第37回 親王牌を制したのは?

 古性こしょう優作ゆうさく選手(大阪府)でした。古性選手は今回、完全優勝での栄冠です。

 これで今年はG1を3回目の優勝。通算で6回目のG1優勝です。年間でG1を3回優勝した選手は、古性選手で史上6人目になります(※前回のコラムでは、この辺の記述が紛らわしくてスイマセン)。


 そして、準優勝は佐藤さとう慎太郎しんたろう選手(福島県)で、終わってみれば賞金ランキング上位の選手でワン・ツーでした。このため、賞金ランキング争いには大きな変動が無いことなり、来月の競輪祭G1が天下分け目の大決戦になります。


 競輪におけるG1タイトルは6つあります。全日本選抜競輪、日本選手権競輪ダービー、高松宮記念杯競輪、オールスター競輪、寛仁親王牌・世界選手権トーナメント、競輪祭の6つです。これを全て制覇すればグランドスラム達成です。

 昨年は新田祐大選手が寛仁親王牌・優勝でこの偉業を成し遂げています。

 古性選手は全日本選抜競輪(22、23年)、高松宮記念杯競輪(22、23年)、オールスター競輪(21年)を優勝しており、これに今回の寛仁親王牌優勝も加わります。

 さらに、2021年に競輪GPを制覇しているので、残るタイトルは、『競輪祭』と『日本選手権競輪ダービー』だけ。この2つを優勝すれば、競輪GPを含めたグランドスラム達成になります。

 ちょうど1ヶ月後は競輪祭の真っ最中。古性選手にはグランドスラム達成を目指して頑張ってほしいです。


 今回の予想は当たりで安心しました。また、競輪祭のときにも予想しようと思います。

 競輪祭では、『優勝しなくては競輪GPに行けない選手』もいれば、『競輪祭を優勝すれば競輪GPへ行ける選手』もいます。

 競輪祭までの成績や賞金ランキング次第で、選手のモチベーションも大きく違っています。余裕がある、無いで結末も異なってきます。

 残すところ、あと1つのG1。選手たちの敢闘に期待します。

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