第11回 怒り

 とは言っても、私が怒っているワケではないことを、まずはご理解いただきたい。


 今日(11月6日)の防府競輪場で開催された開設記念競輪GⅢ『周防国府杯争奪戦』の決勝戦。そこでアクシデントが起きてしまった。そう、落車だ。それに関してお客様の『怒り』がネットに渦巻いた。


 まずは今日の決勝戦のメンバーから。以下の9名だった。


 ①清水しみず裕友ひろと:山口県

 ②吉田拓矢:茨城県

 ③佐藤慎太郎:福島県

 ④永澤剛:青森県

 ⑤郡司浩平:神奈川県

 ⑥東口善朋:和歌山県

 ⑦園田匠:福岡県

 ⑧桑原大志:山口県

 ⑨神山拓弥:栃木県


 並びは以下のよう。


 ←①⑧⑦ ②⑨ ⑤③④ ⑥


 今回の防府競輪場の記念競輪は、競輪ファンの間では注目を集めていた。①清水選手は、2018年の記念競輪から昨年(2021年)まで地元記念を4連覇している。今年は前人未到の地元記念の5連覇がなるのか?開催前から注目が集まっていた。


 しかし、昨日の準決勝までのレースを観ていると、今回、①清水選手の優勝が難しいのではないかと感じていた。むしろ、優勝に近いのは、決勝に勝ち進んだ⑤郡司選手ではないかと思っていた。それは私や、全国の競輪ファンもそう思っていたに違いない。


 それは決勝戦のオッズにも反映されていた。2車単、3連単の人気の組み合わせは、⑤郡司選手と、ラインを組む③佐藤選手の⑤③、③⑤の組み合わせからが人気。地元の①清水選手は、人気を少し落としていた。


 そして、運命の決勝戦。そこでアクシデントが起きてしまった。


 決勝戦、レースがラスト1周に差し掛かった瞬間だ。①清水選手のライン3番手を固める⑦園田選手が、捲ってきた⑤郡司選手をブロック。そこで接触してしまったのだ。⑦園田選手は勿論のこと、⑤郡司選手、③佐藤選手、④永澤選手の4名が落車。


 この落車で人気本線だった⑤郡司選手ラインが全滅してしまったので、①清水選手はそのままゴールへと駆け抜けた。結果は、①清水選手の優勝。準優勝は、①清水選手の番手で走った、同じく地元・山口県の⑧桑原選手となった。地元選手のワンツー・フィニッシュになった。


 しかし、後味の悪い結果となったのは言うまでもない。①清水選手は、地元記念で5連覇を達成したが、落車というアクシデントがあった中での優勝だった。


 ⑦園田選手は、落車棄権。及び『失格(斜行)』。⑤郡司選手、③佐藤選手、④永澤選手の3名も、落車棄権という結果になった。


 そして、ネット上に渦巻いたのが、このレース結果への『怒り』だ。特に斜行をして、落車の原因を作った⑦園田選手への怒りが多い。


 私も決勝戦をスマホから観ていたが、落車の瞬間は思わず「ああっ!」と声が出た。今回の落車は、落車の中でもかなり激しい転び方だった。正直、落車した選手、全員の怪我の具合が心配だ。それだけ、だった。


 車券がハズれたことも含めて、レース結果や⑦園田選手への怒りが、ネット上で湧く結果となってしまった今回の防府記念。


 私もモヤモヤした気分のまま、17時から放送の機動戦士ガンダム『水星の魔女』への視聴に移ったのだが、こちらでもラストが・・・。

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