第43回 第78回・日本選手権競輪GIの決勝の行方は?

 いわき平競輪場(福島県)にて、4月30日(火)から日本選手権競輪GIが開催されています。5月4日(土)に日本選手権競輪GIの準決勝戦が行われ、5月5日(日)にいよいよ決勝戦を迎えます。今年のダービー王の栄冠は誰に!?

 それでは決勝戦を迎える9名を確認していきましょう。決勝戦を走るのは、以下の9名になります。


 ①古性こしょう優作ゆうさく:大阪府(両)S級S班

 ②平原ひらはら康多こうた:埼玉県(両) S級1班

 ③清水しみず裕友ひろと:山口県(逃) S級S班

 ④吉田よしだ拓矢たくや:茨城県(両) S級1班

 ⑤山口やまぐち拳矢けんや:岐阜県(逃) S級S班

 ⑥諸橋もろはしめぐむ:新潟県(追) S級1班

 ⑦武藤むとう龍生たつお:埼玉県(追) S級1班

 ⑧小林こばやし泰正たいせい:群馬県(逃) S級1班

 ⑨岩本いわもと俊介しゅんすけ:千葉県(逃) S級1班


 そして、各ラインの並びは以下のようになります。

 ←④②⑦(関東) ⑧⑥(上越)① ③ ⑤ ⑨

    (※①、③、⑤、⑨の選手は単騎)


 うーん!!難しい決勝戦です。9名のうち、4名が単騎。ちょう細切こまぎれ戦になります。単騎となる4名は、それぞれ自力タイプの選手。そうなれば、やることは。『優勝』です。

 単騎の選手は地区がバラバラということもありますが、それぞれが実力も経験もある選手で、誰が優勝してもおかしくない(←これが一番困るんだな・・・)!


 単騎の選手以外は、全て関東地区からの勝ち上がりになりました。ですが、同じ地区とはいえ、今回はダービーの決勝戦。さすがに5名でラインを組むわけにはいきません。

 5名で並べばラインのアドバンテージは大きいですが、後方にいる選手は勝負権がないでしょう。そうならないためにも、関東地区5名は別線になったと思われます。

 同じ地区内でも、さらに細かくラインが別れるケースがあります。今回は、④吉田(茨城)―②平原(埼玉)―⑦武藤(埼玉)の3名。⑧小林(群馬)―⑥諸橋(新潟)の2名で別れました。

 前者の④②⑦の関東ラインは、『茨城』プラス『埼玉コンビ』。④吉田―②平原で並ぶのであれば、競輪ファンにとってある意味お馴染みの並びです。

 後者の⑧小林―⑥諸橋は、関東地区内でも『上越ライン』と呼ばれる並び。わかりやすく群馬県、新潟県の選手の連携です。ちなみに、これが山梨県、長野県の選手なら『甲信ライン』。長野県、新潟県の選手なら『信越ライン』になります。


 というわけで今回の日本選手権競輪ダービーの決勝戦!難しい!でも、考えようによっては簡単なのかもしれないのです。

 えっ!?難しいんじゃないの!?そうですね、ではさっさと予想へ入りましょう。


 今回のダービーの決勝。本命◎は③清水選手です。今年は年明けから安定した走りと成績で、2月の全日本選抜(GI)では準優勝決勝2着、3月のウィナーズカップ(GⅡ)でも決勝3着でした。

 もっと言えば、今回のダービーまで今年は7場所走っていますが、決勝戦まで勝ち上がれなかったのは1場所のみ。それ以外は、先述の全日本選抜、ウィナーズカップを含めて決勝まで勝ち上がり、優勝(GⅢで2回)を含めて、全て確定板かくていばん入りをしています。

 清水選手は過去のダービーで2回準優勝(2019年、2023年)を味わっています。『今年こそは!』という想いは人一倍強いでしょう。しかも、今回は単騎でのレース。優勝以外のことを考える必要はありません。


 そして、清水選手への対抗格○となるのは、①古性選手です。昨年はGIを3回優勝。今の競輪界では、最強の『自力自在型』の選手と言えます。

 昨年に比べると、今年は少し勢いがないようにも思えますが、今回のダービーでは動きが良くなっています。

 ①古性選手も決勝では単騎です。単騎ならば優勝するしかないのですが、古性選手の場合、ダービーを優勝するのは大きな意味があります。優勝できれば、『パーフェクト・グランドスラム』へとなるからです。

 パーフェクト・グランドスラムとは、全てのGⅠ(現行の)、競輪GPで優勝することを指します。GⅠでは、全日本選抜(2回)、高松宮記念杯(2回)、オールスター(1回)、寛仁親王牌(1回)を優勝。競輪GPも2021年に制覇しています。

 残すタイトルは、GⅠの日本選手権競輪ダービーと競輪祭のみ。そのチャンスが巡ってきているのです。


 今回のダービーで優勝は、③清水選手、①古性選手。このどちらかと見ています。そして、私の予想印は次のようにします。

 ◎→③清水 ○→④古性 ▲→⑤山口(昨年のダービー王) △→②平原 ×→⑦武藤


 単騎の選手が4名もいる決勝戦。難しく考えると、難しくなってしまうのですが、今大会の走り、これまでの実績を考えれば、③清水、①古性、⑤山口、②平原の4名をBOXで買えば当たるのではないかと考えています。

 ちなみに、当地いわき平競輪場での特別競輪において、③清水選手が2020年のサマーナイト・フェスティバルGⅡで優勝。①古性選手は、2021年のオールスター競輪GⅠでの優勝経験があります。そういう意味でも、③清水選手、①古性選手は優勝に近いといえます。


 ここからは、より詳しい予想をします。


 ☆2車単の予想

 ・①③のBOX車券。

 ・①②③⑤のBOX車券。

『このパターンで良いのかな?』と、思います。大荒れにはならないような気が・・・。

 ☆3連単の予想

 ・①③-①③-②⑤⑦⑨(本命予想)。※予算がある方は、3着は『ぜん』にしても良いかも?

 ・⑤-①③⑦-①②③⑦(⑤山口選手が連覇)

 ※財布が温かい方は、3連単も①②③⑤のBOXでOKかな?


 そして、ここからは毎度お馴染みになりつつある『恐怖のオカルト車券』。予想も何も無い、妄想に近いものです。何となく聞いておいてください・・・。

 ☆その1→『55(ゴーゴー)』車券。

 決勝戦は5月5日。それに因んで、決勝戦5枠の⑥諸橋、⑦武藤の2名。そして、決勝戦。⑤⑥⑦の2車単、3連単のBOX。


 ☆その2→『第78回』車券。

 今大会は78となる日本選手権競輪。なので、⑦武藤、⑧小林の2車単BOX車券。


 ☆その3→『前回の再現』車券。

 2年前の第76回・日本選手権競輪も、いわき平競輪場での開催でした。そこで、前回の決勝戦の結果と同じく、『⑧―⑨―⑦』で。つまり、今大会に当てはめて、⑧小林―⑨岩本―⑦武藤の車券。


 ☆その4→『自分の書いた小説が予言』車券。

 自作の『ペルソナ・ノン・グラータ』シリーズ、「日本選手権競輪だよ!!魔法使い集合!!」編で、文字通り『日本選手権競輪』をテーマに物語を書きました。

 作中の日本選手権競輪・決勝では、結果が『⑥⑧―⑥⑧―⑤(⑥番と⑧番の同着優勝)』だったので、それをそのまま。そんなのは、もはや予想じゃないですね・・・。


 今年のダービー王の栄冠は誰に!?発走予定時刻の16時40分を待ちましょう。







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競輪の『道』 鉄弾 @e55ok3q777g1v5

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