第20回 4年連続④番車ああああっ!!

 というわけで、明日から競輪GPシリーズが始まり、いよいよ12月30日(金)に競輪GP・2022が行われる。今年の決戦の地は、平塚競輪場(平塚市)。平塚での競輪GP開催は、2年ぶり(前回は2020年)。


 そして、12月20日に今年の競輪GPのが発表された。その前に、今年の競輪GPに出場する9名の選手をおさらい。出場する選手の車番順に紹介。それが以下のよう。


 ①古性こしょう優作ゆうさく:大阪府

 ②郡司ぐんじ浩平こうへい:神奈川県

 ③新山しんざん響平きょうへい:青森県

 ④守澤もりさわ太志ふとし:秋田県

 ⑤松浦まつうら悠士ゆうじ:広島県

 ⑥平原ひらはら康多こうた:埼玉県

 ⑦新田にった祐大ゆうだい:福島県

 ⑧佐藤さとう慎太郎しんたろう:福島県

 ⑨脇本わきもと雄太ゆうた:福井県


 そして、この9名の選手の並び。それが以下のよう。


 ←⑤ ⑥ ② ⑨① ③⑦④⑧


 ②郡司選手、⑤松浦選手、⑥平原選手は、単騎となり、⑨脇本選手―①古性選手の近畿ライン2車。そして、北日本地区は③新山選手を先頭に4人で結束する運びになった。


 もうこうなると、③新山選手が何が何でも先行するという意思の表れだろう。余程の判断ミスでもしないかぎり、③新山選手が残り1周から捲っていくというレース展開にはならないだろう。


 そして、そうなると他の選手たちは、圧倒的に不利な状況だ。今年GIを2回ずつ優勝している⑨脇本選手と①古性選手だが、11月の競輪祭GIでは不甲斐ない結果だった。そして、単騎の選手3名も、北日本4人ラインに対抗するのは難しい。それだけ、4人で並ぶラインの壁は大きい。


 平成最後の競輪GP(開催地・静岡競輪場)となった2018年の競輪GPでは、当時出場した4人の近畿地区の選手が、4人で結束。そして、競輪GPの優勝は、近畿地区の選手から出た。では、今年は?北日本地区からの優勝者が出るのだろうか?


 2018年の競輪GPの教訓からすれば、北日本4人をあっさり先行させてしまえば、他の選手にはチャンスは無いに等しい。それがたとえ、今年のGIを席巻した⑨脇本、①古性選手であってもだ。


 そして、今年の競輪GPの難しさは、ずば抜けて調子の良い選手がいないということ。


 11月の競輪祭GI終了後、レースを走ったのは⑤松浦選手のみ。彼は地元記念である広島GⅢを走り、優勝した。しかし、優勝したのだが、圧倒的な強さをもって優勝したかと言うと、そうとも言えないのが実情。そして、競輪祭GIでは良い所がなかった近畿コンビも心配。


 4人並ぶ北日本ラインも、『ずば抜けて調子の良い選手』がいるかと言えば、そうでもない。

 ③新山選手は、先頭を行く以上、北日本ラインから優勝者を出すのが使命となる。ゆえに、彼は車券から外れる運命にある。そして、③新山選手の番手後ろを行く⑦新田選手だが、競輪祭では彼も凄く調子が良いという印象がしなかった。

 そうなると、その更に後ろ、つまり北日本3番手の④守澤選手。実は、調子的に彼は。そして、これが今回のテーマである、『4年連続④番車』に繋がる。


 2019年の競輪GPから優勝した選手は、ここ3年連続で④番車の選手なのだ。

 2019年GP制覇は、④番車の佐藤慎太郎選手(当時)。2020年。前回、平塚で開催された競輪GPの覇者は、④番車・和田健太郎選手(当時)。そして、2021年の競輪GP覇者は、④番車・古性優作選手(当時)。


 こうなると、競輪ファンの中には、『4年連続④番車』の優勝となるのかが、気になるだろう。勿論、私もその一人。そして、今回のGPの並びからすれば、決して夢物語でもない気がする。その辺のお話は次回。まだ、長いお話になりそうなので。


 

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