第二章 芽生える友情

第9話 互いの思い①

数日後のある休日…

私はいとこの家に来ていた。私にはいとこが二人いて、一人は文(あや)という五年生のいとこで、もう一人は雀菜(わかな)という同い年のいとこだ。


今日は文の家に来ている。


文に早速自転車をぶつけられた話をすると、文は、


「それは…翠雀お姉ちゃんも謝ったほうが良いと思うよ。そのぶつけてきた子が悪いかもしれないけど…その子は謝ってくれたんでしょ?きついこと言っちゃったんだったらそのことに関しては謝っとかないと。その子も気にしてるんじゃないかな。」


多分あの子も悪気があって自転車をぶつけてきたのではないとわかっていたし、あの時自分が言い過ぎたことも気づいていた。それなのになかなか彼女に謝れずにいた。


そして私は心に決めた。


「よし、次に会ったらしっかり謝ろう。」

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