第8話 孤独

次の日…


私は遅刻しそうだったので急ぎ足で学校に向かっていた。


私は生馬翠雀。私は今まで結構クラスの中でも目立つほうでクラスの中心だった。そう。その日までは。


その日私が教室に入ると、いつもはおはようと言ってくれる子たちも、何も言わなかった。私から声をかけても無視してくるのです。その時初めて学校での孤独を感じたような気がした。


結局その日は、クラスの人たちと、一度も口を利かないままだった。


家に帰ってもその日のことを引きずっていたが、二人の妹と両親に話を聞いてもらえたおかげか少し気が楽になった気がした。


次の日も、やはり誰とも話せないまま昼休みを迎えた。


気晴らしに図書室にでも行こうと、廊下に出て歩き出すと、見覚えのある人とすれ違ったのが見えた。


そう。それは、数日前に自転車でぶつかってきた子だった。


目が合って、相手は少し気まずそうにしていたのだが、見ていないことにして図書室に向かった。


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