第28回 全日本選抜競輪の結果は―

 ⑦古性選手の優勝でした。前回(第27回)で述べたように優勝は、①脇本選手か、⑦古性選手のどちらかと予想していましたが、やはり⑦古性選手でしたね。


 ①脇本選手は、腰の調子が良くないのでは?と心配する声が一部でありました。

 前走の奈良GⅢを腰痛で途中欠場していましたが、初日と三日目の準決勝戦では、見事な走りをしていました。しかし、二日目のレースでビックリするような負け方をしたので、やはり完治していないのでは?という不安がありました。


 決勝戦のラスト1周。北日本ラインと近畿ラインが並走して、競り合うシーンがありましたが、ここで近畿ラインに軍配。最終2センターを抜けて、①脇本選手は最後の直線を猛然と走りました。その後ろでは、⑦古性選手、⑧三谷選手、⑨守澤選手の壮絶な戦い。

 結果、①脇本選手・番手の⑦古性選手が最初にゴールを駆け抜けて、2着に⑨守澤選手。そして、3着が⑧三谷選手でした。結果的には、前回コラム(第27回)の『中荒れ予想』が当たっていました。


 こうして古性選手は、今年最初のGIを優勝。今年の立川で開催の競輪GP2023に一番乗りです。しかも、昨年の全日本選抜競輪(取手競輪場)に続き、2連覇を達成しました。

 今大会では古性選手の調子の良さもありましたが、BMX出身の自在で器用な動きも、彼自身の優勝に貢献したのではないかと思います。


 さあ、来月3月にはGⅡ『ウィナーズ・カップ』の開催があります。舞台は大分県の別府競輪場。

 準特別競輪GⅡなので、優勝しても競輪GPへの出場は確定しませんが、それでも優勝賞金はおよそ2400万円。今年の賞金ランキングを争う上でも、決して安くない賞金額です。出場選手たちの敢闘を期待します。

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