第4話 姉妹
そのあと、5時間目、6時間目と授業が終わり、放課後になった。
その日は部活がなかったので、図書室にでも寄ってから帰ろうとも思ったが、
ひとまず家に帰ることにした。
学校から家まではさほど遠くなく、大体徒歩で10分ほど。
その間に悪夢の正体をいつものように考えていた。
そして家に着いた。
扉を開くと、おかえりという声が私を迎えてくれた。
「お帰り、お姉ちゃん!今日早かったね!」
声の主は、万希だった。
万希は、私の三歳下の妹で、今は4年生だ。
「ただいま。万希。宿題はやったの?」
「もうやったよ。あっ、そうだ!一緒にゲームしない?」
万希に誘われ、私は一緒にゲームをすることにした。
ゲームに熱中していると、突然万希が話しかけてきた。
「お母さん遅いね。どうしたんだろうね。」
時計を見てみると、もう五時半を回っていた。
私たちの両親は共働きだが、そのうち母はパートで、いつもなら五時までには帰ってきている。
そんなことを考えていると、ドアが開く音がした。
「ただいま。遅くなっちゃってごめんね。お詫びにアイス買ってきたから食べていいよ。急いでご飯作るね。」
「お帰り!」
ちょうど甘いものが食べたかったので、私はアイスをほおばった。
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