第47回 2024年・全てのGIが終了しました

 11月24日(日)、小倉競輪場にて第66回・競輪祭GIの決勝が行われました。今年最後のGIチャンピオンは脇本雄太わきもとゆうた選手(福井県)でした。

 脇本選手にとっては8回目のGI優勝。そして、競輪祭において近畿地方の選手の優勝は実に59年ぶりになります。

 これで脇本選手が残すGIタイトルは、『全日本選抜競輪』のみ。競輪GPは2022年に制覇しているので、全日本選抜競輪を優勝すれば全てのGI(6タイトル)と競輪GPを制覇する『パーフェクト・グランドスラム』の達成となります。

 全日本選抜競輪は毎年2月開催なので、来年は早々にパーフェクト・グランドスラムへの期待がかかります。

 一方、同じく決勝戦を走った昨年のGP王者・松浦悠士まつうらゆうじ選手(広島県)。決勝戦で優勝か準優勝2着ならば、GPへの出場が叶ったのですが、無念の3着。今年の競輪GPへの切符を逃しました。


 競輪祭の終了をもって、今年の競輪GP出場と来年の最高ランクS級S班の選手9名が決定しました。その9名の獲得賞金額を確認しましょう。※データは11月25日(月)になります。


 1位:古性優作こしょうゆうさく(大阪府) 243,062,596円 ☆オールスター、☆寛仁親王牌

 2位:脇本雄太わきもとゆうた(福井県) 135,337,948円 ☆競輪祭、★ウィナーズカップ

 3位:平原康多ひらはらこうた(埼玉県) 129,780,400円 ☆日本選手権競輪

 4位:郡司浩平ぐんじこうへい(神奈川県) 116,770,448円 ☆全日本選抜競輪

 5位:北井佑季きたいゆうき(神奈川県) 110,061,500円 ☆高松宮記念杯競輪

 6位:眞杉匠ますぎたくみ(栃木県) 103,210,674円 ★サマーナイト・フェスティバル、★共同通信社杯

 7位:清水裕友しみずひろと(山口県) 100,228,696円

 8位:新山響平しんざんきょうへい(青森県) 91,133,274円

 9位:岩本俊介いわもとしゅんすけ(千葉県) 79,779,274円

(☆マークはGI優勝。★マークはGⅡ優勝を表しています)


 今年の獲得賞金額は見ての通り。9名のうち、7名が賞金獲得額1億円突破。昨年の競輪祭けいりんさい後のコラムで書いた通り、ついに賞金1億円を稼げないとGPへ行けない時代に突入しました。

 これはやはりGIやGⅡなどの特別競輪の賞金額がアップしていることが大きいでしょう。さらに来年からはGⅡ『サマーナイト・フェスティバル』が3日制から4日制開催に変更されます。3日制では優勝賞金が1500万円でしたが、4日制のGⅡとなればウィナーズカップや共同通信社杯などと同じく優勝賞金が2700万円位にアップするでしょう。ということは、今年以上の熾烈な賞金獲得合戦になり、今年同様に選手たちは1億円稼ぐ覚悟で戦う必要があるでしょう。


 いよいよ2024年も12月を迎えて、今年の締め括り競輪GPを待つのみです。前回、静岡での競輪GP(2021年)では、今回も出場の古性優作選手が初のGP参戦で、初のGP制覇を果たしています。

 今年のGP開催までに選手たちの並び予想も発表となるでしょう。それまでの間、競輪ファンの予想妄想タイムが始まるのであります!

 2024年のGPチャンピオンは誰か!?それを楽しみに12月30日を待とうと思います。

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