第10話 互いの思い②
一方鈴奈は…
私はその休日、自分の部屋でのんびりしていた。
いつもはうるさい隣の万希の部屋がとても静かなのでどうせリビングでユキと戯れているのだろうと思いながらベッドに寝転がり、ぼーっと本を読んでいたのだが、急に数日前のことが気になってしまった。
(あのるりちゃんって子、今どうなってるんだろう。そしてあの子たち、何を企んでたんだろう。)
そんなことを考えていると、万希が部屋に入ってきた。
「お姉ちゃん、何か昨日変な夢見たんだけど、話していい?」
「えっ?なんでいきなりそんな話しに来たの?」
私が尋ねると、万希は言った。
「何かお姉ちゃんみたいな人が出てきたの。見た目は全然違うんだけど、なんとなくお姉ちゃんだなって思って。」
「で、その夢ってどんな夢なの?」
「そのお姉ちゃんみたいな人が敵みたいな人たちに殺されちゃったの。私も一緒に戦ってたんだけど、守れなくて。でも敵がいるから、戦わなきゃって思ったところで夢は終わってるの。あっ、ユキみたいな犬もいたよ。」
万希の言った通り、やはり不思議な夢だったらしい。
そこで、ふと思い出した。
生まれ変わりというものを。
暁海から聞いた後、自分でも気になって少し調べたのだが、夢で見たりして思い出すことがあるらしい。
「暁海に聞いてみよう。」
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