第26話 十月二十六日はデニムの日

 岡山デニム協同組合、岡山県倉敷市児島の児島ジーンズストリート推進協議会が制定。

 デ(十)ニム(二十六)の語呂合わせから。


 いつからGパンのことをデニムって呼ぶようになったのかね? オッサンだから未だに違和感あるよ。

 俺は若い頃からデニム? が好きで、私服としてずっと穿いている。しかし、デニムって穿く人によって凄くイメージ変わるよな。モデルみたいな足が長くてスマートな人と、俺みたいに短足な人とでは、型が同じでも違うデニムに見えるからな。

 昔はそれがコンプレックスになって、デニムじゃなくツータックのチノパンツを穿いていた時もあるんだよ。そんな時に当時の彼女に言われた言葉が衝撃的だったんだ。


「服でもパンツでも好きな物を身に着ければ良いのよ。好きな物着て楽しそうにしている。それが一番お洒落でカッコイイと私は思うわ」


 目から鱗が落ちるってこのことかと思ったね。

 彼女は別に高いお金を出してブランド物とか身に着けるタイプじゃ無いんだ。安い服の組み合わせでも、なぜかカッコよく見える。それは自分が楽しんでいるからなんだろうなって分かったよ。

 実際デート中に服屋とか入ったら、店員さんから彼女お洒落ですねってよく言われてたんだよ。

 まあ、今の嫁さんなんだけどな。俺が甲斐性無しなのでお金で苦労させているけど、今でも上手にやりくりしてお洒落でカッコイイままだよ。子供達にも優しいし、料理は上手だし言うこと無しの出来た嫁さんだ。

 おっと、惚気で話が脱線してしまったな。

 まああれだ。俺も嫁さんの言葉を聞いてから、体型を気にすることなく、好きなデニムをいつも穿いている。

 そういう訳で、みんなも好きな服装でお洒落を楽しんでくれ。じゃあな。

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