると①古性選手、②平原選手、④眞杉選手になります。

　④－③－②（同じくBOXでもヨシ！）→これは2021年・静岡GPの出目。今回のGPに当てはめれば、④眞杉選手、③郡司選手、②平原選手です。ちなみに2021年・静岡GPの出目である④－③－②は、当時④番車が古性選手。③番車が平原選手。②番車が郡司選手で、これを今回のGPに置き換えて①古性選手－②平原選手－③郡司選手での勝負もありかも！？

　予想が長くなりましたが、私を含めた全国の競輪ファンにとって、『12月30日』というのは大晦日よりも重要な一日です。

　予想が当たれば嬉しいですが、やはり『誰が今年のチャンピオンか！？』と予想（推理）する時間が一番楽しい。今年はどんな結末が選手とファンを待ち受けるか！？12月30日（月）、今年の競輪GPの瞬間を待ちたいと思います。