第5話 週明け

それから、週末。


期末テストが二週間前に迫っていたので、勉強をして過ごし、週末は終わった。


とうとう週が明け、七夕がやってきた。


毎年と同じで、やはり気持ちがズーンと落ち込んでいる。


期末が近いのもあったからだろうか。小学生のころよりもその気持ちはひどかった。


休み時間、黙々と苦手教科である数学のテスト勉強をしていると、暁海がやってきた。


「あれ?鈴奈ちゃん勉強してるの?鈴奈ちゃんだったら勉強しなくても結構とれるんじゃないの?」


そんなことないよ、前だって結構勉強したんだよ、と答えると、暁海はそうだったんだ。鈴奈ちゃん、小学生の時成績よかったからてっきりあんまり勉強してないのかと思ったよ。と答えた。


「そういえば、今日七夕だね。約束覚えてた?」


そうだった。暁海と約束していたのをこの週末ですっかり忘れていた。


「ごめん。言われるまで忘れてた。」


私が答えると、暁海が、小声で言った。


「やっぱり、——様らしいや。」


ぼそぼそっと暁海がしゃべったもので、すべては聞き取れなかった。


「どうしたの?」


「あっ、何でもない。今日部活ないよね。じゃあ放課後、公園でね。」


「わかったー。」


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