第35回 2023年の競輪界も終盤へ

 さて、10月を迎え2023年の競輪界ビッグレースも残すところ二つとなりました。

 今月、弥彦競輪場(新潟県弥彦村)で開催の第32回寛仁親王牌・世界選手権トーナメントと、来月の小倉競輪場(北九州市)で開催の競輪祭。この二つのGIをもって、今年の競輪GPへ行けるメンバーが決まります。では、現時点(10月7日)での賞金ランキングを確認してみましょう。


 賞金獲得額ランキング(2023年10月7日)☆はGIを優勝。★はGⅡを優勝。

 1位:古性こしょう優作ゆうさく(大阪府) 171,676,500円 ☆全日本選抜 ☆高松宮記念杯

 2位:山口やまぐち拳矢けんや(岐阜県) 126,582,200円 ☆日本選手権

 3位:眞杉ますぎたくみ(栃木県) 104,810,800円 ☆オールスター競輪

 4位:佐藤さとう慎太郎しんたろう(福島県) 103,261,000円

 5位:松浦まつうら悠士ゆうじ(広島県) 88,913,700円 ★ウィナーズカップ ★サマーナイト・フェスティバル

 6位:清水しみず裕友ひろと(山口県) 81,429,400円

 7位:脇本わきもと雄太ゆうた(福井県) 80,598,700円

 8位:深谷ふかや知広ともひろ(静岡県) 77,679,000円 ★共同通信社杯

 9位:新山しんざん響平きょうへい(青森県) 72,036,000円

               ※※※

 10位:新田にった祐大ゆうだい(福島県) 56,930,700円


 10月までにGIは4回、GⅡは3回、それぞれ開催されています。GI優勝選手はGP出走は確定です。現時点で古性選手、山口選手、眞杉選手はGI優勝しているので、年末の競輪GP(立川競輪)出走は確定。

 他の賞金上位の選手は、残るGIを優勝か、または賞金ランキング選考にてGPを目指す必要があります。


 今年の競輪界の戦いは熾烈です。昨年もそうだったのですが、今年は昨年以上に熾烈というイメージがあります。実力上位の選手に落車のアクシデントなどがあり、余計に混沌とした戦いにもなっています。


 残り二つのGIでは、より激しい優勝争いと賞金獲得レースになるでしょう。今月の寛仁親王牌GIでは、決勝戦で2着(準優勝)が約1900万円。3着で約1200万円。4着で約900万円の賞金が獲得できます。

 さらに来月の競輪祭GIでは、決勝戦で2着(準優勝)が約2200万円。3着で約1500万円。4着で約1000万円の賞金が獲得できます。

 無論、どちらかのGIを優勝できれば文句無しにGP出場です。しかし、賞金ランキングでの出場となると、成績次第では上位の選手たちも逆転されて出場を逃す可能性もあるでしょう。

 賞金ランキング9位以下の選手はどちらかのGIを優勝するか、立て続けに決勝2着でなければGPは無理でしょう。9位以上の選手でも、GIの結果次第では先に述べたように逆転を許し、悔しい思いをするかもしれません。


 山口選手(27歳)や眞杉選手(24歳)のように、若手で実力ある選手がGI制覇している今年の競輪界。ランキング上位の選手がGIを制するのか?それとも、また新たにGIを制する選手が現れるのか?残る二つのGIに大注目です。


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